伊藤哲司の「日々一歩一歩」

茨城大学で社会心理学を担当している伊藤哲司のページです。日々の生活および研究活動で、見て聞いて身体で感じたことを綴っていきます。

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台湾の旅(3)

イメージ 1  今日は台中にある静宜大学を訪問します。それに先だって、留学生の本田さんがお願いしてくれた社会人院生・陽さんの案内で、朝食を台中の街中にある古い台中市第二市場の中でとりました。ここの名物らしい大根餅、それにワンタンと汁なしの麺――屋台のようなところで、それらを美味しくいただきました。日本植民地時代につくられたという市場は、いくつも店が並び、どこか子どものころに見た風景に見えました。子どものころ、私の母に連れられて行った場所のようにも思えました。
 静宜大学では、事前に連絡をとっていた日本語文学系の李先生や曾先生らが出迎えてくれました。まずは学内で台湾式の弁当を一緒に頂きながら歓談。その後、キャンパス内を案内していただきました。なだらかな丘陵地につくられたキャンパスは広く、設備もよく整っていました。図書館を詳しく案内してくれて、その入口でサンタの帽子をかぶった学生たちが、クリスマスソングを歌ってくれました。できたばかりという体育館では、来年卒業を迎える学生たちが、卒業写真の前撮りをしている風景もありました。
 夕方、曾先生の授業の50分間をいただいて、50人ぐらいの学生たちの前で東日本大震災の話をさせてもらいました。みな日本語がそれなりに達者で、プレゼンのパワポファイルは日本語・中国語併記版にしたのですが、通訳は不要でした。原発事故を含む被害の様子、そのなかで私たちが考えなくてはならないことを「終わりなき対話」という言葉をキーワードに話したところ、実に熱心にみなよく話を聞いてくれました。
 最後は原発の話になり私は、福島での経験から、再生可能エネルギーに転換していくことが必要で、国が「安全」だというのを単純に信用するのはもはや甘いという主張をしました。終了後に女子学生の1人がやってきて、自分も台湾での原発(現在3つが稼働中で、4つ目を建設中)が万一でも事故を起こせば、台湾に住めなくなるかもしれないから反対という意見をしっかりと述べてくれました。グッと手応えを感じた濃密な時間になりました。
 夜は、日本語文学系の先生たちが、ローカルな台湾料理の店に招待してくれました。こういうところは、地元をよく知らない外国人だけではなかなか行けないところで、とてもありがたい。台湾料理の小皿料理をいくつも取ってくれて、ビールもすすみました。今日の私の話がとてもよかったと褒めてくださり、「静宜大学にどうぞ来て長く滞在してください」と言ってもらうことができました。本当にそんなことができたらいいな。
 ここでの出会いと新たな縁、これからしっかり大事にしていこうと思います。

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いとうてつじ
いとうてつじ
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