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漆器の様々なことが 丁寧に解説してありました
朱色の 合間から黒が見え隠れする経年の
いかにも堅牢な漆器 根来塗は 和歌山の
根来寺に由来していたのですね
正倉院展でよく見かける 皮が素材の漆製品は
湿らせた獣皮を 木型に貼って
乾燥させた後に型を抜いて素地を作り
その上に漆を塗るという 手間
今年の正倉院展で 見かけたら
製作工程を想わずには いられないことでしょう
好きな絵師 酒井抱一が下絵を描き
原羊遊斎による蒔絵
潔い空間性が 楚々としたモチーフを
くっきりと 浮かび上がらせる 洗練の極み
みごとなコラボレーションでした
何度も見ていますが ため息がでるほど
美しく 上品なデザインの縦笛
『沃懸地青貝金貝蒔絵群鹿文笛筒』
ミュージアムショップに 絵葉書があって
おめでたいメッセージの時に よく使っています
青貝 金貝 の技法で 配置された23頭の鹿
洗練されたデザインは 飽きませんね
金属的と生命感 冷ややかになりがちなところを
躍動する命が吹き込まれている
両極を 両立させているところがスゴイ
いつ来てもよく お手入れされている
華苑 エントランス では
鮮やかに咲き誇る 百日紅が出迎えてくれます
鹿の角粉 鹿の角を焼きくだいて粉末状にしたもので
仕上げに磨くと 余分な油を吸い取り 凹凸を平らにする
漆の面を磨いて光沢を出す 表面が鏡のように艶やかに光る
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工芸
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仏や浄土が表現された 刺繍と織物
飛鳥時代や奈良時代の作品が 多く展示されていることに
驚きながら・・・
本尊と同等に信仰の対象だった 繍仏の国宝が 3点出陣
入場するとすぐ
聖徳太子を思慕する想いが 込められたと伝わる
中宮寺の天寿国繍帳
シルクに絽を重ねたところに 刺してあったのですね
モチーフひとつひとつに愛嬌を感じます
中将姫が一夜にして 完成させたと伝わる
修理を終えた 4m四方の 綴織當麻曼荼羅
細やかな図案がびっしり詰まった 古代の大作
往時の色彩は 失われていますが
漲る物凄いエネルギー 中将姫の心中を重ね 圧倒されます
折口信夫も そんな部分に心揺さぶられたのかもしれませんね
刺繍釈迦如来説法図
袈裟の部分の 大きな面積を占める赤
体の起伏に刺していく方向をあわせてあるので
隆起があり 身体の立体感がよく伝わリます
糸に少しずつ他の色を配合することで
自然なグラデーションかでていて
細やかな計画のもとに作成されたことがわかります
国宝ではありませんが 大英博物館から出陣の
刺繍鷲峰山釈迦如来説法図も
糸の流れる方向で 丸みや身体の起伏が
巧みに表現されていて 重厚な印象
古代の刺繍を見ながら 基本中の基本
チェーンステッチの無限大の可能性を みた気がしました
古代の刺繍は 剥がれているところから下絵が
クッキリ見えていたりするので どう色やステッチを
置いていったのか 手がかりになります
先日 お練り供養に参加させていただいた 兵庫県太山寺からの
出陣の刺繍種子両界曼荼羅は 表装まで精緻な刺繍が施されていました
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某日 パンフレットコーナーを見ていた時のこと
そこに ひらりと一枚の 招待券
お導きかしら 『文人のまなざし』展へ
文人のもつ美意識 探訪は 自分の中の 眠れる感性を
呼び覚まし 点だったものを 突如 繋ぎ
覚醒させられることが 多い
雨の日の花は なんともいえない憂い 漂う
大和文華館の なまこ壁のディテール
ターコイズの 正方形の集合体
満々と水を張る 蛙股池
花の少ない季節の 贈り物
際立つ水音 虫の音に 耳を傾け
池越しの 中野美術館 目がとまる
水量ひとつで いつもと 見え方が違う
緑艶めく 雨の日
この日も 目から鱗の 館内展示
画意と詩意の 合致
散華のように はらはらと
文化の香りする 魔法の 花びら 心に受け取り 急ぐ家路
絵を描くために あえて 想いを 言葉に変換するのも 新たな境地かな
『きみがそでふる』東京出展を終え 奈良展へ
次への ギア全開 雨日和
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明るく アクティブな麗人のイメージとは
ちょっと異なる
純和風 落ち着いた外観 麗人邸
お手入れされた 植木の間を抜け
季節ごと ご自身の作品が
さりげなく飾られた 和モダンな 玄関へ
洗練と日常が 自然体で 来客を迎える 居心地の良さ
靴を 整えながら 伝わる 季節感
和室の方から 漂う ユリの香
リビング方向から 流れる 白人系 男声vocal
部屋にとおされると 花束持った男性が そこにいるかのような
メロウ系 選曲効果
ランダムに飾られたファミリー写真
趣ある器が 歴史語りする 飾り棚
傍には 芸術書
お茶の支度をされる間
旋回する 我が視点
心のチャンネルは ハイティーン時代に 着地
毎回 珍しい お菓子と 器で tea time
話がリズムを帯びはじめ いつしか陽は沈み
そのまま 麗人宅で
ごはんをいただくことに
おビールは いかが? お酒にします?
キッチンから 聞こえてくる 懐かしい音に
誘発され ソファで
彼女の手料理を待つ間 自分の中の 少年性が目覚める
年上の人に 恋する男のコのハートって
もしかしたら こんな感じなのかな
優しく深い いろんなテイストが じわじわ
スープには お野菜いっぱい
食べ進むうちに 現れる 器の趣向
芸術的 絵付けが 楽しい
そこから 広がる story
話題は 北斎から はじまり 山梨
新海誠監督作品 から
胸キュン 映画 音楽 各種エンターテイメント
そして 締めトークは
男のヒトの どういうトコロに 惹かれるか
瞳キラキラ
いつも キリッと 麗しくいらっしゃる秘訣は
そこにあったのですね
私も そんな瑞々しい8年後で ありたいなぁ
普段着姿の 麗人は ハイセンスな外出時より
ノーメークの笑顔に 魅力の真髄が 滲んでる
そんなことを 思いながら
心解放され 思わず おかわりー
ごちそうさまでした
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明治時代 威信をかけ 世界中の作り手が
出品した 万国博覧会
超絶技巧で 世界から絶賛された 宮川香山の 没後100年展
器の表面から 別の世界が飛び出してるかのような 爆発力
華やかさも 常識も はるか通り越し
自由でアグレッシブ 高浮彫のオリジナリティーは
節操というワクさえ 超越 あまりに 豪快
横浜で 工房を構え 海外が求める日本の美の 独自性を
深く追求していった 香山の 執念のような エネルギーが あふれていた
会場全部が 熱を帯びていた気さえする
若い頃の 自分の超絶技巧作品と 真っ向から対峙した
同じフォルムの 2点が並ぶ
闘う相手は 自分自身
晩年の 自信に満ちた 強さ 艶 若い頃の発想 おそるべし
蟹花瓶 対決
当時 海外で好まれていた 金を多く使った 薩摩焼の 金襴手
でも香山は 貴重な金の流出を 防ぐため 金の装飾に負けない
表面を 細工した造形物で飾る 技法
存在感あふれる 高浮彫を 生み出したという
しかし晩年の 探求の鉾先は 高浮彫から フラットな
陶磁と 釉薬の追求
潔い 変遷 サムライみたい
たくさんの型破りの上に 到達した 淡く穏やかな美しさが
目に 余韻を残す
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