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4月14日に上場廃止 ライブドア株整理ポストへ
「ライブドア前社長の堀江貴文容疑者らの刑事告発」を伝える電光ニュース=13日夜、東京・銀座
東京証券取引所は13日、東証マザーズに上場しているライブドアが粉飾決算を行っていたことが明確になったとして、同社株を上場廃止にすることを決めた。現在の監理ポストから上場廃止が決まった企業に割り当てる整理ポストへ14日付で移し、1カ月後の4月14日に上場廃止となる。関連会社のライブドアマーケティングの株も同日付で上場廃止となる。
東証の決定に先立ち、証券取引等監視委員会は証券取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)容疑で、前社長の堀江貴文容疑者(33)=同容疑で再逮捕=ら5人と法人としてのライブドアを東京地検特捜部に告発。特捜部は堀江容疑者らの拘置期限の14日、5人と法人を追起訴・起訴する。
(共同通信)
四面楚歌 企業の離脱、訴訟や買収リスク…
上場廃止が決定したことによりライブドアは、その急成長を支えてきた資金調達の場を失うことになる。また、上場廃止による信用喪失、グループ企業の離脱など、ありとあらゆる面から減収圧力が高まる。頼みの綱は、現預金や有価証券などの保有資産だが、「うその情報に基づいて株を買わされた」とする株主からの訴訟リスク、外資系ファンドの買収リスクの前には必ずしも安泰ではない。選択肢は日に日に少なくなってゆく。
ライブドアの平松庚三社長は十三日夜、上場廃止が決まった後の記者会見で「何社かから資金援助を含めたお話をいただいている」と語り、支援企業探しを続けていることを明らかにした。
一時は八千億円を超えたライブドアの時価総額は、十三日時点で六百九十二億円にまで急落した。同社は高騰した自社株式と買収相手先の株式を交換する手法でM&A(企業の合併・買収)を繰り返してきたが、この手法はついえつつある。楽天のように金融機関からの借り入れで買収資金を賄うこともありうるが、「上場廃止で信用が消えた企業との取引は難しい」と大手都銀。新規借り入れは厳しい。
グループで七百八十四億円に達した収入も、傘下企業の離脱で一気に縮小するのは必至だ。主な収入源であるインターネットのポータル(玄関)サイトはアクセス数こそ減っていないが、「(広告獲得に)苦労している」(平松社長)。
八方ふさがりとなったライブドアは、「金融」「ポータル」「ビジネス分野」に事業領域を絞る考えだ。この移行期間は六百十八億円の現預金と相当額の有価証券でしのぐ構えだが、今後は訴訟にさらされる可能性が大きい。個人株主救済のための被害弁護団が結成され、九月をめどに訴訟を準備中。また、大株主のフジテレビジョンの日枝久会長も「法に基づいて損害賠償請求は必ずやる」と明言。成り行き次第でライブドアは“虎の子”を失いかねない状況に直面しつつある。
ライブドアの現経営陣が経営権を失う可能性もある。日枝会長は「支援はありえない」と断言し、同社株譲渡の可能性もちらつかせる。「海外を含めた複雑な取引など、解明されていない『闇の部分』が多い」(米国系証券)として日本国内で事業を手がける外資系金融機関の多くは買収に二の足を踏むが、事件発覚後に三つの外資系ファンドが同社株を大量に取得している。
「価格が安ければ、知名度を高めるため買収に乗り出す新興企業が出てくる」とIT(情報技術)関連企業首脳。平松社長は「自力再生は可能だが、いいパートナーが見つかれば、その速度を上げることができる」と強調したが、ライブドア解体の可能性は上場廃止でさらに高まりそうだ。
(産経新聞)
フジテレビ、支援企業へライブドア株売却を検討
ライブドア株の上場廃止を受け、ライブドア株を12・75%保有するフジテレビジョンの日枝久会長は13日夜、記者団に対し、ライブドアの支援企業への保有株売却を検討していることを明らかにした。
日枝会長は「持ち続けるのか、買い手が現れたら売るのか、慎重に(判断する)。整理ポストに入ったから売れないわけではない。(上場廃止までの)その間、相手があることなので、それを見ながら決めたい」と述べた。
また、日枝会長は「第三者割当増資の際にもらった数字が虚偽記載だったわけで、損害を受けたことは明白だ。当然、損害賠償請求する」と強調した。関係筋によると、請求は月内にも行う可能性があるという。
フジテレビは昨年5月、ライブドアの第三者割当増資を総額440億円で引き受けたが、ライブドア株は13日の終値で約352億円の含み損を抱えている。
(読売新聞)
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