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何気なく 通ってる 三番街も 今年40周年なんだそう・・・
クリスマスの 飾りとともに アニバーサリー イベントの看板が 出ていたけれど
他のコトで 頭の中が いっぱいで・・・
視界に入っては いたものの スルーしていた
帰路 いつもの 動線を
レール上の 急行列車みたいに 足早に 歩いていたら
突如 噴水の所で 父が 立ち止まった
『 写真展やってる 』
『 ふーん じゃぁ 寄ってみようよ 』
一緒にいた 母の意見を 聞くまでもなく
既に 足は イベントスペースの方へ
そこには 親子の モノクロ写真が 展示されていた
どの写真も ナチュラルな表情を 捉えてあって
自然体なのに 洗練された感じが とてもステキだった
歩きながら 見ていたら 声をかけられた
『 どうですか? 無料で撮影しています 今なら 待ち時間無しです 』
『 まだ いいんですか?』
『 8時で 終わりなんですけど お渡し 可能ですよ 』
あと20分 ある
予定していた 8時発には 間に合わなくなる どうしようかな・・・
ちらっと 父の顔色を見て 独断で 決行
『 ねぇ 面白そうだし 撮ってもらおうよ 』
ウンウン・・・と 頷く父
『 えぇ・・ワタシ 口紅もってきてないし 髪もボサボサ・・』
ためらう母 でも まんざら イヤそうではない
『 ワタシだって ハゲハゲ いい いい そんなこと 撮ってもらお 』
『 口紅持ってるでしょ 貸して スカーフは これでいい? コートは脱ごうか? 』
よしよし・・・テンションあがってきた
『 帽子は どうしよ?』・・・・・こちらも のってきた
『 そのままがいいよ 』
二人の チェックをしていたら 自分の身繕いタイムが 無くなった ヤバッ (::)
早々 撮影ブースへ 誘導された
若い写真家たちが 親子の いい瞬間を 撮ろうとする眼差しが 好感触
『 お父様と 腕を 組んでみてくださーい 』
腕を 組んだ瞬間 私から かすかに 腕をひっこめた 父
さらに 写真家は 続けた
『 もっと くっついてください 』
父の 身体が 硬直したのを 感じた
『 お顔を もっと お父様の 身体に 近づけて 』
どんどん 硬くなっていく父・・・いかんいかん
『 もっと ピタッと 両側から 寄り添って 抱きかかえるように・・ 』
うっわぁ〜 PAPAは こーゆーノリ 無理なんだよネ
だんだん 表情まで こわばって・・・どぉしよぉ ワタシまで ひきつってきた
写真家は 奥の手 とばかりに 打開策を 投じた
『 じゃぁ・・・せーので ズワイガニって 言ってみて下さい せーの 』
『 ズ ワ イ ガ ニ 』
入院前の 重苦しい空気を 払拭する
思いがけない 父への クリスマスプレゼントに なった
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