|
今、鏝絵にはまっている。鏝絵とは左官職人が鏝を用いて母屋や土蔵にしっくいで浮き彫り状の装飾を施したものだ。えとや家紋、縁起ものなどがある。1カ月ほど前、島根県内の鏝絵を撮影する機会があった。竜や鳳凰、鐘馗など、彩色された豪華な鏝絵に目を奪われた。それに比べると、広島県では小ぶりでシンプルな鏝絵が多いようだ。比較的よく目にするのが土蔵に描かれた「龍」の文字。家紋と対になったケースがほとんどだ。鏝絵を眺めていると、手仕事の良さを実感する。デジタルとは違う美しさを感じる。しばらく見ていても飽きることがない。ただ、鏝絵はそのほとんどが古民家や土蔵に残る。建物が取り壊されてしまえば、鏝絵も同時に消滅してしまう運命にある。かつての左官職人の技術の高さと遊び心を、今に伝える遺物として、時間が許す限り記録しておきたい。(中国新聞 平成24年11月9日) |

- >
- Yahoo!サービス
- >
- Yahoo!ブログ
- >
- 練習用



