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農作業事故

  農水省の発表によると、2017年の農作業死亡事故は、死者数は前年度より8人減の304人でしたが、農業就業者10万人当たりの死者数は16.7人となり、農業就業人口が減少しているため、就業人口当たりの死亡者数が増えました。
  また、10万人当たりの死亡者数の内、65歳以上は21.2人、80歳以上は全体の約40%を占め、高齢者の死亡事故が増える傾向が続いています。 
  65歳未満では、10万人当たりの死者数は7.9人で、死亡事故が多いと言われる建設業全体の6.5人を上回っているのです。全産業では1.7人なので、農業が突出して多いことがはっきりしています。福岡県は全国で4番目に死亡者が多いことも分かりました。
  事故死の要因の3分の2以上(69.4%)は、農機による事故です。211人が主にトラクターの事故で死亡しています。その他は、熱中症による死亡者も22人と前年より3人増えています。
  農水省は、「まずはワンチェック、ワンアクションで農作業安全」をテーマに掲げて訴えていくとして、死亡者を2013年に350人だったのを2018年には298人にする政策目標を掲げていますが、今回の概要と現場にいる僕からすると、そんなことでとても減少するようなことではないと思います。
  JAグループの取り組みを調査した報告によると、農作業事故の発生状況を把握しているJAは全体の37.2%、農作業安全年間取組計画の策定は31.8%でしかないのです。しかし、今後も40%に近いJAがこれらの対策に取り組まないという回答をしています。JAは自己改革を進めているとよく言っていますが、ふざけてるのかと憤りを感じる現状です。
  農作業中に、僕も危険を感じたことは度々あります。忙しく、仕事や時間に追われている時は尚更です。例えば、トラクターで狭い圃場の畔越え時にタイヤが畔から落ちそうになったり、耕起する管理機を圃場の外に押して出す際、坂道を機械が上りきれずに途中から下がってきたりしたことがあります。もし、トラクターのタイヤが落ちていたら横転して崖下に転落したり、下がった管理機の重さで下敷きになったりしたかもしれません。間一髪です。特に多いのは草刈り時、弾いた石やチップソーのチップが当たって、服の上からも血がにじむことが何度もあります。
  条件の悪い圃場ほど、危険が沢山あると思います。しかし、日本は国土の約65%が山間地域です。農地はもちろん、地域の環境保全や様々な事情で、そこで農業をしないわけにはいけません。僕もその担い手の1人です。
  今のところ、安全を第一にする、順番通りに仕事をする、機械の使用方法を遵守する、これらのことくらいしか対策ができそうにありません。圃場整備や高性能な農機の導入、AIやICTの活用等、国は推進していますがまだ現実的ではありません。
  農業の現実を沢山の人に知っていただき、身近に売っている米や野菜等の農産品は、農業者が命を削って作っていることを考えてほしいと思います。

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