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ゼミ生の1人があらかじめ調べてあった体育館に併設された仮設住宅を訪ね、そこのトップの方にお話をうかがいました。私とあまり歳が変わらない馬さんという男性は、盛んにまくしたて、共産党の対応のすばらしいところを強調していました。たしかに組織がしっかりしているだけに、迅速な対応ではあったようです。ただ政府からの支援金や食料がなかなか十分末端にまで行き渡らないといった問題があるようで、仮設住宅に住む90歳のお婆さんは、深く刻まれたしわの顔で、現状のそうした不十分さを教えてくれました。あくまでトップダウンで行われる災害復旧支援は、それはそれで良いところと、大きな問題を孕んでいるようです。共産党青年団のボランティアセンターもあり、若者たちが事務所に詰めて熱心に取り組んでいる様子は垣間見えました。もちろん個々人は一生懸命やっているのでしょう。子どもたちの心理的なケアをする役割もあるようです。 街中を歩いてみると、地震で完全に倒壊したというよりも、大きく傷んで取り壊しを余儀なくされたという建物がいくつもありました。とくにこうした街中のマンションに住んでいて、住めなくなった人たちが仮設住宅に入っているようです。少し郊外の人たちは、土地はあるので、政府からの3000元の支援をもとにあばら屋のような家を建てている人が多いようでした。その再建された簡素な家に住む農夫の1人は、「でも蚊が多くて寝られないんだよ」と苦笑いをしていました。 プレハブ校舎の仮設の小学校もありました。現在は夏休み中で子どもたちはいませんでしたが、共産党への感謝の言葉が書かれてあったり、いくつもスローガンが掲げられたりしていました。「感恩党、感恩祖国、感恩社会(共産党に感謝、祖国に感謝、社会に感謝)」といったスローガンを見ると、やはりここが社会主義の国なのだということを感じさせられます。同行している留学生に感想を聞いてみると、「うーん、別に……」とのこと。それがけっこう多くの人々の率直な感想なのかもしれません。プレハブ校舎の隣では本校舎の突貫工事が行われていました(写真)。9月からの学期に間にあわせるというのですが、急ぎすぎの工事ではなんだかちょっと怖いなという感触をぬぐえませんでした。 街の中心に建築中の高層マンションは、工事が止まったままでした。おそらく地震後に工事を進められないでいるでしょう。「科学重建」といった文字が書かれあり、何だかちょっとむなしい気もします。建築再会はいつになるのでしょうか。 少々批判的な見方になってしましたが、もちろん地震を経験されたこの地のみなさんにも、ぜひいいかたちで復興していくことを願わないではいられません。 |

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