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《年末恒例活弁リサイタル》
2013年はいつもに比べてあまり映画を観ませんでした。
劇場と試写室を合わせて130本ほど。前年の半分以下です。
そして、なかなかブログも更新できませんでした。
これは私自身怠惰になってきていることもありますが、すごく気に入った映画が少なかったんです。私のブログ、好きな映画、少なくとも、面白かったよとだれかに言える映画だけを話題にしたい。つまらなかった映画の悪口はあんまり言いたくないんですね。
観る回数が少なかったので、いい映画をたくさん見逃しました。
で、2013年の見納めが、新宿紀伊国屋ホールの『笑う男』です。
新作じゃありません。1928年のサイレント映画。年末恒例の澤登翠さんの活弁リサイタル。活弁というのは活動弁士の略。とんかつ弁当じゃありませんよ。
『笑う男』は原作がフランスのヴィクトル・ユーゴーですが、ハリウッドの作品です。
時代背景は17世紀のイングランド、ジェームズ二世によって反逆者として処刑された貴族、その幼い息子がジプシーに売り渡され、笑い顔に整形させられ、成人して道化師となります。
この道化師と盲目の女性との恋。
陰謀を企み出世する悪貴族や、奔放な女大公が絡みます。
この大作、多くの登場人物の声色を澤登翠さんが使い分け、まるでスクリーンから登場人物が自然にしゃべっているように聞こえます。
はるか昔のサイレント映画であると同時に、現代の話芸でもあります。
主人公の恐ろしい笑い顔。これは後に『バットマン』のジョーカーに影響を与えたとか。笑う男を演じるコンラート・ファイトはドイツでは『カリガリ博士』に出ていましたし、晩年のトーキー作品では『カサブランカ』の悪役ドイツ将校があります。
映画が終わってロビーで映画ファンの知人にばったり会い、新宿のとんかつ屋に行きました。活弁のあとはとんかつ。
笑う男/1928/アメリカ/
監督:パウル・レニ
出演:コンラート・ファイト、メアリー・フィルビン、ブランドン・ハースト、ジュリアス・モルナール・Jr、オルガ・バクラノヴァ、チェザーレ・グラヴィナ、スチュアート・ホームズ
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あけましておめでとうございます。
コンラッド・ファイトは「バグダッドの盗賊」の悪役が印象的でした。存在感のあるおじさんですね。
今年もよろしくお願いいたします。
2014/1/1(水) 午前 6:39 [ さくじ ]
さくじさん、おめでとうございます。
晩年は悪役で脇役でしたが、この「笑う男」は主役で、しかもかっこいい。顔が笑い顔しかできないという設定ではありますが、口を隠すと美男という不思議な魅力がありました。
今年もよろしくお願いします。そのうち新橋文化などでお目にかかるかもしれませんね。
2014/1/2(木) 午前 1:01 [ 鉄砲弥八 ]
活弁はいまだ未踏破の分野です。年末恒例なんですね。一度は体験したいと思って居ますので、今年の年末にでも…(ずいぶん先ですね)。
「鑑定士と顔のない依頼人」はご覧になりましたか? 評判がいいようなので、今年最初に映画館で観たいなぁと思っています。今年もいい映画にたくさん出会いたいですね。今年もよろしくお願いいたします。
2014/1/3(金) 午前 11:18
はるはるさん、ありがとうございます。
実は今日、神田神保町で小津安二郎のサイレント映画「東京の合唱」を観て来ました。弁士は片岡一郎さん、ピアノは柳下美恵さんでした。神保町シアター、1月13日まで、サイレント特集があり、活弁、あるいは演奏のみで上映されます。
「鑑定士と顔のない依頼人」は未見です。よさそうですね。
今年もまた、いろいろと観たいと思っております。よろしくお願いいたします。
2014/1/3(金) 午後 10:42 [ 鉄砲弥八 ]
「神保町シアター」初めて知りました。サイレント特集、楽しみです。空き時間に出かけてみます。教えてくださって、ありがとうございました。
2014/1/6(月) 午後 4:15
はるはるさん、神保町シアターは画面も大きく、客席もゆったりしていますが、なにぶん99席しかなくて、整理番号つきのチケットを席数分しか販売しません。作品によっては満席で観られないこともあるかもしれません。
2014/1/6(月) 午後 8:52 [ 鉄砲弥八 ]
現在上映されている「鑑定士と顔のない依頼人」は傑作ですよ。
2014/1/7(火) 午後 11:18 [ 映画の怪人 ]