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《帝政ロシア時代のサイレント》
年末、本郷中央教会で「聖なる夜の上映会」があり、行きました。
作品は1916年のロシア映画『瀕死の白鳥』です。
もちろん、まだトーキーは発明されておらず、映画は無声映画。
当時は劇場で映画を上映するときには、楽団が映画に合わせて演奏を行いました。
『瀕死の白鳥』というのは、20世紀初頭、サン=サーンスの『白鳥』という曲にのせてアンナ・パブロワが踊ったバレエの名作です。
このバレエをもとに小説が書かれ、それを映画化したのがこの『瀕死の白鳥』です。
ある口の利けない女性が、失恋の傷を癒すためにバレエに打ち込み、やがて一流のバレリーナになります。
貴族出身の画家が彼女に死の影を見出し、モデルに起用して絵を描き続けます。
そこへ彼女の昔の恋人があらわれ、プロポーズします。
幸福の絶頂となった彼女からは死の影がなくなり、絵の描けなくなった画家は彼女を死においやります。
せりふは字幕に出ますが、これだけのストーリーを映像で見せるという、昔のサイレント映画はすごいですねえ。
バレリーナの役を演じたのはアンナ・パブロワではなく、ヴェーラ・カラリという女優で、ロシアの大公の愛人だったとか。
当時のロシア貴族たちもこの映画を観たのでしょうか。
ロシア革命はこの直後ですから、帝政時代末期の映画ということになります。
そして、サイレント映画に欠かせないのが生演奏です。
ピアノの柳下美恵さん、チェロの新井幸子さんの演奏付きでした。
バレエのシーンではもちろん、サン=サーンスの曲。
海外ではサイレント映画は演奏だけですが、日本では弁士がせりふを語り、状況を説明しました。
瀕死の白鳥/1916/ロシア/
監督:エヴゲニー・バウエル
出演:ヴェーラ・カラリ、アレクサンドル・ヘルヴィモフ、ヴィトリド・ポロンスキー、アンドレイ・グローモフ、イヴァン・ペレスティアーニ
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「瀕死の白鳥」というトーキーの映画を観たのはずいぶん昔のことです。プリマの役に憧れるバレリーナが踊っている先輩を奈落に落として代役を獲得するというストーリーでした。ご覧になりましたか?
2013/12/30(月) 午前 3:46 [ さくじ ]
さくじさん、ありがとうございます。
その作品は知りませんでした。バレリーナの主役争いというと、最近では「ブラックスワン」というのがありましたね。
2013/12/30(月) 午後 4:06 [ 鉄砲弥八 ]
こんにちは〜^^v
アンナ・パブロワ、バレエ雑誌で見たことありますが美しかったですv
私の思い出のバレエ映画は「赤い靴」なんですよね。ストーリーも忘れていますが・・・
踊り続ける姿だけ印象に残っています。
何年か前まではロシアバレエ団とか公演を観ましたが、最近トンと・・(笑)
ナイス〜♪
2014/1/14(火) 午後 1:45
ふぇいさん、ありがとうございます。
「赤い靴」は私もずいぶんと昔に見た記憶はあるのですが、ほとんど内容、おぼえておりません。
生のバレエ公演は、もう30年以上前に見たきりです。
パブロワの主演したサイレント映画があるそうなので、機会があれば見たいと思っております。
2014/1/15(水) 午後 2:43 [ 鉄砲弥八 ]