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久しぶりに新規開拓ならぬ新地開拓をしようということになった。
従弟夫妻は何年かぶりの香港なので、ついでに澳門にいくことにしたので、鬼門の夫婦二人の小旅行になった。
っていっても、夕食にはまた集合して四人で食べようというのであるので、8時間ほどの小旅行である。
朝食はいつもの作戦で、毎朝同じ店に行って常連気分に浸るという趣向なので、昨朝と一緒の美新茶餐廳。
食べたものも昨朝と同じ、香港メロンパンと香港ミルクティー。
こんな保守的な気分で新地開拓など本当にできるのかと不安はよぎるが、その不安を煽るような出来事がこの朝食を済ませて店を出たところで発生していた。
この茶餐廳の並びにあるプリン店の前に救急車やらパトカーが集まって何やら大騒ぎとなっている。
きっと有名店であろと思うのは、昨日もプリン屋さんの開店前から行列が出来ていた店で、この日だってその開店前の開店待ちの列があるのに、この有様。
開店直前の忙しい時間だろうから、お店も大変、救急車も大変、パトカーも大変であろうに開店待ちの人々は至って平然と並んでいる。
それを見たアタシの方がその平穏さに驚いてしまった。
我が国も大きな災害の後でも整然と人の並ぶ列を見た世界の方々から賞賛を得たという話を聞いたが、ここ香港でも同様の光景ではありますまいか。
本朝の大災害と同じように扱って比較してもしょうがないということもあるが、こんな冷静さはどんな事態にでも同様の行動を促すのではないだろうかと思った。
が、アタシには最後までその結果を待っている暇はないので、タクシーを拾って土瓜灣へと向かった。
ここ佐敦から彼の地までは20分ほど。2,000円程度だと記憶している。
向かったのは、昔の動物検疫所の跡地を利用した牛柵藝術村だったのだが、時間がいささか早すぎたようなので、1970年代ノスタルジックと云われる街をぶらつく。
が、すぐに暑さにやられて早くも一服となった。
この喫茶店(永香冰室)も十分にノスタルジックで、レモンスライス入りコカコーラなど飲んで、自分たちの気持ちも中高生時代にタイムスリップした。
到着するや否や弛んでしまったが、そろそろ藝術村も開店しているだろうと本来のお目当てに向かう。
暑い。
こんな塀というか建物に沿って中に入れば、昔、牛だか馬だかを検疫まで繋いで待たせていたような設備が残る。
ここは、以前はなんのための施設があったかわからない建物を利用して、若手の芸術家が活動しているとのこと。
しかし思えば、芸術家に朝は似合わない。
どうもまだ活動時間には早すぎたようだ。
なので、また街歩きの続きを試みて
暑さにやられたので、とっとと中心部へと逃げ帰った。
新地開拓は、こんな時期にやるものではないという教訓を得た。
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香港で行ったよ
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○に引かれて香港詣で でこんなとこ行った。
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侯王廟は九龍城塞の入り口にあたるのだが、公園の方はパスして一休みへ。
どうも香港島で歩き回りすぎたのか、それとも樂冨の駅からの距離がちょっとあったせいか、それともお目当てのマカオの甘味店に行きたくて行きたくて・・・なのか。
でも、その足取りを止めるのがこんなお店。
さすがホンモノを知っていると入らなくてもわかったような気分になって、写真だけ撮っておいた。
で、その甘味店で
こんなものを喫して一休みのあとは、本格的に腹ごしらえをしようと有名な海鮮店に行ってひと暴れ。
って、最近はそうも食べられずなんで、せっかくの団体なのにちょっとクヤシイ。
もっといろいろと注文をしたかったのだが、どうもいけないのは、すぐに満腹中枢が刺激されてギブアップ。
まあ、ちょっとガソリンが足りなかったのかなとも思うが、明日もあるしね〜と大人しく旺角に向かう。
が、ちょっと楽をしたくなりタクシーにて向かうことにした。
香港のタクシーは日本の(又は東京の)それに比べて大変にリーズナブルである。
この九龍城塞から旺角まで2000円程度だったと記憶するが、本当はもっと高かったかもしれなくてもそれにしても安いと思ったことはたしかである。
飲食店でも安いお店は薄利多売ということになっていて、回転率を上げるためにイスを置かないで立ったまま呑んだり食ったりする工夫があるものであるが、タクシーの場合は次々にお客を乗せることとなるわけで、そんな工夫の一つだろうか、運転席の周りは大変なことになっていた。
左下に光っている方形のものは料金メーターであったが、それ以外のハンドルの左に2つ、右に2つ、合計4っつのスマホはいずれも別会社の配車システムを受信するものであるそうな。
もともと香港には電話でタクシーを呼ぶシステムがあったかどうかはつまびらかにしないが、また、これは個人タクシーであるのかといった事情は分からないものの、一足飛びに配車アプリである。
こんなITだかハイテクだかは日本が先進国であるといった「日本バンザイ」気分は一機に吹き飛んでしまう通信システム武装である。
アメリカあたりの戦闘機の操縦席というのは、こんな具合にできているのではないかと思わせるほどの充実ぶりである。
だから、きっと外国人だからといってわざと遠回りするようなことも出来ないような仕組みになっているに違いなくて、20分ほどで旺角に到着。
相変わらずエネルギッシュな人混みみで、これぢゃなければ香港ではないとちょっとウキウキ。
街角では、ミニコンサートなども開かれていて、これそ香港。
なのだが、この日この時だけだと思いたいが、女人街はちょっと人出が足りないような。
時間が早いか、まだ食事中の時間帯だったのか、それとも物品が香港中に満ち溢れ、景気も良くなってここは観光客だけの場所となってしまったのか。
旺角の賑わいと比べて、ちょっとガッカリだったかな。
売っているお土産物だけは、ビッシリとディスプレイされていたのだが。
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上環、中環とトラムにのって
食後は、九龍半島に移動した。
かつては悪の巣窟のように云われた九龍城塞のあたりに行くのであるが、最近は地下鉄の便が良くなったので、ちょっと勇気を出せば今まで行きづらかった場所にも行けるようになってちょっとウレシイ。
初めてここに行くことにしたときは、地図上の高低差が分からず苦労したせいで、カミサンは地下鉄で行くことに反対なのだが、どうにかなだめて樂冨という駅から道を下ってここに向かった。
香港ならどこにでもありそうな祠というか道教寺院のようだが、香港の歴史では古いところらしく古跡に指定されている。
このこじんまり感と、ご近所の方々が丁寧にお守りになっている雰囲気が漂って、アタシは結構気に入っている廟である。
中には仏様なのか道教の有名な神様なのかが所狭しと飾られていて、
一体くらい自分にそっくりな方があるのではないかと見入ってしまう。
まあ、似ていたとしてそれで自分が神様や仏様になるわけではないのだが、ひょっとして見つかれば何か良いことが起こるのではないかと、そんな欲も沸いてちょっとチカラが入ったりしてしまう。
そんな欲望のない真面目な方にはつまらないのかなとも思うのだが、なんだか好きなんだなあ〜。
こんなことをやっていたら、みんながだんだん疲れてきたようなので、せっかくですが九龍城塞公園はパスして、とっととマカオスイーツのお店に向かったのでありました。
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香港大學美術博物館でのひと時を終え、中環に向かうこととした。
久しぶりの街歩きである。
地図上でみれば北上したのであるが、海へ向かって歩くときアタシはどうも南下するような気分になってしまうが、それを地図で修正すれば、美術館の前の道である般威道を東(右)に進み、英皇書院を左(北)へ曲がれば西邊街。
その西邊街を下っていくと、右側にピンク色の小屋があって、それを見ないとこの辺に来た気分にならない。
この建物こそが今は凡そ見なくなった公衆浴場であって、中に入ったことはないのだが、住宅事情の良くなかった頃に住民の衛生を守った日本で云う所のお風呂屋さんである。
こうしてアップの写真でみると、通渠屋さんの広告が電柱に落書きのように書かれているところも写っていて、大いに下町風情を醸し出している。
ちなみに通渠屋さんとは、上下水道管の詰まりを通してくれる、香港では必需産業のこととか。
こうした公衆浴場は日本と同様、住宅事情の改善に伴ってどんどんと減っているとのことなので、早めにご覧になっておくと良いかと。
特に勇気のある方はぜひご利用下さり、利用記などご発表いただけると楽しいかと存じます。
我等は、ここの外観を拝見して尚も北上なのだが、海に向かって坂道を下る。
(坂を下がると、どうも「南下」というように錯覚するが・・・)
途中で、猫見物や
街角見物。
皇后大道西に至る。
至れば、トラム。
これに乗って中環方面へ向かおうということだ。
ただ久しぶりの悲しさ、どうも停留所での立ち位置が決まらず、乗り込む際に電車は前の方に停車して、あわてて駆け込むこととなった。
どうも要領を得ず、情けなかったなあ。
乗ればウレシクなって、早速2階席へと駆け上がる。
最新型の車両のようで、社内もきれいになっていることにちょっとガッカリとしたのだが、普段利用なさっている方々には、この方が便利なんでしょうね。
しかしこの値段は昔から変わっていないような気がするけれど、さて本当はどうなんだろうとか、上湾あたりの問屋街のようなところを眺めながらボンヤリしていればあっという間に中環に到着。
中環の落には、カミさんの野生の感が働き、的確なポイントで下車。
渋谷程でないかもしれないが、アタシにとっては世界的に有名なような気がする交差点を見つつ
ここに向かったのでありました。
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ここ近年、香港では地下鉄の開通・延伸ラッシュです。
香港島では西の方、中環から西営盤方面に延伸したり、金鐘から海怡半島への新線も開通した。
九龍半島でも、半島の西側、エアポートエクスプレスに沿っての新線が建設されているようで、ちょっと前には、紅磡から尖沙咀を通って屯門に至る路線も開通していた。
バスやミニバスを使いこなせないアタシ達にはなかなか利便性が向上して、今までなら勇気を振り絞ってタクシーに乗ったり、体力勝負で歩いて行ったところがこうして地下鉄化されると、本当に便利になったと思う。
それで行きやすくなったのが香港大學にある美術博物館で、初めて行ったときは中環あたりからタクシーであったせいか、大いに遠回りをされたような気分になって、払った費用に腹が立ったことを覚えている。
なので、ここには行くたびにそんなことを思い出し嫌な気分になるのだが、なかなか素敵な美術館なので、ちょっと立ち寄りたくなる場所です。
今回は初地下鉄での訪問で、香港大學駅で降りて徒歩にて大学構内を横切って向かった。
が、これが結構大変なことになったのは、この大学の高低差と建物の高さである。
ガイドブックによればこの駅の近くにはお土産物棟があり、そこを見物してから美術館を見学して、西営盤あたりに出てトラムに乗ろうと企画したのだが、この大学構内で大いに迷ってしまったのである。
アタシの出身校といえば絵にかいたようなキャンパスで、なだらかな起伏の敷地に幾つかの建物があるようなおおよそのんびりとした風景であったので、このような断崖の地に、高層建築群によって学校が出来ていること自体、理解に時間がかかったのだが、それを事もなさげに上の写真のように平面で配置図を書いているせいで、実際に歩いてみると甚だしく混乱した。
つまり、上図のではある場所にいるのであろうが、その場所の高さが分からないことには全然次の目的地までたどり着けないことになるのである。
またA棟の3階は連絡歩道により結ばれたB棟の3階とは限らず、B棟では5階に連絡しているものだから、初心者には混乱だけを来す作用しかもたらさない。
今回は大変に親切なお掃除のおばちゃんのご案内を得ることができて、まずはどうにかお土産棟にたどり着くことができたが、次回は大いに不安である。
賢明なる香港大學の諸氏におかれては、立体地図(3D地図)を作っていただき、それを要所要所に配置していただくことを切にお願いいたしたい。
せっかく庭園があったり
ゆっくりと寛ぐこともできないのは不幸である。
と、学内のビルからビルへと渡り歩く結構な「散策」というか「探索」を経て、お目当ての美術博物館に到着した。
小さな美術館で博物館といいながらあまり博物学方面には力が入っていない気もするが、静かなよい場所である。
コレクションもなかなか貴重なものもあるようだが、それよりセンスの良さが気に入っている。
また、こうしてフラッシュを使わなければ写真撮影が許されているのも大英博物館を思い出させる英国式なのだろうか。
日本の美術館や博物館では考えられないとこで、それなりに理由があるのだろうが、広く人類の共通財産だと思えば、どうしたらよい状態で展示できるか・保存できるかを考えて、写真ぐらい撮らせて公開できるように研究すべきではないだろうか。
なにしろこうした先例があるのだから、日本だってできないはずはないのである。
と、演説はここまでだが、今回の企画展の部分は香港の歴史絵画展であった。
まだまだ絵も他の美術品もあるのだが、紹介しきれないので、今日はここまで。
そういえば、ここの美術博物館は無料だったような気がします。
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