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ここ飯坂温泉にも、個人などの立場でボランティアに入っている人たちが今でもいると、旅館の若女将が教えてくれました。子どもたちの関連のサポートということの他に、いま喫緊の課題は「除染」。6月上旬に東北6県のお祭りを集めたイベントがあるそうで、それに向けた除染作業が進められているとのことです。一時的にイベント関連の場所だけ線量が落ちてもどうかなとも思わなくありませんが、観光関係者にとっては死活問題でもありますから、一生懸命になるのもわかります。もとはといえば原発事故さえなければこうはなっていなかったのにということですから、私たちがあの事故から何を学ぶのかということをが、やはり問われるべきだと思います。 旅館を出発し、福島市のフルーツラインを通ってみると、美しい雪山をバックに果樹園が広がっていました。桃の芽の手入れをしていた女性に声をかけてみると、その方がたまたま中国から嫁入りして来た人でした。名前は陳さん。同行した中国人留学生たちと、しばし楽しげに母語で話をすることができました。震災のときは子どもを連れて一時帰国。子どもはそのまま1年は中国で、でも本人は2週間で戻ってきたそうです。震災前に比べて果物の売り上げは半分以下だとのこと。「本当は大丈夫。自分たちもよく食べています」と。「ぜひ次は、家に立ち寄ってください。お茶でも」と言ってくれました。とても優しいかんじの方でした。 風評被害とよく言いますが、その「その加害者は?」ということになると、なかなか複雑です。見方によっては、買うことをやめてしまった消費者たちということにもなってしまうからです。私たち自身も食の安全からも身を守ることが当然必要ですが、その消費行動がもたらすことにまで想像力をもっと働かせることが必要なのでは。でも考えれば考えるほど、心情的にはすっきりいかない、難しい問題だなと感じます。 福島・宮城に息子を連れていったのは、今回が2回目。車の中では暇そうにマンガを読み耽っていましたが、2年たってもまだこんなにも爪痕が残っている現状を見て、息子なりに感じたことがあったことでしょう。「よく見てちゃんと覚えておくんだぞ。将来子どもができたら、『父さんが小学校4年生の終わりのときに東日本大震災があって、そのあと爺ちゃんに被災地にも連れていってもらって、いろいろ見たんだよ』って話すんだぞ」と、ちょっと口うるさい将来の「爺ちゃん」でありました。よくわかってくれていると思います。 今回4日間で、走行距離は1100キロ近く。よく走りました。そしていくつかの出会いと発見がありました。まだ足を運ばないといけないなといけないな。なにせまだまだ現在進行形の話ですから。 |

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