6月12日
テレ朝
スーパーJチャンネル
アナ
開催を危ぶむ声もあがっています
韓国ピョンチャンの冬季オリンピックまで1000日を切る中
開会式会場の工事が未だに手つかずなど、現地取材で驚きの実態が明らかになりました
新国立競技場の建設問題より深刻かもしれません
開催まで3年を切った韓国ピョンチャンで行われる冬季オリンピック
開会式の行われる会場は、依然として工事が手つかずでスキーのジャンプ台も
大規模改修が迫られていて、ピンチな状態だと報じられています
ナレ
2018年開催予定のピョンチャンオリンピック
開催まで1000日を切り、ソウルで行われた成功祈願イベント
その名も幸せなピョンチャン1000日の約束
ハンリュウアイドルも登場
(※画像は観客)
ソチオリンピックで銀メダルに輝いたあの国民的ヒロインも、今回は広報大使としてエールを送る
韓国で開催される初めての冬のオリンピック
ソウルでこれだけの盛り上がりとなると、会場となるピョンチャンは
オリンピック一色なのではないか
取材班は、ソウルから3時間車を走らせ向かった
そこには信じ難い光景が
西村香織
「こちらです、ここが開会式が予定されている場所という事なんですけれども
まだ、グランドの土がむき出しになっているような状況です
4万人とも言われる選手、それから観客が集うという事なんですが
そういった雰囲気はまだ全く感じられません」
殺風景なグラウンド、陸上トラックはむき出し
周囲に作業者や人の姿さえない
ちなみにこちらが完成図
3年後、本当にここがオリンピック開会式会場となるのか
更に近隣の住民からは驚くべき事実が
「私はここに住んでいるのでまさに被害者です!
家を引っ越さなきゃならないんです」
家が会場の建設予定地にあたるという男性
これから立ち退く必要があるが、未だ行政から何の説明もないのだという
工事はおろか、住民の立ち退きさえも始まっていない状況
「土地のこともあるし もうすぐなのに何も聞いていません
オリンピックなんかのために人が40年間暮らしてきた土地を奪っていくんだから
怒りがこみ上げてきます」
この事態は他の予定地でも
アルペンスキー場の建設予定地では、およそ30世帯100人が立ち退きの対象に
最近やっと移住先が決まったところだと言う
「私が住んでいる家はこの後ろにあります
ここの移住対象住宅は約30世帯です」
ピョンチャンオリンピックで使われる競技会場は13施設
うち、7施設は既にある競技場を利用するが、残りの6施設は新しく建設する計画だ
しかし、その工事の進捗率は17パーセントから26パーセントと低い
競技場建設の大幅な遅れが懸念されているのだ
(青が既存の競技場を利用)
西村
「工事が最も進んでいるのが、こちらのスライディングセンターなんですが
ここから見てもどのようなコースなのか、はっきりわかりません
ゴツゴツとした山肌がまだ目立っています」
ボブスレー、リュージュ、スケルトンの3種目が行われるスライディングセンター
工事進捗率26パーセントで、建設中の競技場の中では最も進んでいるとされる
担当者は計画通りと自信を覗かせる
「敷地造りは80%終わっていますが
敷地整備が終われば
トラックを支えるためのコンクリート基礎を造ります」
国際規定で時速135キロまで出せるように設計
安全性が問われる会場だ
「国内でやる初めての工事ですので 設計過程は難しかったですが
うまく乗り越えられました
現時点では予想よりも早く工程率が進んでいます」
会場13施設の内、7施設は既にある施設を活用する
ジャンプ台もその一つだ
去年のソチオリンピック、日本は男子ラージヒルで葛西紀明選手が銀
男子団体で銅メダルを獲得
期待の大きい種目だけに、その設備が気になるが、ここにもまた暗雲が立ち込めている
西村
「既にピョンチャンのシンボルともなっている、スキーのジャンプ台
しかし、風の問題で大規模な改修を余儀なくされているんです」
新たに浮上した風問題
実際に上にあがってみると
西村
「こちらがスキーのジャンプ台です、間もなくスタート地点なんですが
風が下にいた時と全然違います、かなり強く吹いてこの建物自体も少し揺れています」
ジャンプ競技を左右する風の強さは安全の為、風速毎秒3m未満に規定されている
しかし、韓国メディアによるとピョンチャンのジャンプ台は、平均風速が規定を超え
その風速は3.2mに達しているというのだ
風をやわらげる為、大規模な改修が必要だが未だ手つかず
競技場建設の遅れに、改修問題
住民からも心配の声が上がる
「何も手をつけてないでしょ?
まだ準備してないのよ」
「オリンピックが終わった後の
宿泊施設や観光業界が心配されますし
幽霊都市になるのではないかと
心配する声もあります」
さらに追い打ちをかけるように、開催さえも危ぶむ問題が浮上した
韓国のスポーツ事情に詳しい専門家が指摘するのは、資金集めの難航
スポンサーから募る予算、8500億ウォンの内、未だ半分も集まっていないのだという
「スポンサー獲得が後れをとっているのは事実
2018年の開催地が確定されたのは2011年
すでに4年が経っているのに
目標額の半分にも満たないと聞いている
8500億ウォンという金額は
1兆に近い金額なのに
果たしてこの金額を集めることが
可能かを考えると私は難しいと思います」
危機的状況にあるピョンチャンオリンピック、組織委員会はどう乗り切るつもりなのか
「(資金について)今年末までには
70%か75%まで引き上げるつもりでいますし
そうなれば来年とあわせて十分に
8500億ウォンを達成できると考えています」
遅れが指摘されている工事については
「オリンピックプラザ開閉会式場は
準備が進められていて
設計はほぼ終わっており
まもなく着工する計画です
現在競技場は順調に工事が進められています」
間に合わせるの一点張り
しかし、残された時間は3年を切った
開会式は2018年2月に開催される
〇会場予定地、これから立ち退く住民への行政による説明がまだ
〇13の会場の工事進捗率が17〜26%
〇スポンサーからは約40%の予算しか集まっていない
(必要:8500億ウォン 現在:3600億ウォン)
〇組織委員会は間に合わせるの一点張り
あと3年、本当に間に合うのでしょうか?