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2019年7月の読書リスト

このところ咳が止まらず苦しんでいるのですが、病院で咳喘息だろうとのこと。
仕事が忙しいし(6、7月で各1日しか休めていません)、眠れないしで季節感や曜日の感覚が
希薄になっている今日この頃です。
薬が効いているのか不明ですが、こんなことが続くと人は怪しい療法に頼ってしまうのでしょうか。
それともクラフトエヴィング商會に注文書を出すと何とかしてくれるかな?
などと他愛もない妄想をしながら咳をしています。

この読書リストも今回で終了かな。。。


2019/7/1読了
/金剛の塔
木下昌輝
木下さんが少しだけとはいえ現代を描いたのは初めてではないでしょうか。
ちょっと新鮮でした。
地震で倒壊したことがない五重塔の歴史と建築にかかわる職人たちの様を、
時代を超えて描いている。
昨年、森美術館で「建築の日本展」を見に行き、スカイツリーと五重塔との構造の共通点などの
展示を見ていたので脈々と繋がる建築技術の凄さを物語で読め、改めて感服した。
ただ、内容自体は興味深いが各話に案内人のように出てくる聖徳太子とスカイツリーの
ストラップに必要性を感じなかった。
五重塔の歴史や人間模様を普通に描き、後のスカイツリーに繋がりましただけでよかったのでは?
と思いつつ黒猫目線の章は面白いと思ったんですけどね。


2019/7/7読了
/世にも危険な医療の世界史
リディア・ケイン/ネイト・ピーダーセン
実際こんなことがあったのだろうか?と現代から考えると驚愕の療法がこれでもかと紹介されている。
面白おかしく皮肉を込めた文体がよりインチキ感を煽るが、意図的なインチキだけではなく、
この療法が正しいと信じ込んで実践していた人たちもいるわけで笑い飛ばすことはできない。
結果現在では使いようによっては正しいものもあるので全否定もできない。
知識が無いということがいかに怖いことかと思い知らされるが、怪しい療法や人の弱みに付け込む輩が
沢山いることも事実なので、現代だって安心できないなと。


2019/7/13読了
/月人壮士(つきひとおとこ)
澤田 瞳子
螺旋プロジェクト3冊目。
プロジェクトの土台となる山族と海族の対立は天皇家と藤原氏に置き換えられていたが
今までの中では控え目な扱い。
人名の読み方が面倒なうえ、家系図をたびたび確認するためテンポよく読めず、
時間がかかってしまった。
聖武天皇亡き後、あるかもしれない遺詔を探るため関係者への聞き取り方式で進行し、
聖武天皇の苦悩が徐々に明らかになってくるわけだが、
これ、螺旋プロジェクトの枷を外して自由に書いたらきっと面白くなるだろうな。
と書くと身も蓋もないか。


2019/7/17読了
::プリンスと日本 4EVER IN MY LIFE
監修:CROSSBEAT編集部、TUNA
プリンスの訃報に接してから約3年。今でも実感は無い。
80年代から存在する日本のファンクラブや、プリンスとかかわりのあった人たちのインタビューは
愛情が感じられた。
関係者じゃないとわからない数々の逸話はプリンスの実像の一端が垣間見え、読み応え充分。
ここのところ体調が優れないが、読みながらずっとプリンスの曲たちが頭の中で反復しながら
癒してくれました。
ありがとう。


2019/7/20読了
/家康謀殺
伊東潤
裏切ったり裏切られたりを繰り返して敵味方がわかりにくい戦国時代だが、
大義のため、信念のため、矜持のため、世話になった人のため等々、
自分の欲望や生き残るために裏切るのではなく、自らの死をもって裏切る選択をした人が
大勢いた時代なんだろうな。
策士策に溺れたりもすることも含め、自らの正義に生きる人たちの姿にスポットを当てた短編集でした。
希望としては長編で読みたかったです。


2019/7/28読了
::クジラアタマの王様
伊坂幸太郎
製菓会社のサラリーマン、人気芸能人、政治家3人が現実と夢で戦い、
それらがリンクしているという掴み難いストーリー。
夢のパートは数ページのRPGを思わせる挿絵というか漫画が挿入される。
パラレルワールドなのかな?と疑問を持ちつつ現実世界での異物混入から始まる展開は伊坂さんらしい。
小説と挿絵が補完しあいながら進み、さらりと描かれている現実の厳しさと爽やかさの同居が
成り立っているあたりは流石。
ただ挿絵とのコラボというチャレンジ自体は良いとして中途半端な印象が拭えないのは
やはり夢の作用が腑に落ちないからかな。


2019/7/31読了
::注文の多い注文書
小川 洋子、クラフトエヴィング商會
単行本で読み逃していたので文庫が出た機会に読む。やはりもっと早く読むべきだった。
小川洋子の「注文書」、クラフトエヴィング商會からの納品書、そして小川洋子の「受領書」を
基本構成として、不思議なやり取りが綴られる。
注文書の基になる5つの物語に出てくる「ないもの」が思わぬ形で納品されるが、
その写真がとても味があって綺麗。唯一文庫本サイズなのが残念だったが。
「肺に咲く睡蓮」を読んでこの中で一番好きな作品に違いないと思っていたら「冥土の落丁」で
凄いじゃねえかと唸るばかり。



7冊読了

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伊坂氏の最新作をもう読まれたんですね〜
澤田氏や伊東氏の作品も気になります!
今月も一冊も読んでいません!

2019/8/2(金) 午後 11:17 LIBRA

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LIBRAさん、なかなか共読本はありませんね〜(笑)
伊坂作品はちょっと不思議な作品でした。澤田さんは描いている時代もあって取っ付き難い作品でした。伊東さんは無名な人々にスポットを当てた安定した作品たちでしたよ。

2019/8/6(火) 午後 3:19 [ テラ ]


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