国境なき旅人

今日久々に旅記事書いてみました!

アフリカへご招待

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Victoria Fallsで華麗な(?)大ジャンプをした翌日の11時前ににジンバブエ(滝近く)のイミグレからバスに乗りナミビアへ向かった。
2つのバス会社が長距離バスを運営していて、いい評判をきいていたインターケープを選んだ。週2便走っている。 以前、ジンバブエーナミビア間はボツワナ経由だったのだが、このときは、ザンビア経由に変わっていた。ボツワナを経由するときに通らなきゃいけない橋が建てられ、費用が高いからザンビア経由になったという。
え?橋通行料取るの? 本当かな。。。ナゾだった。
とにかく、ザンビアを走らなくちゃいけないので、通り過ぎるだけなのに、Transit Visaが必要で25$も払って通過した。てっきり観光者、欧米人向けデラックスバスを想像してたけど、乗ってたのはほとんど現地人もしくはどこかのアフリカンだった。

隣に座ったのが、ジンバブエ人でprimary school(初等学校)で先生をしている女性(推定40歳前後)だった。 今からナミビアで獣医として働いている兄弟を訪ねに行くところだった。
いろいろ話をしていたら、彼女はHIVに罹患していると言った。
(ジンバブエではボツワナに次ぐ2番目のHIV感染率。(人口の約3割が感染))
私の質問にも彼女は快く話してくれた。

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現在、1ヶ月に400000Zim$(74US$)の薬代が必要なの。
とてもとても私の給料では、家族も養わなくちゃいけないし生活のことを考えると薬は買えない。
(給料を聞いたが忘れてしまった。とにかく生活費にプラス薬代なんて到底無理な金額だった。)
だからあまり薬を服用できないの。
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これは風邪薬のことなんかじゃないんだ。服用しなくては確実に死んでいってしまう。
私のすぐ隣に座ってる女性の現状に愕然としてしまった。

このように途上国の人たちが薬が高くて買えない裏にはある理由があるのです。
それは、製薬会社と政府との関係にある。

2005年1月1日、世界貿易機関のTRIPS協定が、現在ジェネリック医薬品、ARV(抗レトロウイルス)薬の重要な供給源になっている
インドにも適用されるようになり、インドは医薬品に対する製品特許を認めなければならなくなった。
今後、新しく開発される薬のジェネリックを製造することができなくなる。その結果、新薬に関しては製造元として特許権の所有者である1社しか、存在しないという事態になりかねない。
競争がなければ、その唯一の製造元は製品を独占価格で販売できることになる。
                                                                              (以上、MSF(国境なき医師団HPより))

*インドの製薬会社:ジェネリック薬の製造では世界第3位であり、その輸出では世界最大である。
             1970年に「1970制定法」が制定され、ジェネリック医薬品を低価格で提供できていた。

*ジェネリック医薬品:特許によって保護されていない医薬品で、原則として化学的に特許薬と同一の物                    医薬品の特許期限が切れると他製薬会社が製造可能になり低価格で販売可能
                          (日本でもそうです)

*TRIPS協定:国際的な自由貿易の秩序を形成するために、知的所有権の保護を目的とした協定。
         世界貿易機関(WTO)設立協定の付属書で、知的財産保護などについてのWTO加盟国が遵守す         べき義務などを規定している。
   (知的財産権:知的創作活動の成果に対する財産権。特許権などの工業所有権と著作権とから成る。)

この手の抗HIV薬は先発品ではあまりにも高すぎるので、ジェネリック医薬品(後発品)が使われるようになった。NGOの圧力により薬品代が大幅に下がり(一人当たり年間1万ドルから150ドルに)、より多くの患者に投薬が可能となった。
現在、途上国でエイズ治療薬を飲んでいる患者は70万人だが、その50%はインド製のジェネリック薬を飲んでいる。(2001年以降) 用法の便宜性からも好まれていた。
「国境なき医療団(MSF)」は27カ国で25,000人のエイズ患者を治療しているが、そこで使用している薬の70%はインド製のジェネリック薬である。
でもこれは、第一世代の医薬品のこと。日々変化をするHIV。これからできてくる耐性に対応できる第二世代の医薬品が必要になる。
上記したTRIPS協定により医薬品が開発されて価格が高いままでは、またお金が払えないために人々は死んでいってしまう。
 
エイズに感染したら治ることはない。でも薬があればHIVウィルスの進行を抑え延命、もと通りの暮らしに戻ることができる。
Q.O.L(Quality Of Life)の向上なのだ。 
痛み、苦しみから解放し、もとの自分らしい暮らし(例えば、家族や愛する人と共に)に戻ることが何よりも大切である。
 
WTO,政府はいったい何を考えているのだろうか。

閉じる コメント(8)

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酷いですね・・・。言葉がありません。やはり薬剤師さん、この分野のお話は良くご存知なんですね。貴重な情報でした。私達個人レベルで、できることってあるんだろうか、、、

2005/10/1(土) 午後 1:26 [ heb*e*77197* ]

安い薬でなんとかならないか調べたことがあったので簡単にまとめました。世間の薬剤師なんてこんなの他人事のように考えてる人ばかりです。できること。。。いろいろ考えましたが、MSFなど大きな団体(以前説明会行きました)はこういった事に従事してます。間接的ですが団体を支援する、私たちが現状を人に伝えるとか。。HIVの薬は米製薬会社が製造してるので結局、今のブッシュ政権と大手メーカーのからみになってくるんですよね。。。自分に力なしです。。。

2005/10/1(土) 午後 1:50 tabibito

HIV感染者(国)に募金という手もありますが、結局、根底的な問題をなくさないといくら募金しても解決しないし、持続できない支援になるんですよね。今にでも死にそうな人を助けるには良いことですが・・・

2005/10/1(土) 午後 1:53 tabibito

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MSFて大きな団体があるんですね。旅人さんのブログは、勉強になることばかりです。そうそう、根底的な問題をなくすことが必要ですよね。fbinさんも言ってたけど、旅人さん、ジャーナリストに向いてるよ(笑)こうゆう現状を、新聞やテレビで訴えれば、何か変わるかもしれない、と期待します。めがね外したんだね。

2005/10/1(土) 午後 10:45 [ heb*e*77197* ]

勉強になるだなんて言ってくださってありがとうございます。皆お互い知ってることが違うからシェアできたらうれしいです。こういった現状は新聞の片隅には載ったりしてもテレビでは見ないかな。。。日本にとって報道価値がないとやらないのかな。。。この辺のことはプロに聞いた方がいいかも(笑)。感情的で熱くなりやすいのでジャーナリストには向かないですよ。

2005/10/2(日) 午前 2:22 tabibito

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メガネはちょいとはずしてみました。あのサングラスは不気味で好きなのでまた復活しようかな。

2005/10/2(日) 午前 2:25 tabibito

メガネがない方が可愛いよ。

2005/10/2(日) 午前 9:33 [ - ]

自分の事じゃないのに「可愛い」と言われて悪い気がしない女性の心理をfbinさん良くご存知ですね(笑)。

2005/10/2(日) 午後 9:09 tabibito


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