伊藤哲司の「日々一歩一歩」

茨城大学で社会心理学を担当している伊藤哲司のページです。日々の生活および研究活動で、見て聞いて身体で感じたことを綴っていきます。

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イメージ 1  週が明けて、ベトナム語入門の授業が再開されました。学生たちはみなとても真剣に受講しているのですが、やはり声調を含むベトナム語の発音にとても苦労している様子です。先生に続いて発音したときは、それらしくできるのですが、もう一度言い直してみると、何とも声調が上手くいかなかったりします。ベトナム人にとっては苦もなく聞き分け言い分けられることができないということは、すでに音の認識からして違っているということでしょう。音の聞き取りも、そして発音もまた、社会文化的につくられていくものなのだと実感します。
 午後の復習の時間は、また私が担当し、私なりにジェスチャー付きで声調を強調し、学生たちには練習を重ねてもらいました。それでもなかなかできないのが、私ももどかしいし、それ以上に当の学生自身がもどかしいことでしょう。でもベトナム語を学ぶということはこういうことだということを理解するだけでも、何も知らなかったときに比べたら、大きな進歩です。今回の限られた時間での授業で「習得」することはとても困難ですが、若い学生たちがもしベトナムで学び続けたならば、私より遙かに上手にベトナム語会話ができるようになっていくに違いありません。なにせ私自身、ベトナム語の勉強を始めたとき、すでに34歳だったのですから。
 ベトナム語の授業の後、午前中の授業を担当してくれたランさんのいつもの授業を見学させてもらいました。日本言語文化学科3年生向けの授業で、かなり難しい日本語の類似語の言い分けについての授業でした。ランさんは、基本的に日本語で授業を進めます。はっきりとよく通る声で、学生たちの反応をよく受け止めながらの授業進行は、堂々としていてなかなかのものでした。交流会に出席していた学生も混じっていて、彼ら彼女らがこんなふうに日本語を学んでいるんだなということもよくわかりました。
 若手ながらしっかり先生の仕事をしているランさん、実は4月から茨城大学の学部研究生になることが決まっており、私のゼミ生の一人になります。日本でどんな学びをし展開をしてくれるか、とても楽しみです。
 夕方、町中に繰り出しました。そして、もう全員で一緒に夕食ということにはせず、2人以上で行動するということを条件に、自由に好きなところで夕食をとってもらいました。ベトナム・フエの雰囲気にもずいぶん慣れてきて、学生たちも自力で行動できるようになりつつあります。明日の夜は、門限だけ決めてフリーにしてもいいかなと思います。
 夜8時に再集合し、それで寄宿舎に戻る人は戻り、残った人は、私にとって旧知のミーちゃんの家を訪ねていきました。ドラゴンボートで暮らしていた6人きょうだいの2番目がミーちゃんで、もう10年以上のつきあいになります。拙著『ベトナム 不思議な魅力の人々』にも登場します。昨年ようやく家が完成したとのこと。今回初めて訪ねていくことができました。すごく新しくて立派な作りにびっくり。ミーちゃんの彼氏にも初めて会えたのですが、彼が若き建築士で設計を担ったのだと知りました。私と同い年のお父さんであるタンさんがビールを一ケース買ってきて、歓談しながら楽しい時間を過ごすことができました。同席した学生たちには、私がどんなふうにベトナム人たちとつきあってきたかの一端を知ってもらうこともできたようです。
 タンさんがもっているドラゴンボート、今回のフエ滞在の最終日(8日)に乗せてもらうことになりました。フエ滞在のいい締めくくりになりそうです。
 (写真は、ミーちゃんとその妹。新居の入口で)

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