伊藤哲司の「日々一歩一歩」

茨城大学で社会心理学を担当している伊藤哲司のページです。日々の生活および研究活動で、見て聞いて身体で感じたことを綴っていきます。

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イメージ 1  長いと思っていたベトナム語学研修の旅も今日が最終日。明日未明発の夜行便で帰国の途につきます。
 その最終日、ホーチミン市障害者・孤児職業訓練学校を訪問しました。学生たちと訪れたのは3年連続です。2006年にできたという学校の様子をあらためて見させてもらいました。自身が希望する職業訓練の無償で受けられるこのこの学校、当初はなかなか地方政府の理解が得られなかったという私立のものなのですが、現在は全国から入学者がいるとのこと。ベトナムの社会福祉の分野の遅れは、社会主義の理想とは矛盾すると思うのですが、少なくとも部分的には経済的な豊かさが実現しつつあるなか、これからさらに変わっていくでしょうか。注目しつつづけていきたいと思います。今日は、以前にも会ったことがあるヤンさんが、器用に足で絵を描いている姿に接することができました。
 午後はしばし自由時間。私はその間を利用して、ホーチミン市人文社会科学大学を訪問しました。日本語学科の部屋で、昨年11月にハノイでのシンポジウムでご一緒したルック先生とフオン先生に会うことができました。今後の研究面、さらには学生交流の面での協力について、きわめて前向きの話をすることができました。私自身がいま構想している本の出版企画があり、若手の文化人類学者で日本語も堪能なフオンさんには、執筆をお願いしました。それをきっかけに彼女とも関係を深められるといいなと思います。また茨城大学としても、ベトナム南部の人文社会学研究の中心であるこの大学との交流をこれから徐々に進めていけるなら、なおいいと強く思いました。
 夕方、水上人形劇を観劇、そしてサイゴン一高いビテクスコフィナンシャルタワーの展望台に上り、夜景のサイゴンを遙か高いところから眺めました。それは、とてもきらびやかな風景であり、かつベトナムの経済的な発展ぶりがうかがえる風景でした。もちろん、それはほんの一握りであり、その光に隠された影の部分にも、ちゃんと思いを馳せておかないといけないなと思います。そのような姿勢なしで、この風景を眺めてはいけないのではないかとすら思います。
 

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いとうてつじ
いとうてつじ
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