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2007年8月に開始した本ブログですが、この8月でヤフブロの更新が止まるようで 節目としてちょうどいいかなと思い開始日付で終了することにしました。 干支をひと回りし、後半は月に一度の更新でしたが我ながらよく続いたものです。 初心にかえって、はてなブログで再起動しています。 書きたいことは色々あるし、思い出もいっぱいありますが心に留めておきます。 今まで交流していただいた全ての方に感謝いたします。 それでは皆さん、暑い日々が続きますが、お元気で! 2019年8月9日 酷暑 了 |
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「飛ぶ孔雀」「不燃性について」の二部構成。 ひとつひとつの話しは状況描写として理解できるのだが、それらが繋がる事が無く きっと理解できない大きな背景があるのだろうが掴めないもどかしさ。 熱に浮かされ、気が付いたら知らない土地、知らない部屋で知らない人たちの会話を ぼんやりと聞いていたり微睡んだりを繰り返しているかのよう。 途中からストーリーではなく断片を楽しめばいいのかなと諦めたら 山尾悠子の世界観が楽しめた気がする。 理解するというより感じる作品。 ああ、山尾悠子の作品はいつもそうだっけ。 2019/8/5読了
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このところ咳が止まらず苦しんでいるのですが、病院で咳喘息だろうとのこと。 仕事が忙しいし(6、7月で各1日しか休めていません)、眠れないしで季節感や曜日の感覚が 希薄になっている今日この頃です。 薬が効いているのか不明ですが、こんなことが続くと人は怪しい療法に頼ってしまうのでしょうか。 それともクラフトエヴィング商會に注文書を出すと何とかしてくれるかな? などと他愛もない妄想をしながら咳をしています。 この読書リストも今回で終了かな。。。 2019/7/1読了 /金剛の塔 木下昌輝 木下さんが少しだけとはいえ現代を描いたのは初めてではないでしょうか。 ちょっと新鮮でした。 地震で倒壊したことがない五重塔の歴史と建築にかかわる職人たちの様を、 時代を超えて描いている。 昨年、森美術館で「建築の日本展」を見に行き、スカイツリーと五重塔との構造の共通点などの 展示を見ていたので脈々と繋がる建築技術の凄さを物語で読め、改めて感服した。 ただ、内容自体は興味深いが各話に案内人のように出てくる聖徳太子とスカイツリーの ストラップに必要性を感じなかった。 五重塔の歴史や人間模様を普通に描き、後のスカイツリーに繋がりましただけでよかったのでは? と思いつつ黒猫目線の章は面白いと思ったんですけどね。 2019/7/7読了 /世にも危険な医療の世界史 リディア・ケイン/ネイト・ピーダーセン 実際こんなことがあったのだろうか?と現代から考えると驚愕の療法がこれでもかと紹介されている。 面白おかしく皮肉を込めた文体がよりインチキ感を煽るが、意図的なインチキだけではなく、 この療法が正しいと信じ込んで実践していた人たちもいるわけで笑い飛ばすことはできない。 結果現在では使いようによっては正しいものもあるので全否定もできない。 知識が無いということがいかに怖いことかと思い知らされるが、怪しい療法や人の弱みに付け込む輩が 沢山いることも事実なので、現代だって安心できないなと。 2019/7/13読了 /月人壮士(つきひとおとこ) 澤田 瞳子 螺旋プロジェクト3冊目。 プロジェクトの土台となる山族と海族の対立は天皇家と藤原氏に置き換えられていたが 今までの中では控え目な扱い。 人名の読み方が面倒なうえ、家系図をたびたび確認するためテンポよく読めず、 時間がかかってしまった。 聖武天皇亡き後、あるかもしれない遺詔を探るため関係者への聞き取り方式で進行し、 聖武天皇の苦悩が徐々に明らかになってくるわけだが、 これ、螺旋プロジェクトの枷を外して自由に書いたらきっと面白くなるだろうな。 と書くと身も蓋もないか。 2019/7/17読了 ::プリンスと日本 4EVER IN MY LIFE 監修:CROSSBEAT編集部、TUNA プリンスの訃報に接してから約3年。今でも実感は無い。 80年代から存在する日本のファンクラブや、プリンスとかかわりのあった人たちのインタビューは 愛情が感じられた。 関係者じゃないとわからない数々の逸話はプリンスの実像の一端が垣間見え、読み応え充分。 ここのところ体調が優れないが、読みながらずっとプリンスの曲たちが頭の中で反復しながら 癒してくれました。 ありがとう。 2019/7/20読了 /家康謀殺 伊東潤 裏切ったり裏切られたりを繰り返して敵味方がわかりにくい戦国時代だが、 大義のため、信念のため、矜持のため、世話になった人のため等々、 自分の欲望や生き残るために裏切るのではなく、自らの死をもって裏切る選択をした人が 大勢いた時代なんだろうな。 策士策に溺れたりもすることも含め、自らの正義に生きる人たちの姿にスポットを当てた短編集でした。 希望としては長編で読みたかったです。 2019/7/28読了 ::クジラアタマの王様 伊坂幸太郎 製菓会社のサラリーマン、人気芸能人、政治家3人が現実と夢で戦い、 それらがリンクしているという掴み難いストーリー。 夢のパートは数ページのRPGを思わせる挿絵というか漫画が挿入される。 パラレルワールドなのかな?と疑問を持ちつつ現実世界での異物混入から始まる展開は伊坂さんらしい。 小説と挿絵が補完しあいながら進み、さらりと描かれている現実の厳しさと爽やかさの同居が 成り立っているあたりは流石。 ただ挿絵とのコラボというチャレンジ自体は良いとして中途半端な印象が拭えないのは やはり夢の作用が腑に落ちないからかな。 2019/7/31読了 ::注文の多い注文書 小川 洋子、クラフトエヴィング商會 単行本で読み逃していたので文庫が出た機会に読む。やはりもっと早く読むべきだった。 小川洋子の「注文書」、クラフトエヴィング商會からの納品書、そして小川洋子の「受領書」を 基本構成として、不思議なやり取りが綴られる。 注文書の基になる5つの物語に出てくる「ないもの」が思わぬ形で納品されるが、 その写真がとても味があって綺麗。唯一文庫本サイズなのが残念だったが。 「肺に咲く睡蓮」を読んでこの中で一番好きな作品に違いないと思っていたら「冥土の落丁」で 凄いじゃねえかと唸るばかり。 7冊読了
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2019年6月の読書リスト 今年も折り返しましたが、師走のごときバタバタが続いています。 焦らず、怒らず、楽しく。 2019/6/7読了 /偶然の聖地 宮内悠介 試行錯誤しながら読んでいたら時間がかかってしまった。 本文を読みながら注釈を読むとリズムが崩れて意味不明となってしまうので章を一気読みして 注釈を読みに戻り、注釈を読んでからその前後を読み直す、の繰り返しで落ち着いた。 フィクションを読みながら注釈で著者の体験が引用されていることを知り、 時に意味のないつぶやきやプログラミングあるあるに小さく笑う。 円城塔のように注釈の注釈がないだけ読み易いと思うがラファティを思い出させる世界観は 似ている気がする。 要は壮大な法螺話。 2019/6/14読了 /もののふの国 天野純希 螺旋プロジェクトの一冊。 平将門や足利尊氏、織田信長、西郷隆盛など歴史上の人物が時代を追って多数登場させ、 螺旋プロジェクトの基本ルールである海族と山族の争いを絡めたファンタジックな歴史小説 という感じ。 スタンダードな歴史観にルールをうまく当てはめてはいるが、足早に歴史をなぞっているので 物語としての深みは感じられない。 伊坂作品も自分で課したそのルールにちょっともたついた感じがあったので仕方ないか。 次の螺旋プロジェクトは澤田瞳子の作品を読む予定だが、もしかして刊行順に読んだほうが 面白くなるのかな? 2019/6/19読了 ::ノーサイド・ゲーム 池井戸潤 社会人ラグビーを題材にした安定の池井戸作品。 本社から左遷され、素人ながらラグビーチームの再建、本社や協会との確執などを乗り越えるべく 主人公の奮闘が描かれる。 読んでいて結末はもうだいたい予測がつくし、そんな都合よくいくかな?と思うのに、 やっぱりその展開を楽しませる池井戸マジック。 終盤をもう少し長く書いてほしかったが、爽やかな読後感は嬉しい。 タイミング的にはラグビーワールドカップが盛り上がる時期にドラマも盛り上がる感じでしょうか? TEAM NACS と池井戸作品の繋がりがまた深まってますな。 2019/6/23読了 ::生まれ変わり ケン・リュウ SF感がない作品もあり、懐かしさや寂寥感を漂わせる作品が多いのは社会問題を含んでいることも 大きい。 異星人との共生を描く「生まれ変わり」、ユーモア溢れる「化学調味料ゴーレム」、 絵文字を多用しながら家族愛を描く「神々〜」三部作、中国らしさ全開の「隠娘」が楽しめたが 仮想通貨やVRと絡ませながら何が正しいのか悩ましい「ビザンチン・エンパシー」はとても複雑かつ 深い作品で読後は何とも言えないやるせなさを感じる。 2019/6/27読了 /最初の悪い男 ミランダ・ジュライ 43歳独身のシェリルと20歳の巨乳で足の臭い上司の娘、クリーの共同生活がどう展開するのだろう。 その一点の興味だけで最後まで読み切る。 ほぼ妄想だらけで何事においても痛いシェリルと、別の意味で痛いクリーのコミュニケーションは すれ違ってばかりだが、あることがきっかけで関係性が変わってくる流れ。 正直なところ妄想の連続に馴染めず、誰にも共感できず微妙な読書だった。 で、最初の悪い男って誰なんだろう? 数こそ読んでいないが短編は面白かったし評価は高い作品のようなので、合わずに残念。 5冊読了 |
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いくら先延ばししても、その時は必ず来るんだよな。 せめて穏やかに。 2019/5/5読了 /麒麟児 冲方丁 勝海舟と西郷隆盛により成し遂げられた「江戸無血開城」の息詰まる交渉をメインに二人の 人物像を描いている。 お互いの立場をわきまえながら、相手を尊重しつつ最善の落としどころを目指す様は緊張の連続。 その二人をサポートする山岡鉄舟が魅力的な人物で二人に引けをとらない。 慶喜に疎まれながらも幕府側の代表として火中の栗を拾い続ける人柄の良さ、 パークスや榎本武揚の艦隊を 梃に粘り腰の交渉を続ける強さ、後に追い落とされる西郷への 思いなど読み応えがあった。 2019/5/8読了 ::歪み真珠 山尾悠子 一切無駄のない濃縮された短編集に感想を述べるほどの適切な言葉がなかなか見つけられない自分が 歯がゆい。 ある状況の断片を描いているだけで小説なのか?と思うものもあるが、著者の紡ぐ美しくて残酷で 幻想的な世界観は そのイメージが湧くと途端に引き込まれ、余韻に浸れる。 が、イメージが湧かないといくら読んでも冷たく撥ねつけられてしまう。 入り込むには集中力と想像力が必要だが、読後の疲労感が何とも心地よい。 2019/5/21読了 ::零號琴 飛浩隆 特種楽器技芸士と相棒のドタバタSFって表現は単純に過ぎるかもしれないがある意味予想を 裏切られた展開だった。
「美縟」という惑星の首都で行われる開府五百年祭で想像を絶する巨大楽器の演奏、
住民が参加する假劇やら描かれる世界はイメージを追いかけるのがやっと。グラン・ヴァカンス同様、緻密に作り上げた世界の崩壊やグロテスクな描写などは圧倒される。 「フリギア!」の世界に入り込めなくて苦労するもアニメ作品へのオマージュが盛り沢山なことは 理解できる。 素直に面白い作品とは言えないが、著者の持つ感覚の一端を感じる作品だった。 2019/5/25読了 ::周瑜 「赤壁の戦い」を勝利に導いた呉の知将 菊池道人 かなり前から積んでいたが、整理していたら出てきたので読みました。 幼少の頃の孫策との出会い、孫策死後は孫権に仕え、劉備と連合して曹操と対峙する赤壁の戦いで 名を馳せる一連の流れをフィクションを織り交ぜて書かれているが、 特に小説として盛り上がることはなく、淡々と周瑜の一生を描いた作品だった。 これから三国志や周瑜に関して知りたい人には読みやすいのでいいかも。 2019/5/31読了 /NEW POWER これからの世界の「新しい力」を手に入れろ ジェレミー・ハイマンズ/ヘンリー・ティムズ テクノロジーの進化によって当然のことながら様々な分野で大きな変化が起きている。 企業にせよ行政にせよ、コミュニティの動きを理解しないと支持されない時代になりつつあるのは 理解できるが、特に目新しさは感じなくて途中で飽きてしまった。 解析用のパワポ的な図版はわかりやすい。 ただ、その解析もちょっと無理やりなんじゃない?と懐疑的に思える部分がいくつかあった。 専門に分析してきた方たちなので言いたいことはわかるし、正しいとも思うんだけど。。。 5冊読了
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