鉄平ちゃんの相模原ディープサウス日記

2月になりました。相変わらず忙しい毎日でなかなか更新もできず申し訳ございません。

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昨年のインビクタスに続き、
今年もクリント・イーストウッド監督の新作
「ヒアアフター」の試写会に行く機会ができたので見に行きました。
南町田という、自宅からは近いけど、一般的には中途半端な場所だったので
一緒に行ってくれる人がいなかったのは残念でしたが(泣)。
そういうわけで、以下の記事にはネタバレも含んでしまっていますが、
その辺をご了承ください。

それはともかく、結論からすると、この数年のイーストウッド作品は見応えのある作品ばかりでしたが、
そんな中、「インビクタス」に引き続き、マット・デイモンを主役に起用しておきながら
このさりげなさ、肩の力の抜け方って何なんでしょうね。
まあ、そもそも、殺ぎ落としこそがイーストウッド映画なんですけどね。
なにしろ、マット・デイモンは主役でありながら、最後まで地味〜。
そもそも、ポスターに彼の写真が大きく出てはいるけど、
彼のことを主役と言っていいのかどうかもよくわかりません。
でも、ボーンシリーズのマット・デイモンもいいけど、
こういう地味な役をやらせた場合の彼も実に素晴らしい。

テーマはひと言でいえば「死」。
なにしろ、hereafterという名詞自体が「死後の世界、あの世」を意味します。
それでも、全くスピリチュアルになるではなく、実にサラリと描かれます。
他の監督だったら、もっと違った描き方になってしまうところでしょうが、
80歳になったイーストウッドが「死」というテーマを取り上げ、
そしてこのような描き方をすること自体が、もう感慨深い。

ストーリーは別々の場所の3人が「死」にまつわる経験をし、
そしてそれが最後に集約します。
このあたりの展開はよくあるものですが、
見る予定の方は予備知識なく、以下の文章から読んだ方がいいかもしれません。
とはいえ、チラシにもこの程度のストーリーが書いてあるのですが。
というか、チラシは核心まで書き過ぎ!
チラシすら読まない方がいいかもしれません。

イメージ 1
イメージ 2

まずはフランスの人気女性ジャーナリストのマリー(セシル・ドゥ・フランス)が
東南アジアで津波に遭遇します。
この映像がすごい。CGなんでしょうが、実に丁寧に描かれていて、
下手なパニック映画の津波の映像なんてメじゃありません。
彼女はなんとか蘇生しますが、その時の臨死体験をどうしても忘れることができません。

イメージ 3

パリに戻り、ミッテランの本を書くつもりが、
臨死体験の本(この本のタイトルが「Hereafter」)を書いてしまったことで、総スカンを食らいます。

イメージ 4

一方、ロンドンに住む一卵性双生児の兄弟、ジェイソンとマーカス
(実際にも兄弟であるマクラレン兄弟が演じています)。
兄ジェイソンが事故で亡くなってしまいますが、
弟のマーカスはどうにかして兄に会う方法はないかと探し求めます。

イメージ 5

サンフランシスコ(イーストウッド監督の地元ですね)に住むジョージ(マット・デイモン)は、
かつて自らの才能を用いた霊能者として名を上げましたが、
死者と語る人生に疑問を持ち、現在は工場労働者として働いています。

イメージ 6

イタリアンの料理教室に通い、メラニー(プライス・ダラス・ハワード。これが可愛いんだな)と出会いましたが、
彼女に懇願されてチャネリングをしたことで、彼女を失ってしまいます。
「全てを知らない方がいいのね」。
おまけに、働いている工場をリストラされたことから、
その兄は再び霊能者として活躍することをすすめます。

イメージ 7

そこで、全く接点のなかったはずの三人がロンドンで出会うことになります。
って、ラストは希望を暗示させる内容であるものの、尻切れトンボの印象は否めません。
ここが2時間描いてきたのに、全く大作と感じさせない印象を与える原因なのでしょうね。

しかし、マーカスがジョージとチャネリングするシーンは感涙もの。
ここで泣けなければ人間じゃない、といっていいかもしれません。
このための抑えた演技なのかもしれませんね。

そういうわけで、あらすじを書いてしまうと、これだけすっきりしてしまうわけですが、
映画では空間軸が常に揺れ動いているので、
特に予備知識がなければ、各登場人物のエピソードがどのように集約されるのか、
まったく落としどころが見えてきません。
しかし、それを味わうのがこの映画の楽しみ方なのでしょう。
近年のイーストウッド作品のような期待をするのではなく、
見る方もあまり肩に力を入れないで見に行った方がいいかもしれません。

「ヒアアフター」は2月19日からの公開です。
公式HP:http://www.hereafter.jp

この記事に

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私はこのサラリとした感じ嫌いじゃなかったですが、あまり評判が良くなかったのは、スピリチュアルを追求しそうに見せて、踏み込みが中途半端な印象だったからかなと思ったり。
イーストウッドにしては珍しい題材で興味深かったです。
地味なマットもいいですよねw
こちらからもTBさせてくださいね。

2011/2/10(木) 午前 4:10 pu-ko 返信する

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おはようございます。
コメントありがとうございました。
マットデイモン主役ということで勝手に熱く期待していたので
少し拍子抜けしてしまいましたが、テーマとしては
難しいものだったと思いますね。。。
ホラーっぽくならないように、したかったのかな?

2011/2/10(木) 午前 8:02 naru_oyadi 返信する

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これはなんか評判良くないようですが、でもイーストウッド作品ですから絶対見たいと思っています。
最初の部分だけ読みましたが、マットデイモンも地味なのですね。
見たらまた来ます〜

2011/2/10(木) 午前 9:56 car*ou*he*ak 返信する

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pukoさん、こんにちは。コメント&TBありがとうございます。
公開前に「イーストウッドもスピリチュアルな世界に魅かれたか?」
みたいな評がありましたが、
決してそういうわけではないところが、
私は逆に好印象をもちました。

2011/2/11(金) 午後 1:40 鉄平ちゃん 返信する

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naru_oyadiさん、こんにちは。私のブログへのご来訪ありがとうございます。
たしかにマット・デイモンと言えばボーンシリーズの印象が強いですものね。
しかも、「インビクタス」に続く主役抜擢!
しかし、主役とは思えない地味〜な扱いで、
「?」と思ってしまう人が多かったのはわかるような気がします。
霊能者と言っても、トンデモ映画になっていなかったのはよかったのですが。

2011/2/11(金) 午後 1:44 鉄平ちゃん 返信する

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Cartoucheさん、こんにちは。
試写会を見てこられた方の感想をざっと拝見させていただきましたが、
ほぼ壊滅状態でしたね(笑)。
しかし、皆さん駄作だからぶった切っている、というわけではなく、
予想とは違って戸惑っているような感じでした。
おそらく、イーストウッド作品に期待しているところと
ぜんぜん異なった仕上がりの映画だったから
こうなってしまったのでしょう。
個人的にはなかなか悪くない映画だと思いました。

2011/2/11(金) 午後 1:47 鉄平ちゃん 返信する

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映画館にはほとんど行かないのですが、
先日久しぶりに行って予告を見て、
これはちょっと観たいなぁ〜って思ってたんです。
なかなかポジティブな感想がないようですが、
自分の目で確かめてみようかしらん。

2011/2/11(金) 午後 2:50 ひろ 返信する

私も観賞予定なのでさらっとしか読まないでおきました。
わりと地味目のようですね。
イーストウッドのお歳にも関係あるのでしょうか?

2011/2/11(金) 午後 4:31 ひかり 返信する

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ひろさん、こんにちは。
この映画に興味があったのならば、試写会にお誘いすればよかったかな?
なんだかピンとしなかった、という感想を書いているブログが多かったですが、
駄作というわけではなく、冒頭の津波の場面を除けば
ハリウッド映画につきものの盛り上がりに欠けるからだと思います。
映画を見てしみじみとした気分になって、
最後は泣きたいというつもりならばお勧めできますよ。

2011/2/11(金) 午後 5:19 鉄平ちゃん 返信する

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ひかりさん、こんばんは。
最近のイーストウッド作品に比べると
割と、というよりも、かなり地味な作品です。
けれども、年を取ったという印象は全く受けませんね。
老人の余技としてさらっと撮った作品なのかもしれませんが、
それでも死についてあれだけ深刻にならずにとらえられることができるのは
やっぱりすごいことだと思います。

2011/2/11(金) 午後 5:22 鉄平ちゃん 返信する

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ものすご〜〜く良かったです。
良すぎてまだ言葉が出てきません。
三人の抱える孤独がラストで溶けて・・
エンディングも最高でした。
TBさせてくださいね。

2011/2/20(日) 午後 8:05 car*ou*he*ak 返信する

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Cartoucheさん、こんばんは。
大作、力作とはとても言えませんが、良かったでしょ!
エンディングがあっさりしすぎ、という感想も多かったですが、
そこはかとなくハッピーエンドを示唆するラスト、
私も気に入りました。

2011/2/22(火) 午後 10:56 鉄平ちゃん 返信する

よかったです〜
場面場面から感情が伝わって来て、最後には胸がいっぱいになってしまいました。さすがイーストウッド、という言葉がやはりぴったりかもしれないですね。
トラバさせて下さいませ。

2011/2/23(水) 午前 8:03 恋 返信する

重い題材ながら、サラリと淡々と描いちゃうところは
さすがイーストウッドならではの手腕ですね。
余韻も楽しみました。トラバお返しさせて下さいね。

2011/2/23(水) 午後 8:25 くるみ 返信する

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確かに「グラン・トリノ」までの作品は観終わってかなり疲れたところもあるので、そう言った意味では肩の力を抜いて観れる映画かもしれませんね〜それってやはりラストの印象で替わるのでしょうね。
私は本作も好きな作品です。
マットのこういう地味な役も好きなんですよね〜(笑)
TBさせてくださいね♪

2011/2/23(水) 午後 10:10 choro 返信する

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仲間に入れてくださいね。トラバよろしく。

2011/2/23(水) 午後 11:27 mossan 返信する

そうマッドが最後まで地味に抑えて演技してましたね。
それがまたよかった〜。
確かに地味といえば地味ですが孤独、死という事がテーマなのでこれでいいのですよね。
スピチュアルな部分はきっとイーストウッド自身が信じてないからあまり深く追及してなかったのだろうと私は解釈しちゃいました。
TBお願いいたします。

2011/2/24(木) 午後 11:42 ひかり 返信する

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予告編は観てしまいましたが(^^;、チラシや他の情報は入れないようにして、観て来ました。
あの津波のシーンが、どう繋がってくるのか、想像も出来なかったのですが、臨死体験をした女性が感じることを現実味を持って描いていたと思います。
そして、マーカスとジョージのシーンは、泣けましたよ(笑)
私も、大切な人を亡くしたことがありますが、私が前を向いて生きていけるように見守ってくれていると信じています♪
TBお願いします♪

2011/2/25(金) 午後 8:25 やっくるママ 返信する

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たしかに、地味な作品でしたよね。
でもイーストウッドのセンスというか、演出力はやはり凄いと感じました。
TB、させてくださいね。

2012/1/2(月) 午後 4:14 サムソン 返信する

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