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2019年5月の読書リスト

いくら先延ばししても、その時は必ず来るんだよな。
せめて穏やかに。


↓引っ越し先です。
https://oldstylenewtype.hatenablog.com/


 2019/5/5読了
 /麒麟児
 冲方丁
 勝海舟と西郷隆盛により成し遂げられた「江戸無血開城」の息詰まる交渉をメインに二人の
 人物像を描いている。
 お互いの立場をわきまえながら、相手を尊重しつつ最善の落としどころを目指す様は緊張の連続。
 その二人をサポートする山岡鉄舟が魅力的な人物で二人に引けをとらない。
 慶喜に疎まれながらも幕府側の代表として火中の栗を拾い続ける人柄の良さ、
 パークスや榎本武揚の艦隊を 梃に粘り腰の交渉を続ける強さ、後に追い落とされる西郷への
 思いなど読み応えがあった。


 2019/5/8読了
 ::歪み真珠
 山尾悠子
 一切無駄のない濃縮された短編集に感想を述べるほどの適切な言葉がなかなか見つけられない自分が
 歯がゆい。
 ある状況の断片を描いているだけで小説なのか?と思うものもあるが、著者の紡ぐ美しくて残酷で
 幻想的な世界観は そのイメージが湧くと途端に引き込まれ、余韻に浸れる。
 が、イメージが湧かないといくら読んでも冷たく撥ねつけられてしまう。
 入り込むには集中力と想像力が必要だが、読後の疲労感が何とも心地よい。


 2019/5/21読了
 ::零號琴
 飛浩隆
 特種楽器技芸士と相棒のドタバタSFって表現は単純に過ぎるかもしれないがある意味予想を
 裏切られた展開だった。
「美縟」という惑星の首都で行われる開府五百年祭で想像を絶する巨大楽器の演奏、
 住民が参加する假劇やら描かれる世界はイメージを追いかけるのがやっと。
 グラン・ヴァカンス同様、緻密に作り上げた世界の崩壊やグロテスクな描写などは圧倒される。
 「フリギア!」の世界に入り込めなくて苦労するもアニメ作品へのオマージュが盛り沢山なことは
 理解できる。
 素直に面白い作品とは言えないが、著者の持つ感覚の一端を感じる作品だった。


 2019/5/25読了
 ::周瑜 「赤壁の戦い」を勝利に導いた呉の知将
 菊池道人
 かなり前から積んでいたが、整理していたら出てきたので読みました。
 幼少の頃の孫策との出会い、孫策死後は孫権に仕え、劉備と連合して曹操と対峙する赤壁の戦いで
 名を馳せる一連の流れをフィクションを織り交ぜて書かれているが、
 特に小説として盛り上がることはなく、淡々と周瑜の一生を描いた作品だった。
 これから三国志や周瑜に関して知りたい人には読みやすいのでいいかも。


 2019/5/31読了
 /NEW POWER これからの世界の「新しい力」を手に入れろ
 ジェレミー・ハイマンズ/ヘンリー・ティムズ
 テクノロジーの進化によって当然のことながら様々な分野で大きな変化が起きている。
 企業にせよ行政にせよ、コミュニティの動きを理解しないと支持されない時代になりつつあるのは
 理解できるが、特に目新しさは感じなくて途中で飽きてしまった。
 解析用のパワポ的な図版はわかりやすい。
 ただ、その解析もちょっと無理やりなんじゃない?と懐疑的に思える部分がいくつかあった。
 専門に分析してきた方たちなので言いたいことはわかるし、正しいとも思うんだけど。。。



5冊読了

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