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形にしなくちゃいけません
英語の教師となった私たちの学習の場として
また、想像以上に大変な教育現場での情報交換 そして息抜きの場として
談話会は活動を続けていきました。 社会学者フロムの著作を2,3読み終えたところで
私たちを指導してくださる清水先生から 談話会の将来を変える重要な提案がなされたのです。 せっかく学習しているんだから、
成果を何かしら形にすべきではないか というのが先生のお考えでした。 何か、明確な目標を持った方がいい。
どうせだから、翻訳をやってみないかという話でした。 先生ご自身も翻訳家を目指されていることがあったそうです。
正直なところ、私たち会員の中に戸惑いは隠せませんでした。
でも、一方で、やってみようという意欲もあるのは事実でした。 ということで、談話会の新たな目標は翻訳に挑戦することになりました。 このころには「読書会」のメンバーたちの中から大学を卒業して、
私たちと同じように学校現場で教師として働く人も出ていました。 「読書会」の卒業生たちは、自然な形で「談話会」のメンバーとなりました。 「談話会」の活動内容が翻訳へと変わりました。 とはいえ、英文和訳がやっとのレベルである私たちには 翻訳は想像以上に難しいものでした。 英語に携わってきたとは言え
翻訳という点ではまったくの素人ですからね。 「読書会」の活動の実績を踏まえてホーソーンなどの作家から始めました。
先生の研究室にある書籍をお借りして 自分が翻訳してみたい短編を選ぶことから始まりました。 版権の関係のない作家の作品を扱うことになりました。
彼らの英語はかなり難しい語彙や表現方法、文体が用いられているので、 英文の解釈自体が難しかったのを覚えています。 それと、これは私個人の話になりますが、
実を言うと、私は他のメンバーとは異質なのです。 というのは、他のメンバーは清水研究室で卒論を書いたのですが、 私ひとりだけ、文学ではなく、言語学で卒論を書いたのです。 言語学の論文は数多く読みましたが、文学は必要最低限しか読んだ経験がないのです。 アガサ・クリスティの作品はたくさん読んだ方だと思いますが、ミステリーですからね・・・。 |
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