緑水の森支援活動ブログ

〜震災支援として心のケア活動を行っています〜

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福島のとある市に暮らすMさんが放ったその一言。
それはまるで武士の妻の覚悟のように、あまりにも重く、あまりにも切なく、心に突き刺さりました。
 
 
Mさんのご両親は、幼い頃に他界され、ひとりっ子のMさんは、
家族のぬくもりを知らぬままに大人になってきた女性でした。
10代後半から学費を稼ぐために仕事をしながら、夜間学校に通って、看護師の資格を取り、
その後、10数年看護師の仕事に従事していました。
苦労の多かった年月を経て、今の旦那さんに出会い。
ご主人のお父様が大きな病を患い入院され、そこで担当になったのがMさんでした。
大らかで明るくウィットに富んだMさんは、入院患者さんから絶大な人気があり、
特に、長期入院となってしまう患者さん達の心のオアシス的存在だったと、ご主人が話して聴かせてくれました。
 
そんなMさんに惚れ込んだのは、ご主人のお父様。
30代も終わりを告げる頃となる一人息子は女っ気もなく、仕事に精を出す生真面目な男性で、
お父様は行く末を案じていたのだそうです。
どうにかして、息子とMさんを引き合わせ、二人を結ばせようと、お父様は、様々な画策を施し、(それが、入院中のお父様の最大の楽しみだったのだそうです)
念願叶って、息子さんとMさんのお見合いにまでこぎつけることとなりました。
 
お見合いから2年後、二人はめでたくゴールイン。
Mさんは今までの職場を辞め、ご主人のご実家に同居という形で、新しい生活を始めることとなりました。
 
家族に恵まれなかったMさんにとって、本当の両親のように温かく愛情を持って接してくれるお義父さまとお義母さまは、ご主人よりも大切な存在。♥。・゚♡゚・。♥。・゚♡゚・。♥。と、みんなに伝えるほどに、
今まで感じることのできなかった幸せを感じていたMさん。
その翌年には、新しい命を授かり、幸せを噛み締める日々を送っていました。
 
それから僅か数年後、東日本大震災が起こり、原発事故。
Mさんのお宅は、警戒地域の区域内避難地区ではありませんが、
お住まいの地域には、高い線量の場もあり、小さなこどもを連れて、外に出ることをためらいがあります。
自主避難をするかどうか、ご主人とは何度も話し合いを持ったそうですが、
震災を境に、お義母さまが体調を崩され、精神的にも大きな問題を抱えるようになってしまい、
世話になってきた大好きなご両親を残して、家を離れることは出来ないと留まることを決めました。
 
 
『実は、看護師として働いていたうちの数年間、私は放射線科の看護師をしていました。
放射線の益害のどちらも知っています。たしかに放射線療法でガンを叩けることもありますが、
私には、有益よりも有害の方が多いように感じて、正直、この科で働いていた時期が一番苦しみを感じていたのです。』
そのような話を聴かせてくださった後、彼女は言いました。
 
『だからこそ、私は、放射線の問題を抱えるこの土地に暮らすことの恐怖を感じずにはいられません。
私自身はいいのです。もう充分過ぎる程、幸せをいただきましたから・・・。けれど、娘のことを考えると・・・・・。
けれど、覚悟を決めました。この子がどうなったとしても、それはそれ。この子の運命です。この子が、わたしたちを選び生まれてきたということは、この家の子として生まれてくる約束があったということ。わたし達は、ご恩に報いるために、ここで、義父と義母とともに生きていきます。』
 
 
この時代に、ここまでの思いを抱かせる程に、膨らんでしまっている放射線の問題を、
まるで大したことがないように、どこかそのままに放置している国の現状。
 
 
痛みばかりが生まれ、膿が溜まり続けていく被災地、被災者の方の心に、
わずかでも、希望の光を灯していくことができるとするならば、
それは、やっぱり一人一人の思いのチカラ以外に他ないのだと思うのです。
一人のチカラは小さくても、諦めることなく・・・・
 
 
 
 

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