伊藤哲司の「日々一歩一歩」

茨城大学で社会心理学を担当している伊藤哲司のページです。日々の生活および研究活動で、見て聞いて身体で感じたことを綴っていきます。

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イメージ 1  夕べは、奥松島の民宿山根に宿泊。ここがすっかり「定宿」になり、女将さんとも馴染みになりました。あの震災がなければ、こうはならなかっただろうと思うと、毎度のことなのですが、とても不思議な気持ちになります。
 東松島市東名地区の斎藤区長(写真奥)にお会いするのも3回目。震災当日の話をお聞きしたのち、その地域に定期的にボランティアに来ている茨大生たちとの交流の場をぜひという話をしました。災害ボランティアバスが長く続いているのはいいことですが、地元の人たちとボランティアたちとのコミュニケーションが少し不足しているようでした。ボランティアにも参加している同行した学生も、今後に向けて関係者と相談してみるということになりました。
 茨城に戻る前に、福島の飯舘村にも立ち寄りました。「ふくしま再生の会」の農家・菅野さんを訪ね、今なお寝泊まりはできないご自宅で、また熱い話を聞きました。見た目には何も変わっていないのに、外に出ても土に触ってはいけないと言われたことは、大地とともに生きこだわりのものをつくってきた菅野さんたちにとっては、想像を絶する過酷なことだったのでしょう。放射能汚染は人々の心をもバラバラにしたという菅野さん、でもその菅野さんに出会ったのは、原発事故災害があったゆえだと思うと、またそれが不思議です。
 こうしてできていく縁もあります。この逆境をきちんと知る努力をし、またそこに関心を抱きつつ関わり続けていくこと、それが今は大事だなと思います。農業をしている両親や祖母のことを思い出して、涙を流していた学生もいました。たくさん「宿題」をもらったかのようでした。そうした純粋な気持ちが、明日のささやかな希望に繋がっていくのだと信じます。

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いとうてつじ
いとうてつじ
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