伊藤哲司の「日々一歩一歩」

茨城大学で社会心理学を担当している伊藤哲司のページです。日々の生活および研究活動で、見て聞いて身体で感じたことを綴っていきます。

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イメージ 1  実質的な最終日の今日は、午前中に友人の実家を訪問しました。茨城県で主婦をしている友人は日本にいるままなのですが、ぜひサイゴンの家を訪れてくださいと言ってもらっていました。私自身2回目で、タクシーで8区に行ってみると、以前にもお会いしているお母さんが、にこやかに迎えてくれました。そして、彼女の実のお兄さんも、わざわざバイクで1時間ぐらいかけて来てくれていて、1975年解放前のサイゴンの話などを、熱心に聞かせてくれました。
 彼が語った内容は、なかなか今の社会主義のベトナムでは公にしづらいところも含んでいました。最初は録音もさせてもらっていたのですが、途中で録音は止めてほしいと言われて、その後の話が、私にとっても、またとくにジャーナリストであるカメラマンの村山さんにとって、大変興味をひかれるものでした。カンボジアから1970年に引き揚げてきて、建築関係の仕事をずっとしてきたものの、解放前の南ベトナム時代のほうがよかったと彼は語りました。現在の国家体制の中での党幹部などへの不満が強いようで、しかしその一方でホーチミンさんのことは大絶賛。先日亡くなったボーグエンザップさんについても、大いに褒めていたのが印象的でした。
 彼の語りは、きっとまだまだ続きがあるのでしょう。なかなかこういう話をベトナム国内で聞くのは困難なのですが、ベトナム南部で潜在化しているコンフリクト、なんとかそこに少し光を当てていくような仕事ができるといいなと思います。
 夕方には、医師の高橋くん、今日通訳として同行してくれている元茨大留学生のアンさんとともに、サイゴンで10年以上にわたって障害者福祉などに携わっている日本人女性の江崎さんに会いました。久しぶりの再会となり、彼女が知的障害者を雇用してのカフェを、今は閉じているものの、再開を計画しており、ずっとその道を追求していることをあたらめて知りました。知的障害者への偏見は、日本以上に強いのかもしれません。Hoa Anh Dao Cafe(サクラカフェ)という名のカフェには、私も幾度か行かせてもらったことがあり、知的障害の若者たちが生き生きと仕事をしている姿に接したことがあります。ぜひ彼女の夢が再び叶っていくことを、そしてできることなら私もささやかにサポートができていければと思います。
 夕刻、ちょうと日本では日本シリーズの最終戦の最後を迎えようとしていました。日本人が集まるユートピアカフェで、9回裏の様子を生中継で見ることができました。締めくくった田中投手の活躍にちょっと酔いました。そのまま、みなで今回の最後の晩餐、スシバーで食事。日本への留学希望のヴァンさんが会いにきてくれたので、初対面だったのですが、彼女にも同席してもらいました。あっという間に充実した時間は過ぎ去って、高橋ドクターと私はタクシーで空港へ。3日半のベトナム南部滞在は、こうして今回は終わりになりました。いろいろなことがギュギュと詰まった時間でした。

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いとうてつじ
いとうてつじ
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