さて何処へ行かう風が吹く

キチガイ博士の極論・暴言・妄語――自分の「修行」用の覚え書きです。関係者以外はお引き取りください。

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現代のグローバルな文化的フローの大部分は(オリンピックやワールドカップから、果ては、かつてのボブ・ディラン風の「反体制的ポーズ」をとるロック・ミュージックや「前衛アート」にいたるまで)強力なコミュニケーション・テクノロジーに依拠して「メッセージ」(洗脳パルス・欲望刺激情報)をまき散らすグローバルなメディア帝国によって生み出され、大きく方向づけられている。これらの企業がグローバル文化の現象をお決まりのテレビ番組や見境のない広告で埋め尽くし、ますます、世界中の人々のアイデンティティと欲望の構造を形づくるようになっている。

少数の非常に巨大な多国籍企業グループが、娯楽、ニュース、テレビ、映画の世界市場を支配するようになったのは、ここ20年来のことである。

2000年には、たった10社のメディア・コングロマリットが、コミュニケーション産業が生み出す世界全体の年間収益のうち三分の二以上を占めた。今日、グローバルな商業メディア市場の出現は、20世紀初期の石油産業や自動車産業の状況にも似たグローバルな寡占状態を生み出すに至っている。かつては非常に重要だった文化的革新者たち――小規模な独立系のレコード会社、ラジオ局、映画館、新聞、出版社などは、巨大メディア企業と競争するだけの力がなく、ほとんど姿を消してしまった。

こうした資本と文化のやみくもな結合がもたらした否定的な帰結は明らかである。テレビ番組はグローバルな「ゴシップ市場」と化し、あらゆる年齢層の視聴者に対して、(「王族」や「皇族」をはじめとする)有名人の私生活を愚かしくも、事細かに伝えている。世界中の人々――といっても、いまのところは、特に北世界の富裕国の人びとが中心である――が、これまでになくテレビをよく見ていることを伺わせる証拠がある。たとえば、米国の家庭でテレビ一台、一日あたりの平均視聴時間は、1970年には5時間56分だったが、1999年には7時間26分に伸びた。テレビCMの総額は1970年の36億ドルから1999年の504.4億ドルへと飛躍的に増加した。12歳の米国人の子供は年に20000ものテレビCMを見ており、2歳の幼児がすでにブランド・ロイヤリティ(特定のブランドに対する忠誠心)を発達させているという。

多国籍メディア企業が広める価値は、社会の脱政治化や、市民の結束の弱体化とも結びついている。この20年にもっとも際立った展開のひとつは、報道番組と教育番組が浅薄な娯楽番組へと変質してきたことである。報道企業と娯楽企業との共同事業や提携が急速に標準化しつつある。職業としてのジャーナリズムの自律性は脅かされ、「収益性の高い」番組や「疑似報道」だけがまき散らされる。こうして、グローバリズムの席捲とともに、いわば「65億総白痴化」が進行しているわけだ。。。

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ジャーナリズムという言葉は、これから10年もすると「死語」になるんじゃないか、と思ったりしますね。今、尊敬されるジャーナリストって、思い浮かばなくなった。「風俗ライター」との違いがわからんのです。なんでも風俗といえば言える、のでしょうが(ポストモダンのやけくそ哲学ですなぁ)

2007/2/20(火) 午後 7:18 single40

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明治の自由民権期から大正期にかけての新聞はむちゃくちゃ面白いですよ。書く方も、「新聞紙条例」などがあって、いわば「命がけ」だったし。ところで、わたしは、もう数年前から、自宅では、テレビだけでなく、新聞もとるのをやめました。いまの大新聞は、紙がもったいないと思われるほどの無内容ですね。地方紙には、まだ面白い記事がたまにあります。

2007/2/20(火) 午後 8:35 [ tessai-ekai ]

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tessai様!なんと、テレビだけではなく新聞も、ですか!?tessai様の「隠棲」も、本当に大したものなのですね。

2007/2/21(水) 午後 2:23 single40

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新聞は事務所で一応目を通していますがね。一週間分の新聞各紙を一度にまとめて読む作業は、結構空しいですよ。

2007/2/21(水) 午後 5:46 [ tessai-ekai ]


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