てっちゃんのまったり通信

まことに恐縮ですが、ネットビジネス系のコメントは削除させていただきます。ご了承ください。
イメージ 1


「ジブリだねー」

この絵を見せた途端に、そんなつぶやきが聞こえた。

その評価に、撮影した私自身が

「あ、なるほど」

と、すぐに合点する。

そうか、この木が妙に印象に残ったのは、

そんな下敷きがあったからなのか。

初めてこの地を訪れた時、急に眼前に広がった田園風景と、

その真ん中に座っている、この木の存在感に驚いた。

つい、「ああ、良い木があるなぁ」

と、声に出したのを覚えている。

荒涼とした景観の中、まだ葉のついていない枝を天に向けて

我は、ここに居るぞ。と主張しているような。

葉を蓄えてからは、その生命のエネルギーを誇示するような。、

一言で言うと「絵になる木」なのである。

そして、季節を変えて、時間を変えて、それぞれの表情の変化に、

そこにあると分かっていても、その豊かな表情に驚かされぱなしになる。

「立派な木だなぁ、きっと、ずーっと、ずーっと昔から、ここに立っていたんだね。

昔々は、木と人は仲良しだったんだよ」

トトロに出てくるお父さんの台詞が頭をよぎった。

夜になると、その木のてっぺんでトトロがオカリナを吹いていそうだ。

そんな木の脇を通り過ぎていく、蒸気機関車。

ずーっと、ずーっと昔からある風景である。

イメージ 2



「ほんとだもん、ホントに煙を吐いたんだもん。こーんなにおおきな煙。

ウソじゃないもん。」


「メイはきっとこの鐡道の主に会ったんだ。それは、とても運がいいことなんだよ。

でも、いつも会えるとは限らない」


・・・お父さんに説得されてしまった(苦笑)。

この日も、まるで動態保存のD51のように、圧縮空気化されてしまったのではないか

と、思うほど、煙を出さずにC11は淡々と走る。

ここまで来ると、むしろ、その走りが清々しい。

何回もこの地に通ったが、この日は、特に清々しい一日だった。

で、あるからして、私は、気持ちを切り替えて

189系や、LSEを撮影しているかのように振る舞った。

煙が無くとも絵になる構図を考える。

トトロの舞台は昭和30年代の狭山丘陵のあたりではないかと言われている。

すでに、失われていっている風景ではあるが、

真岡には、そんな風景が、まだまだ残されている。

令和の時代に平成を踏み越えて、昭和の風景を撮る。

これもまた、醍醐味である。

ずーっと、ずーっと昔の風景。

イメージ 3


その日に、鐡道の主に会えるかどうか、

一応確かめに、懲りもせずに、いつもの撮影地へ赴く。

それこそ、ここの主というべき人物にお伺いを立てる。

主も私の顔を見るやいなや

「来たばかりで悪いけんど、今日は駄目だぁ〜」

はい、わかりました。

今日も、駄目なんですね。

私もたくましくなったものだ。さして、がっかりもせずに

それなら、そういう撮り方をしようと考える。

この日は、この撮影地も平和で、正面の低い位置から撮影できる場所を

難なく確保した。

もとよりジブリ的な、木々に囲まれているだけで絵になる場所である。

緑をたたえた木々の間からのぞいたC11。

「やぁ、また会いに来たよ。次はよろしくね。」

さて、・・・次は主に会えるだろうか(苦笑)。

イメージ 4


撮影
令和元年5月12日
寺内ー真岡間八木岡地区
多田羅付近

開く コメント(1)

習志野に見た未来

イメージ 1


「守ります習志野高校はピッチャー・・・福浦くん」

マウンド上に向かうのは福浦和也その人。

ピッチャーのはずなのに、なぜか手にはファーストミット。

これは、ご愛嬌。

習志野高校の野球部同期生の面々に送られて

少し照れながらの登板。

投球に入ろうとすると、ご丁寧に球場にサイレンが響き渡る。

「高校野球や!」

スタンドは、この演出に大喜びである。

試合が行われたのは習志野市の秋津球場。

習志野高校の福浦投手が高校野球を終えた思い出の球場であるらしい。

ここまでするのであれば、

上だけでも習志野高校のユニフォームで現れてほしかったものである。

イメージ 2


この日はイースタンリーグ公式戦。

習志野ディと銘打って行われ、以前から福浦が始球式をすると宣伝されていた。

このニュースを聞いた際に

「まだ、現役だろ、始球式とは何たることだ」

そう思った。

始めてこの報に触れた時は、まだ福浦は試合に出る気配も無かった。

ヤフーのニュースタイトルは

「ロッテ福浦二軍コーチ始球式」

だからして、このイベントには絶対参加するものかと思っていた。

福浦が出ない試合など見る気がしない。

若手に出番を・・・

なんて言ってらしいが、ならばなぜ現役なのか。

現役である以上は出番を奪い取ってでも試合に出てほしい。

むしろ、その背中を若手が乗り越えていくべきなのだ。

しかし、5月に入って、巨人戦で上原と対戦をしたりとか、

今季初の二塁打を放ったとか、試合にも出始めたとの報がチラホラと聞こえてきた。、

「ならば行こう。現役の福浦を見に行こう。」

気が変わった。

それでなくとも、今の2軍は、ちょっと気になる選手が多い。

イメージ 3


「福浦」

今や、この2文字だけで満員札止めである。

その「選手、福浦」は4対4のタイスコアの5回裏

突然、ベンチの前に姿を現した。

平沢、藤原に挟まれ、アップする姿は

さながら水戸黄門が助さん角さんを従えるようだ。

マウンドには、館山。

二軍にいるとはいえヤクルトのビッグネームであることに変わりはない。

イースタンではあるが、一軍の顔同士の顔合わせとなった。

イメージ 4


そして、ご老公の一打は、鮮やかにセンター前に抜ける2点タイムリーとなる。

2000本安打を放った、あの試合以来、久し振りに目の当たりにした福浦のヒット。

「まだ、できるぞぉ」

すかさずスタンドから声が飛ぶ。

また、福浦のヒットを見ることが出来た嬉しさを誰もが味わう。

引退するにしても、本気でそのような声援が飛ぶ中で

惜しまれながらの引き際であってほしい。

福浦のヒットを見た。

これだけで、汗をかいた意味は十分あった。
(いやぁ、暑かった(汗))

イメージ 5


プロであるからには人を呼べなくてはならない。

あの選手が見たいから球場に足を運ぶ。

この試合のように、その選手の名前だけで札止めにできる選手がほしい。

この日も福浦を除く中で、ひときわ声援を受けていたのは

平沢大河。

実力だけでなく、いわゆる長嶋茂雄的なチャーミングさ。

それが、彼には備わっているような気がする。

しかし、物事には旬というものがある。

大きく育つべき季節に、しかるべき環境を与えなければいけない。

今年、平沢は、開幕以来一軍には籍があったが、出場に恵まれず

4月下旬より二軍で再調整となった。

ところが、二軍でも出場機会が無いと聞く

どうしたのだろうか。

試合前の練習、元気にショートのポジションについている。

ちゃんと動けるじゃないか。

そして、スタメン二番とのコール。心からホッとした。

守備位置は、もちろんショートである。

スタメンに出るだけでハッピーになる。やはり、スターの素質十分である。

聞くところによると、右足首の故障。

この日からのスタメン復帰ということだった。

イメージ 6


この日の平沢はヒットのみならず、ホームランも放つ。

一軍レギュラーへの道を再び歩き始めたところである。

イメージ 7


奥から、平沢、藤原、安田がベンチ前で揃ってスイングを始める。

今、期待の集まる

平安藤原。

日本史の話ではない。

平沢の「平」、安田の「安」

そして、昨年のドラフト一位「藤原」。

誰が言い出したか「平安藤原」

言い出しっぺの人間に何十枚も座布団を与えたい。

この短い言葉に込めた、いつかを思うファンの夢は果てしない。

ドラフトで引き当てた時が、最高のパフォーマンスであってはならない。

あわてず、でも早く、旬を逃さないように。

マリンスタジアムで、この三人が揃って活躍する日。

小手先の企画ではなく、野球の試合そのもので

スタジアムは札止めになるだろう。

イメージ 8


何はともあれ暑い最中ではあったが、良い試合だった。

試合の結果を言っているのではなく

若い期待できる選手がいるグラウンドはそれだけで楽しいものだ。

功成り名を遂げた福浦も、一軍初出場は4年目である。

それぞれが一軍初出場ではすでに、福浦を超えている。

藤原などはあの山崎以来の高卒開幕スタメンを果たした。

しかし、一流で有り続ける戦いはこれからである。

考えてみれば3人共左打者である。

超えるべき存在を身近に感じつつ、大きく育ってほしいものである。

イメージ 9

開く コメント(1)

イメージ 1


今年は、改元の特典とやらで、長い、長いゴールデンウィーク。

テレビをひねれば、

「日本人に、このような長い休みは必要か?」

「いや、もっと休むべきである」

なんてことを飽きもせずに言い合っている。

この休みは皇室の話か、長い休暇論争か二分されたような感じだ。

そんなことを言っている方々も

結局は、テレビで仕事をしているのだから世話がない。

ちょっとした矛盾に苦笑。ま、洒落だよね、洒落。

全てが本気である必要もなく、平和でよろしいとの結論に達する。

そんな論争に終止符を打つように、長い休みは終わった。

論争になるほどの連休も、その最終日には

「もう一日休みたいな・・・」

なんてことを考える訳なので、

とどのつまり、キリが無い話なのである。
(あくまで個人の感想です)

イメージ 2


「飽きもせず」と言えば、私自身も、この休みは

よく真岡鐡道に通った。

GWはどこへ行っても人の山。

真岡鐡道も例外ではなく、沿線の益子焼のイベントが続いたので

いつもは、のっぺりと座っていられる普通列車も

山手線並の混雑であった。

夕方の上り便などは、陶器をガチャガチャ言わせる人と

三脚と脚立をガチャガチャ言わせる人であふれかえる。

それに子供の鳴き声などが加わると騒々しいことおびただしい。

地元の人は、さぞ迷惑なことだっただろう。

しかし、そんな混雑の中でも、この沿線の景色は素晴らしく

やっぱり都会の混雑とは一線を画するものがある。

緑の良い季節なのである。

沿線の田には水がはられ、すでに田植えが終わっているところもある。

右を向いても左を向いても、そんな景色が広がる。

その向こうには、茨城の名峰筑波山がひかえている。

イメージ 3


GWの終わり、こどもの日に合わせて

3日から5日までD51感謝祭と銘打って数々のイベントが打たれた。

D51には、さしたる思い入れもないが、

C11真岡発車時に汽笛の交換が行われるというのであれば

黙ってはいられない。

C11を撮影しだしてから、とみに動画も併せて撮るようになった。

今まで撮影してきたものが、そうではないということではないが、

SLは、その紡ぎ出す音が楽しい。

字面で書くと間抜けな感じだが、

シュウゥゥゥゥ・・・シュッシュッシュッ・・・ヴゥオオオオオ・・・。

表情豊かなのである。

三脚で固定しているカメラがビリビリと震えるほどの迫力。

撮影の後で、何回聞いていても楽しい。

D51とC11の掛け合い。

これは、良い絵が撮れなくとも、音だけでも価値があるというものだ。

イメージ 4


真岡駅のホームにC11が、その姿を現す。

黒い煙を吐き出しながら、やる気満々という感じである。

その手前には可愛らしい鯉のぼりを付けたD51が控える。

これから始まることを想像するだけでワクワクする思いを抑えきれない。

時が満ち

C11が発車を知らせる汽笛を響かせる。

長声一発。

ゆっくりと動き始めたC11に向かってD51の汽笛が呼応する。

単体では気が付かなかったが、D51のそれは、C11より高い声で響く。

これは、もともとの特徴なのか、それとも圧縮空気の関係なのか。

C11の声のほうが低く湧き上がるようだ。

現役の声の方がやはり迫力があるものだと感じたのは、贔屓目の賜物だろうか。

その後駅構内で2回の汽笛の交換を交わしてC11は去っていく。

集まった人々のホォっとした、ため息が聞こえるようだ。

動画を見返すと、C11が駅に停車している時間の一部も入れて

約1分28秒。

息を呑む時間だった。

副産物的に煙も期待したが、それは・・・(苦笑)。

それでも良いものを見ること(聞くこと)が出来た。

イメージ 5


撮影地で汽車待ちをしていると自然に煙自慢の話になる。

「この間は中村寺の先まで、ずっと素晴らしい煙を吐いていた」

とか

「あの辺まで煙が上がっていた」とか

まるで、釣り人の大物釣りの自慢大会のようだ。

ふん、ふん・・・と聞いてはいるが内心ホゾを噛む思いである。

日付を聞いてみると、見事に私を避けているようなのは

単なる被害妄想か(苦笑)。

やっぱりねぇ、汽車を撮影している以上は良い煙にめぐりあいたいもの。

煙はちょっとアレだったが、良いものが撮れた。

なーんて言っているのは、単なる強がりに過ぎないことを

他の誰でもない自分自身がよく分かっている。

そして、また飽きもせずに

「けむり・・・煙・・・」とつぶやきながら

真岡鐡道の沿線を夢遊病者のようにさまようのである。

そろそろ、お願いしますよ。

思い通りの煙に出会えた時、誇張ではなく泣くかもしれないな(苦笑)。

イメージ 6


撮影日
令和元年5月3日・5日
多田羅付近・真岡駅

開く コメント(1)

令和の花道を行く

イメージ 1


ここ一ヶ月ばかり花道を走るC11ばかり撮影している。

寒い季節に撮影を始めて

だんだんと風景に色が宿ってくるのがうれしくて仕方ないらしい。

この地域は、都心からのアクセスが比較的良くないせいか

日本のふるさとを描いた画集か何かのような景色が、

そこらここらに残されている。

そんな中で、菜の花に戯れるモンシロチョウや

水を張り出した田にアメンボなどを見つけ

耳にはうぐいすの鳴き声などを聞きながら汽車待ちをしている。

梅に、桜に、そして菜の花。

最近では新緑が脇を固めている風景。

良い季節である。

そして、その向こうに日の丸を掲げたC11がゆっくりと通り過ぎる。

天候が悪いのが玉に傷だが、絵本にでも出てきそうな一コマだ。

イメージ 2


新しい時代のヘッドマークに日の丸の旗を掲げて。

「エヘン・・エヘン!」と言っているような姿を頂く。

本人はどう思っているか分からないが、何ともベタな取り合わせである。

しかし、それが良い。

この正月に、やはり日の丸を掲げて走った際は

C11の最後の晴れ姿であると、趣味人たちが群れ集った。

そう、この正月とか、七五三のようなかしこまった晴れ姿然とした感じが

とても・・・・良い。

そこら辺にある流行に乗ったファッションなんかクソくらえ。

昔からのトラディショナルな姿で

「ん、おめでとう令和」

と、新時代を祝う。

新しもの好きの民族もちょっとホッとする瞬間である。

イメージ 3


前日の平成最後の列車は大爆煙で現地の趣味人を

おおいに喜ばせたらしい。

葛飾北斎の赤富士を基調としたヘッドマークで平成を締めくくった。

モチーフとなった寝台特急富士の赤富士ヘッドマークといえば

ほんの数回掲げられただけのレア中のレアなもの。

それを模して平成ヘッドマークを作成するあたり

真岡鐡道の本気を感じる。

これに日の丸を掲げた姿を撮影したかったのだが残念ながら

その日は仕事であったりした。

しかし、新しい時代の令和ヘッドマークは・・・と期待。

これだけのものを作り上げるわけだから当然「令和」も。

富士とくれば次は「さくら」でしょう。と予想したが

答えは「平和」。平和・・・令和・・・。

「平和」は戦後初めての特急列車の愛称である。

鳩をバックにひらがなで「へいわ」と描かれたヘッドマークは有名だが

今回モチーフにしたのは長崎へ向かう寝台特急、漢字の「平和」のもの。

行き先が長崎であるからして平和の鐘がヘッドマークを飾っている。

あの時は戦後の復興、そして、現在は数多くの平成災害からの復興。

そんな思いがこのヘッドマークに込められているのだろう。

やるなぁ、真岡鐡道。

ちなみにひらがなの「へいわ」は3ヶ月で「つばめ」に改称。

漢字の「平和」は9ヶ月で「さくら」に改称になっている。

「つばめ」も「さくら」も特急の大看板ではあるが、

「平和」は、あまりにも短命。

ゆえに、これも幻のヘッドマークと言っても過言ではないだろう。

令和の時代に平和の鐘が鳴り響くような時代となるように。

最初は「えっ」と思ったが、その背景を考えると

素晴らしいチョイスだったと思う。

イメージ 4


「力が足りなかったよなぁ。あそこでもう少しくべてくれれば」

以前、桜の撮影の時にご一緒した趣味人の方がつぶやく。

令和初日は、残念ながら平成を送った時のような爆煙に会うことはできなかった。

「今日はね、新しい時代だからきっと良い煙がでるよ」

と先の趣味人はお祭り気分で珈琲を振る舞ってくれたのだが

肩を落として彼の地をあとにすることになった。

この日の主役はヘッドマークと日の丸ということで煙は遠慮したのかもしれない。

煙が出るとどうしても目はそっちにいってしまうものだ。

そう考えれば良いのかもしれない。

別に思想的にどうのということではないが

オリンピックで日の丸を見るときのように、純粋に、単純に

「良いなぁ、これ。」

と思ってしまう自分がいる。これもまた良し。

煙については、また次回の楽しみということでとっておくことにしよう。

イメージ 5


何度も繰り返すが、C11ー325号機は東武鉄道に売却が決まっている。

真岡の風景が絶妙に似合っていたのだが

これはやむを得ないことだろう。

むしろ、この時代の変わり目まで、この地で踏ん張っていてくれたことに

感謝しなければならないだろう。

同機の最後の花道。

「立派な出で立ちだねー。真岡鐡道からの表彰ものだね。

有り難い。」

この様子を送った知人からの返答メール。

有り難いことである。

そんなことを考えながらC11を見上げていると

少し感動した。

桜にも間に合うかなと想っていたが、望外のプレゼントを頂いた感じだ。

平和の鐘を鳴らしながら、令和の花道を行くC11ー325号機。

新しい時代がこの祈りの通りの時代とならんことを。

イメージ 6


撮影
令和元年5月1日
真岡鐡道多田羅付近、茂木駅

開く コメント(1)

ありがとう平成

イメージ 1


平成という言葉には、常に新しい響きが感じられた。

新しい技術、新しい文化、新しい記録。

それは、豊かなもの、美しいものの象徴として新鮮なイメージで

人々に受け入れられた。

ゆく時代昭和は、常にその対極として語られる時代が

しばらくの間続くこととなる。

昭和という時代の文化が熟成され、明治、大正と同じように

ひとつの伝統として認められるには、そこからしばらくの年月を要した。

昭和生まれ、多感な時期を昭和に過ごした私は、

当然昭和びいきである。

いちいち、平成が付く言葉が妙に鼻についたことをよく覚えている。

しかし、その平成という時代も今、終わろうとしている。

まだまだ、親の庇護にいた昭和と異なり、

厳しいことに直面することが多かった平成という時代。

「ふふん・・」と、そっぽを向き続けてきたが、

その役目を終わる今、懐かしい友のように感じるのはどうしてだろう。

昭和とともに、平成も自らの人生の大切な一部であると

考えられるようになったからに違いない。

イメージ 2


昭和から平成に推移した時は、

昭和天皇の崩御に伴うものであったので、

喪中、自粛ムードに沈んでいた記憶がある。

季節も冬本番で寒々としたものであった。

令和への移行は、平成天皇の生前退位ということもあり、

誰に遠慮するでもなく、人々は、新しい元号への期待感を隠すことをしない。

時期的にも桜が終わり、新緑を柔らかな陽が包む明るい季節である。

さようなら、ありがとう平成。

こんにちは令和。

鐡道会社各社は、この祝賀ムードに乗る形で様々なイベントを打つ。

真岡鐡道もC11ー325号機に

「ありがとう平成」のヘッドマークを掲出。

平成最終日の30日には併せて日章旗の飾りを加えるという。

正式に発表されたのはかなり遅くなってからであったが、

容易に予見できたこのイベント。

なのに、私は日章旗が掲げられる30日に仕事を受けてしまった。

なんてことだ。

ヘッドマークについてはGW初日の27日より掲出されているので

せめて、と、思い、出掛けることにしたが、

しかし、起床時間が過ぎても、ぐっすりと惰眠を貪ってしまった。

なんてことだ✕2

イメージ 3

イメージ 4


「寝台特急ふじ」を意識したのではないかと思われる構図の

「ありがとう平成」ヘッドマーク。

赤富士は普通朝焼けのイメージであるが、

これは平成を送る夕焼けに染まる赤富士と考えたほうが良いだろう。

そして客車のサボは「平成→令和」

「うん、これは来てよかった」

起床事故を起こしてしまった私は、

一旦は真岡行きを諦めたが、必死に携帯電話と格闘し、

それまでは、知らなかったフリーきっぷの存在と

往路は間に合わなくとも、復路はかろうじて間に合うことを確認した。

場所がどうとか、構図がどうとか、しゃらくさいことは全て封印して、

ヘッドマークを狙うことだけを考えた。

ついでに、いつもは車庫入れの機回しを確認していないので

次回の撮影のためにどのような動きとなるのか確認しておこう。

翌日はどうせ休みである。

イメージ 5


その日最後の下館から真岡への回送は普通列車扱いで通常チケットで乗車可。

折本の駅構内で撮影し、すぐさま乗り込む。

「あー、乗ります乗ります!」

と叫びながらギリギリ。

「哲郎急いで!」というメーテルの声が聞こえる。

いつもは撮影している車両に初乗車。

真岡までの数分間を楽しんだ。

真岡に到着後、機回しの動きが分からず、さて・・・と思うが

すぐにひらめく。

同業者を探せ。ひと目で、それと分かる人物が集まっている方向に

列車は動き、機回しの動きが予測できるはず。

跨線橋を駆け上り、趣味人のいるところへついた頃

C11は車庫に入るための機回しを開始した。

早々にヘッドマークは取り外されてしまったが、

格納庫の向こうに夕方の斜光線に浮かぶC11の姿を撮影することができた。

イメージ 6


平成から令和にかけてのイベントは嬉しいことに

ひいきのC11が担当する。

時代をまたいでの運行は、少なくともC11は、

その時代を代表する列車と言っても良いだろう。(ひいきの強引さですな)

時代が令和に

C12の復帰を待ちわびている趣味人も多かろうが、

ここはC11。

多分、ラストラン企画を除けば、この地での最後の花道となるであろう。

ここは、譲って欲しいものである。

イメージ 7


最近、毎週のようにこの地に通っている。

モノクロの風景にだんだんと緑が増えていく様は見事としか言いようがない。

この日も移動の列車の中で立っていると、左右の窓に広がる景色に圧倒された。

緑広がる風景が次々と目に飛び込んでくる。

東武鉄道の大樹の区間はこのような広がりのある景色は無いと聞いている。

まだ、真岡で撮影したい絵は残されている。

そして、時代の変わり目。

平成最後の日と令和最初の日の日章旗の掲出。

残念ながら、この二日間の予報は芳しくはない。

もし、天気が崩れた場合、日章旗はどうなるのか。

今は、それが一番気がかりであり、

令和のヘッドマークの出来栄えが楽しみでもある。

平成最後の記事は「ありがとう平成」のヘッドマーク話で完了。

皆様よいお年を・・・ではなく、良い時代を。

イメージ 8

開く コメント(2)

[ すべて表示 ]


.


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事