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Jマル結婚式の旅から帰ったゴールデンウィーク明けにカミサンがどこからか情報を得た、香港のトラムばかりを写した写真展に行ったのだった。
松田浩一さんという写真家さんが一年間だかかけて撮った香港トラムの写真展であったのだが、より詳しく云えば、トラムを利用した広告を撮ったものが中心であったような印象であった。
香港トラムの写真展といえば、どうしても「鉄っちゃん系」になりがちで、そのトラムの番号から古典的な車体だとか最新型だとかが中心テーマで、それが走っているところの景色と一緒に写っていて(日本人が感じる)香港らしさを切り取っているというのがパターンだが、こうして車体広告ばかりを集めているのは珍しいのではないだろうか。
考現学の今和次郎先生なら大喜びしそうな企画で、アタシだって大歓迎である。
こうしてある瞬間やある時期にあるものをすべて集めつくすというのは、その「今」なり「時代」を大変に色濃く反映していて、後の世に資料となるといった学術の世界だけでなく個人的な想い出の手がかりになったりもする。
なので、この写真がいつ撮られたのかは知らないが、きっと本気をだせば写ったものから撮影時期もわかるだろうし、その時期に香港にいらした方には想い出の入り口になるかも知れない。
その上、この写真展が素敵だったのは展示してある写真も撮り放題なのである。
もちろんフラッシュ撮影は不可であるが、こうして写真撮影OKというのは、写真家さんの度量の広さを示すとともに、こうした藝術の公共性に対して大変に高い見識をお持ちだと感じた。
それにしてもどうして日本の博物館や展示館は写真撮影を禁止するのだろうか。
シャッターの音がうるさく「ゆっくり鑑賞なさる方」に迷惑だとか、フラッシュの強い光で「作品が劣化する」というのが主な理由で、撮影に使う三脚が思わぬ事故につながるといった心配もあるせいだろう。
しかし、せっかく公開するならば一人でも多くの人に見てもらいたいはずなので、版権やら著作権の問題さえクリアすれば(又は「古典」となってもうそんな諸権利がないものなら)、模写だとか撮影などは積極的にさせても構わないように思う。
それが文明の高さを示し、また共有を図ると云ったものではないだろうか。
そんなことができないなら、展示会や博覧会は所有者による単なる「見せびらかし」に過ぎないようにも思う。
と、思うことは思うとして、その中のお写真の一部をご紹介する。
自分でも(偶然)見たような撮ったような車体もあったりして、こころが躍った。
今回はギャラリーがやや狭めであったためゆっくりできなかったが、またご近所で展覧会があれば、もう一度ゆっくり拝見してみたい。
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2018年06月23日
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