伊藤哲司の「日々一歩一歩」

茨城大学で社会心理学を担当している伊藤哲司のページです。日々の生活および研究活動で、見て聞いて身体で感じたことを綴っていきます。

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イメージ 1  今日で、今回の国際演習も締めくくりとなります。今夜の便で学生たちは帰国の途につくことになります。最終日の午前中は、茨城大学の院生たちだけで、今回の国際演習全体の振り返りを行いました。宿泊しているホテル内のスペースを借りて、各自の体験を書き出し、それをグループでシェアし、さらにワールドカフェと呼ばれる方法を用いて全体でシェアできるように進めました。体験したことをそのままにしてしまえば、いくらいい体験であったとしても、どこか流れていってしまうところがあります。そうなってしまったのではあまりにもったいなく、もちろん国際教育実践演習という授業としても目的を達成することができません。それで「リフレクション」とも呼べるこの振り返りを重視しているわけです。さすがにこれだけの体験をした学生たちは、語りたくなることはたくさんあるようで、みなそれぞれ饒舌に、ここ数日の出来事を口にし、他の人の語ることに耳を傾けていました。いわば「体験の経験化」とでも呼べるプロセスです。
 午後は、今回唯一のエクスカーションの時間。国際演習に参加していたタイ人学生たちも一緒に、大学のバスで、一番の繁華街があるパトンビーチ、それに一番有名な寺院であるワットシャロンをめぐりました。国際演習のフィールドになったマイカオ村とはまったく違う賑やかさを見せるパトンビーチは、以前にも増して観光客で賑わっているように見えました。ここで旅行会社の社長も務めるガイド役のホットラクル玲子さんによると、いま多い観光客は、韓国人、中国人、そしてロシア人なのだそうです。2004年末のインド洋大津波後、そうした人々が増える一方、日本人客相手の商売はずっと小さなマーケットなのだとか。大津波後に観光客が一時期ガタンと減ったわけですが、その後も日本人観光客の戻りはなお鈍いところがあるようです。もっとも学生たちは、そんなことよりお土産物を買うのに熱中し、集合場所に戻ってきたときには、それぞれ大きな袋を両手に提げていました。
 最後の夕食を空港近くのレストランでとり、そしていよいよ搭乗へ。タイ人学生たちが、最後の最後まで見送ってくれました。あちこちで別れを惜しむ姿が見られ、お互い目頭を熱くしていた学生が何人もいました。これだけ短期間にこれだけ仲良くもなれるのですから、そういう経験をしただけでも、今回の国際演習に参加した価値があるということかもしれません。私自身は、そんな学生たちの泣き笑いの姿を、ちょっと離れたところから羨ましく眺めていました。別れが惜しくて泣けるなんて、なんと素晴らしいことかと思います。
 私自身も、帰国していく日本人学生たち、それに同僚らを見送りました。もう1泊ここに居残って、大津波のあと何度も歩いているプーケット内をもう一度歩いてみる計画です。今回は2日遅れての参加で、行きも帰りも別行動となり、同僚らには申し訳ないのですが、せっかくの機会、もらったもう1日を大事に使いたいと思います。何度か泊まったことがあるプーケットシティ内のホテルにチェックインし、1階のバーでビールを1杯。私以外に客はなく、あまりやる気がなさそうな女性歌手が、それでもちょっと切ない声を響かせていきました。そんな雰囲気のなか、ちょっと贅沢な1人の夜の時間となりました。

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いとうてつじ
いとうてつじ
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