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久しぶりの駅弁である。
これまた久しぶりのとんかつである。
なので、期待は高まる。
のだが丁度こんな本を読んでいた。
醸造学の泰斗、小泉武夫先生の名作であります。
従来の食べ物本が美味しいもの、美味しい店、美味しい場所といった「おいしいもの」の焦点を当てていたのに対し「不味い」ものに焦点を当てたのは、なかなかの着想であった。
小泉先生といえば、とっている新聞の連載エッセイでお馴染なのだが、学者にしてユーモアのある文体を操る技は、いつ読んでも何度読んでもウレシクなります。
ウレシクなると云えばこの文庫本の解説は嵐山光三郎さん。
かつてはあの名雑誌「太陽」の編集長であり、笑っていいとも増刊号の編集長でもありましたが、いまや松尾芭蕉の研究・楽しみ方本を著して、もう一流文芸評論家の地位を築いていますね。
最近、俳句なんかを始めた方には、氏の芭蕉関連本なんか参考になるのではないでしょうか。
だんだん文芸趣味になりましたが、本題は駅弁。
ちょうどその「不味い」の本で駅弁の項がありまして、特に典型的な「幕の内弁当」を素材にマズイところを述べていらっしゃいました。
その中でも特に印象深かったのが、焼き鮭が蒸鮭になっているではないかというくだりと、フライについてのご意見。
フライについては次章に「不味いフライ」ということで、もう一章を設けて論じていらっしゃる。
いやー同感ですね。揚げものは本当に出来不出来の差が大きい。
まさに美味いものは旨いが、不味いものはマズイ。
そんなところにもってきて、「とんかつ弁当」とはかなりギャンブリックなのでありますが、水戸駅の売り場のオバチャンに「今、届いたところですよ」なんてささやかれたので、モトモト好きなとんかつなんで買いました。
950円。
「こだわりの とんかつ弁当」であります。
今見ればNRE大増のお弁当でありました。
もう何年かぶりのとんかつ弁当であり、届き立てということもあり、そして
このボリュームもあって、期待に胸が高鳴りますな〜。
最近は細紐が輪ゴムになりましたので、不器用な鉄飯碗にもうれしいのありますので、テキパキと蓋を開けます。
ジャーン!
明けましておめでとうございます。
ご飯ととんかつを中心にしまして、大変にシンプルなお弁当であります。
こういう姿は、物足りないということではなくて、肝心なところに絞られていまして、これは本格的だな〜と、大変に期待が持てるように感じてしまいます。
主要部をアップにしてみますと
とんかつにポテトサラダとりんごの煮たものであります。
豚肉にお似合いのイモとリンゴという、絶対に外れの無い黄金のトリオとなっているわけで、本格的だなと改めて感じ入ってしまいます。
その上、
レモン汁、とんかつソース、練り辛子の調味料トリオも付いていますので、黄金のトリオ×2という頼もしさ。
またしても本格的だな〜と。
ということで、「喰い方ハジメ!」でありますが、レモン汁はいいとして、扱いに困ったのがソースと辛子。
こういう一体パックでは、大変に掛け辛いのですよ。
どうしてこれをセパレーツにしてくれなかったのでしょうか?
ソースをかけてから辛子をかけようとすると手先がベトベトになりまして、大変にこまる。
手洗い事情が決してよくない電車ですので、こんなことで省エネなんかをされたらば大変に困るのであります。
大変に苦労をしまして、どうにかかけ終えたのでありますが、そんなベトベトの手指で写真に撮れるわけが無い。
ので、写真なし。
また、辛子の量がこれでは足りないと思うのは鉄飯碗だけでしょうか?
さて、一口。
ウーン。肉の歯ごたえからすると形成肉ではなさそうなんですが、なんだかお味が薄いような。
「こだわり」と書いてある割にはコダワリが足りないような気がするのですヨ。
それと衣。
「届き立て」であって「出来たて」ではないのは確かなんですが、きっと荒川区あたりの工場で作って水戸までやってきたのですから、多少は時間が経っているのはしかたがないのですが、他店の場合はもうすこしカリリとした衣のモノもありますよ。
と、ソース。
レモン汁が付いているのであれば、もう少し酸味をおさえてオーソドックスな甘いとんかつソースにしてもよかったのではないでしょうか。
または、醤油や塩でもつけてお好みで味のバリエーションを持たせる工夫があっても、おかずがトンカツ一本ですからいいのではないかと思うのですヨ。
なんて、ちょっと手厳しいのは「とんかつ弁当」が好きだから。
と、ご飯が思ったより少なかったから。
あの箱の厚さからすると、もう少しご飯が入っていると思ってしまいます。
だって、とんかつ弁当を買うっていうのは、ガッチリと食べたいからなんです。
分かってくれるかなこの気持ち。
てなことで、せっかく方向性はいいのですから、これからの成長が楽しみなお弁当でした。 |
弁当しつつ
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駅弁って楽しいよね〜なにしろ弁当も走っているから
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最近は駅弁も進化している。
なので鉄飯碗餃子もウカウカしていられない。
昨年だかに「「駅弁革命」という本を読んだりして、駅弁関係者のご努力の一端を垣間見たのだが、特にこのお弁当に出会った時に実感した。
鉄飯碗が知らないだけかも知れないが、こんな季節弁当というのはそんなご努力の一つの結晶であるように思う。
それにその本で中心的に紹介されていたNRE大増の弁当なので、期待感は高まった。
なにしろこのパッケージというか上掛けの紙がいい。
春らしい淡い緑色の地に茶色の筍の絵が可愛いぢゃありませんか。
食べ手である餃子屋鉄飯碗のイメージには合わないが、なんだか春が手元まできたようで、うれしくなってきますよ。
それに「国産もち米100%」の表示。
豊芦原瑞穂ノ國のアタシ達ですから、国産米100%は当たり前というばそうですが、TTPも気になりつつですのでなんだか頼もしい。
とはいえ、わざわざコレを云うのは、この100%がどこに係るのかと心配にも。
本当は「○○%しか入っていないもち米の100%が国産ですよ(でも他の○○%のうるち米は外国産も多少はね)」なんていうことはないでしょうね・・・なんて、寂しい確認がしたくなったりして。
ともあれ、蓋をとりましょうね。
どうです、食の春景色。
色合いといい、一足先に春が来たような!
こんなちょこっと先取り季節感が日本の文化ですよね、って思わせてくれるお弁当でした。
特によかったのが筍と菜の花の白和え。
甘さも程良く、箸安めとしてもなかなかのレベルでありました。
欲をいえばもう少し欲しかったかな。と。
で、残念だったのがお目当ての筍ご飯。
きっと問題は100%のもち米が駅弁に合うのかというところではないかと。
というのは、もち米の場合冷えてしまうとかなり硬くなってしまう欠点があるのですが、それが駅弁という冷めるのを前提にしたものに合うのかと。
そんな意味では、ご飯の何割かに普通のうるち米を混ぜたものでも良かったのではないのかとも思います。
それと、塩分の入れ方。
ちょいと強く感じられたのは、これは冷めた時の事を考え過ぎたのかな。
ついでにもう一つ云わせてもらえば、炊き込んだご飯の筍が少なかったのと油揚げかなにかの油分が少なかったことが残念。
もうちょっと油揚げでも加えれば、もう少しは柔らかくなって食べやすかったのではないのかと。
バージョンアップの余地ありという感想を持ちました。
でもこんな調子で季節にふさわしい先取り弁当がでてくれれば、定番弁当だけでなくてバリエーションがついてもっと駅弁が楽しめますから、これからも期待したいですね。
ちなみにこのお弁当、「たけのこ おこわ弁当」は850円でありました。 |
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正月そうそういわき市に行った。
あれから10カ月、地震のみならず原発事故の被災地域でもあるので、その復興やいかにと心配感もあったのだが
この写真では人影が少ないように見えるが、どっこいみなさん寒いので駅ビル内にいるだけで、傍目には随分元気を取り戻しているように見えてホッとした。
街でも復興市の小さなポスターを見た程度で、落ち着きを取り戻している様子であったのだが、注意してみると
歩道のブロックにまだ段差が残っていたりすると、3.11のことに思い至る。
さて、その帰りの駅弁。
本年の駅弁初め(えきべんぞめ)である。
気分が高まり駅に急ぎ、コンコースで駅弁屋さんを探すのだがなし。
ホームでも見当たらずにしかたなく売店で買ったのが
こんな情けの無いフツーのコンビニ食であった。
発車間際に乗り込んで、動き出したとたんに階段下に駅弁屋さんを発見した時の情けない気分ったらありゃしない。
情けないといえば美人のポスターを見ると、きなこさんの記事の影響でオカマに見えるようになったのも情けなかった。
今年は駅伝以来「情けない」がテーマとなるのか、不吉である。
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前回の鹿島臨海鉄道の続きなんですが、時間帯がうまくあったので久しぶりの駅弁です。
と云っても、駅弁の調達先が鹿島臨海鉄道でないのが残念。
乗りかえ駅の水戸での駅弁です。
ただ、いくら水戸駅でも「納豆弁当」てな訳ではなくて、でも、納豆弁当があったらそれはそれで楽しいような、苦しいような。
ご飯の間に辛子の効いた納豆が挟まっていまして、弁当のフタには注意書で「よく混ぜてお召し上がりください」なんて書いてあるわけですよ。
別添えの袋にはネギの小口切りが付いていましてね、この弁当を買うと欲しい方にはこのネギの小口切りの袋を好きなだけくれたり、辛子の別添えが貰いたい放題だったりします。
そうそう、醤油もね。
漬物の添え物は当然、梅干しでしょうね。これも水戸の名物でしょうから。
それと、ただの納豆ご飯と梅干しでは寂しいので、茨城沿岸の魚をすり身にしたカマボコかさつま揚げなんかがついていたりして、あ、工場のあるかねふくの明太子でもいいでしょう。
それと、オプションで生玉子または温泉卵をつけるのも悪くない。
どこかの高級すき焼弁当には、そんなのが付いているという実績もありますからね。
ただ、冷めてしまうとどうにもならない怖れがあるのが難点。
冷たいご飯だと納豆と上手く混ざらないでしょう。
しかたがないので、その対策として、ご飯を俵にする要領で「納豆ご飯サンド」を切り取れるようにしておくのですよ。
これならどうにかなりそうです。納豆は小粒か刻んだひき割り納豆にしておかないと、食べづらいかな。
しかし、おっちょこちょいがいまして、その納豆ご飯を床に落としてしまうと大変で、掃除をするまで匂いが出ます。特に冬場の暖房が効いたときなどは、効果(?)テキメン。
小さな食べこぼしが、車両一両に及ぼす影響は、計り知れないものとなるので注意が必要でしょう。
また、これが床のカーペットにこびりついた時には、目も当てられない。
それで500円なら、何十キロかのスピードを出して走っている車中で、納豆ご飯が食べられるというわけで、並んで買うようになりませんかね。
ホカ弁屋さんの手法を取り入れれば、多少ロスがでてもどうにかなりそうな気がするのですが・・・。
どうでしょう?
てな妄想の素になったのが、今回のおにぎり弁当。500円。
どうも他の弁当が高いだけのような気がしまして、古典的な弁当にしました。
なにしろお値段も手ごろですからね。
お腹が減っていた時間ですので、電車が走り出すやいなや早速蓋を開けたのがこの姿。
なんとなくホノボノするような、おにぎり2個(梅と鮭)と鳥のから揚げ、えびフライ、厚焼き卵の断片、大根赤酢漬けの沢庵。
まあ、そんなもんだねと思うのですが、シンプルなものですから、過去から現在に至るまでの未解決な問題点などを含めて気が付く点が多くて、多くて。(小姑のようですが)
ウレシクなるような大きなおにぎりなんですが、冷めてしまうと箸ではちぎれず、その上海苔で巻いてあるので、切れないのですよ。
揺れる常磐線で、これを一口大の大きさにするのは大変な技術が必要となります。
冷めて美味しいお米を使っているわけではないのに、主役のおにぎりを食べるのに大いに苦労です。
イヤミ半分ですが、おにぎりの見えるところだけに海苔が巻いてあってよかった!
これが全体に巻きつけてあったらと思うとゾッといたいます。
で、もっと云えば、もう少しマトモな海苔にしないとね。味も香りもありゃしない。
おにぎりですので、手で持ってかぶりつくのを想定しているのかもしれませんが、それにしてはお手拭きが足りない。
あんな小さなお手拭き一つで、「どないせい」というのでしょう。
食べる前、食べている最中×2個、そして食後と考えると、絶対に足りないお手拭きの量(数)です。
それにこのおにぎりとおかずに対して、調味料がこれ。
ご飯と海苔でできているおにぎりに、いくら揚げもののおかずを付けているからとはいえ、ソースはないでしょう。
ハクタカに文句はないのですが、揚げものにつけたはずのソースがおにぎりに着きますと、大変不愉快。
ここは醤油とすべきではないのでしょうか。醤油なら、おにぎりについたって問題なしですからね。
このお弁当は、やっぱり完全和風でお願いしたいところです。
といいつつ、最後はあのプラスチックのバラン(仕切りのちいさな蘭の葉ということになっているやつ)と同じくプラスチックの漬物容器。
なーんの役にも立っていないこんなモノを、この弁当だけでないのですが、なんで入れるのでしょうな。
特に漬物の容器なんて、食べようとしたときにはすでに持ち運びの振動で中身が飛び出して、ものの役に立っていたいどころか、食べていて邪魔でしかたがない。 トータルで完成だれたお弁当なら、多少味が混じったって、いいぢゃありませんか。
困るようなら、内容が多少混じっても美味しい組み合わせに工夫すればいいじゃないか!
なんて、ムヤミに揺れる常磐線にもイライラしながらも食べきってしまうのは、貧乏症なのでしょうか?
空腹が最大のソースにならずに、残念でありました。
が、駅弁にとって古くて新しいというか、永遠のテーマというかが整理できてきましたのはいい機会であったかと。
最後は感謝で終わらないとね。
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久しぶりで西方面に出かけました。
新幹線に乗りましたが、東京出発が11:00とちょっと遅めでありましたので、当然駅弁を買って乗り込んだのであります。
いつもですと東京発の駅弁は崎陽軒の「シウマイ弁当」となるわけですが、いつも同じものでは芸がないというか、記事にならないというかで、今回は変化球。
崎陽軒は崎陽軒でも「炒飯弁当」。
炒飯自体にもご無沙汰ぎみでありましたので、シウマイ弁当より30円多く奮発しまして、780円のお弁当を食べようと。
30円の贅沢というのも悲しいワケですが・・・。
この日はアノ台風の当日でしたので、西向きの新幹線はどうなることかと、
帰ってくることは出来るのだろうかと心配しつつの旅であったのですが、12時も近づきお腹が減ると、台風の心配より駅弁の心配。
するとどうでしょう!
隣の席の青年が・・・・赤い箱のお弁当を!
どうも憎っくきJR系の「チャーハン弁当」のようであります。
あんまりジロジロ見たり、ましてや「写真を撮らせてね〜」などと頼める間柄ではない他人ですので、チラチラと観察。
しかし近眼・乱視に老眼まで混じる中年オヤジの目の玉には、なんだか良く分からないのですよ・・・。
悔しかったナ。もっとキチンと拝見して、この記事で違いを解説したかったな。
で、彼が弁当を食べ終わって、一寝入りをはじめたので、コッチの「崎陽軒の炒飯弁当」をたべる事にしたのであります。
蓋をとりますと
お弁当一面にラップフィルムがかかっていて、食事用の先割れスプーンとお手拭きを炒飯の油から保護してあるわけです。
確かに、このようにしませんとどうしても炒飯の油が食器につきまして、いくらこの食器は別包になっていても、その袋を破くときに指先がベチャベチャになるでしょうから、なかなか考えた作戦ですね。
しかし、この食器、先割れスプーンだけというのが小悲劇の素であります。
つぎの写真を良くご覧ください。
シウマイ、から揚げは問題ないのありますが、その他の副菜類の食べづらい事!
奥にありますカレースパゲッティなどは、先割れにて絡め食べるのでありますが、一絡めで全部巻き切ってしまして結局一口食い。
左奥のメンマと紅ショウガは、下のほうまでスプーンが届かないので、ほじくり出すのに大変な苦労。
真ん中辺のカニカマと錦糸卵の中華和えに至っては、弁当箱の中を逃げまくって捕まえるのが容易ではなかった。
と大変に苦労いたしました。
実はから揚げだって1個を半分ずつ食べたかったのに、なにしろ先割れスプーンしかないので、一口食いしかできなかった・・・(泣)
大の男がこんなことで泣くわけにもいきませんのでガマンしたわけですが、どうにも惜しい。
マズイならもっと文句もタラタラと・・・ということなんですが、美味しいだけに惜しい!
しかし、食べやすさだって「お味」の内です。
なにしろ300km/hで走っているのですので、崎陽軒さんそこんとこ、お願いしますよ。
アー忘れていた。炒飯の件。
やっぱりお弁当ですから出来たてではないので、油がまわってしまって・・・
ヤヤ残念。
予めご飯と卵をまぜておいて、それから炒めるという「黄金の炒飯」にしたらいかがかな とそんなことを考えました。
きっと崎陽軒さんのことですから、これから改良がくわわると思いますので、時々その進化を見守りたいと思います。3回に1回位モニタリングをしようかな と。
で食べ終わって楊枝が無い事に気が付きました。
楊枝があればもっと食べやすかったかな。それに「アー食った、食った」とシーハーもできますしね。 |






