伊藤哲司の「日々一歩一歩」

茨城大学で社会心理学を担当している伊藤哲司のページです。日々の生活および研究活動で、見て聞いて身体で感じたことを綴っていきます。

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イメージ 1  京都・立命館大学での日本質的心理学会参加を終えて、関東には戻らず、そのまま関西国際空港からベトナム・ハノイに飛びました。もともと今日は成田空港からタイ・プーケットに飛ぶ予定だったのですが、10日ほど前にベトナム社会科学院東北アジア研究所のランさんから、9月3日・4日に行われる日本ベトナム外交関係40周年の記念シンポジウムに急遽来てほしいという依頼があり、プーケットに行く前にハノイで1泊だけすることになったのでした。プーケットでは、毎年恒例の院生たちによるサステイナビリティ学の国際演習が行われることになっており、引率する他の同僚に無理を聞いてもらっての寄り道。ハノイは1泊だけにして、3日夜にはプーケット入りするという、自分でもこんなのは初めてというスケジュールになりました。
 今年になってベトナムは2回目ですが、今年春に行ったときにはフエとサイゴンのみの滞在でしたから、ハノイはちょっと久しぶりです。研究所の若手であるニャット・アインくんがハノイのノイバイ空港で出迎えてくれて、同じ飛行機に乗っていた他のシンポジウム参加者の先生と一緒に、予約してくれた5つ星のメリンホテルにチェックインしました。小雨が降るハノイは、湿度は高いものの気温はさほどでもなく、どこかしっとりとした質感と独特の趣が感じられました。雨もどうにか上がり、まもなくしてホテルまで来てくれた元茨大留学生のオアインさんのバイクに乗せてもらって、ホアンキエム湖や旧市街、それにホーチミン廟のあたりをめぐりました。今日はベトナムの建国記念日。ホーチミン廟のあるバーディン広場で、ちょうど68年前の1945年9月2日、ホーチミンが独立宣言を行いました。その後もベトナムは、フランス、そしてアメリカとの戦争という苦難の道を歩むわけですが、今日は大事な休日。多くの人々が、ホーチミン廟の前でとくに何をするということもなく、ホーおじさんを想いながらかゆったりと過ごしていました。小さな子どもを連れた家族連れの姿も少なくありませんでした。
 夜は、ヴァン・アインさんとキエウ・アインさんという双子の姉妹がホテルにやってきてくれました。2人最初に会ったのは2000年のころ、まだ2人が日本語を学ぶ学生のころでした。それから13年ぐらいの年月がたち、2人ともすっかりお母さんです。それぞれ小さな娘と息子、それにキエウ・アインさんの夫のリンくんも来てくれて、ちょっと洒落たレストランで賑やかな夕食をとることができました。キエウ・アインさんのお腹には2人目の子どもがいるとのこと。これも嬉しいニュースです。ハノイにしばし滞在している茨大の元同僚で滋賀県立大学の歴史学者・京樂さんにも連絡をとったところ、少したって彼女も合流してくれました。こうして旧知の人たちとハノイで一緒に食事ができるとは嬉しい限りです。ヴァン・アインさんは日系の新聞社に、キエウ・アインさんは日系の商社に務めているということで、大したものだと思います。ずいぶん以前に2人の自宅を訪ねたときにお会いしたお父さんと、ちょっとしどろもどろながら電話でベトナム語で話をすることもできました。今度私がハノイに来たときには、家で料理をつくってご馳走しますよと、本当に気のいい2人が言ってくれました。
 ハノイ1泊2日だけの弾丸旅。でも今日は、短い時間ながらちょっと贅沢な時間を懐かしい場所で過ごさせてもらいました。これまでベトナムで積み上げてきたことの一部が、いいかたちで巡ってきたという感じがしました。やはりベトナムには「縁」があるのだと思います。

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いとうてつじ
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