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今朝のNHKのあさイチで、『被災地の家族は今』というテーマの放送がされていました。
全国放送であるこの番組を観ていらっしゃる方はどれだけいらっしゃるでしょう。
『痛みはやわらぐことはあっても、消えることはありません』
そんな言葉を、何度も耳にしました。
同じような体験をした人同士が集まり、自分の話を語り、お互いの痛みを知ることで痛みがやわらいだという方もいらっしゃれば、
どんなに同じような体験であっても、同じではないと、痛みの比較を行ってしまう方もいらっしゃいます。
10人いれば、10通りの人生があり、10通りの考えがあるでしょう。
だから、たしかにみんなが同じようにとはいかないかもしれない。
けれど、違い探しを続ければ、そこに新たな痛みが生まれてしまうことが、
往々にしてあるのですよね。
時の流れの中で風化していくことを懸念するあまり、
そこに気持ちを留めておくことで、心の傷を深めていくこともあるのです。
痛みが消えることはなくても、やわらいでいくことがあるならば、
それでもいいように思う私です。
いづれ、痛みへの確執は緩やかに消えていのかもしれないから・・・。
先週、3.11の津波で、共に逃げていた親友を亡くしてしまった
ある女の子(Mちゃん)と、たくさんたくさん話をしました。
彼女は、親友が亡くなったのは自分のせいだと思い込み、自分を責め続け、
PTSDによるパニック障害とうつ等で心を病んでしまっていました。
家を出たきり帰って来ず、携帯にも連絡がつかないという親御さんのSOSがあった深夜11時過ぎから一晩経った早朝、彼女から私の方に連絡がありました。
泣きながらの電話でした。
一人きりでいるのかと思っていましたが、隣には、転居した先で出来た新しい友人が傍にずっと寄り添っていてくれました。
話を聴いていくうちに、実は、彼女の心の痛みは、親友を死なせてしまった自責の念だけでないことがわかりました。
新たに出会った素敵な友人との関係が深まることにより、亡くしてしまった親友への
申し訳なさとともに、親友は私のことを恨んでいるのではないか・・・という勝手な妄想に取り憑かれていたのです。
それが、大きな心の負担になっていることがわかりました。
「亡くなった親友さんのお名前は?どんなことが好きだったの?部活は?など、
大好きだった友達はどんな人だったのか、もう一度、彼女自身が優しい気持ちで、正しく親友のことを思い出すことができるようアプローチしながら、じっと彼女の話を聴いていました。
彼女はゆっくりと、その親友の話をしてくれました。
バレー部で頑張っていたこと。
明るくて活発で、正義感が強く、人情味が厚くて、涙もろいこと。
アニメでもドラマでも、すぐに泣いちゃう人だったこと。
自分のことより、仲間のことを気遣える人だったこと。
彼女自身が、親友のことを話していくうちに、ちょっとずつ何かに気付いていくのです。
そう、親友は、人を恨んだりする人じゃなかったことを・・・
「○○ちゃんは、あなたのことが好きだった?」と質問したら、
彼女は即答しました「はい。」と。
「そうなんだね。そんなに素敵であなたのことを好きな人が、今は、この世から離れて光の世界に生きているんだ。彼女は、あなたに何を伝えたいって思うだろうね?」
もう答えは自分の中で出ていたのでしょう。
その質問に、彼女は大泣きという形で答えを返してくださいました。
寄り添い続けてくれていた新しいお友達ともお話をしました。
彼女は言ったのです。
「私が、Mちゃんと知り合えたのは、もしかしたら、その親友さんのお力添えなんじゃないかと思うんです。だから、ここにはきっと、三人の友情が集まっているはず。」と。
なんて素敵な女性でしょう☆彡
その彼女にも、Mちゃんと出逢うまでに、辛い経験や悲しい出来事があったようでした。
どんな人の人生にも様々なドラマがあります。
自分の囲いに囚われ、殻の中に居続けることで、自分自身を狭め苦しめていき、
いずれは、自分が大切と思っている人までを巻き込んで、不幸の連鎖を生み出してしまう。
不幸の連鎖を断ち切るためには、まず、自分自身を許すこと、そして、過去と和解していくための一歩を踏み出していくことなのだと強く思うのです。
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