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第61回カンヌ国際映画祭が、いよいよ開催となりました。 2008年5月14日から25日までの期間で開催される今年のカンヌ国際映画祭。 ヴェネチア国際映画祭、ベルリン国際映画祭とともに世界三大映画祭のひとつに数えられ、映画関係者 や映画ファンにとっては、とても関心が高い映画祭です。 期間中、人口約7万人という地中海に面したフランスのカンヌに、世界各国から多くの映画製作者や、 監督、俳優、ジャーナリストなどが集まります。 今迄にカンヌへは行ったことがありませんが、海岸沿いの風景が美しい国際的なリゾートとして有名な 場所ですよね。 今年公開されたイギリス映画『Mr.ビーン カンヌで大迷惑』では、昨年のカンヌ国際映画祭が主な舞台 となっていましたが、スクリーンで観ることができた風景と、レッドカーペットなどの華やかな映画祭の 様子が記憶に新しいです。 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ カンヌ映画祭には、最高賞のパルム・ドールを競うコンペティション部門、特別招待作品の上映のコンペ 外部門、「ある視点」部門、短編映画部門といった各部門があります。 1946年、フランス政府が開催に関わり、はじまった映画祭で、例年、複数の作品が地元フランスから コンペティション部門に出品されているというのも、この映画祭の特徴といえますね。今年の場合は、 22作品中、合作1作品を含めて5作品がフランス映画(あるいはフランス合作映画)です。 毎年、審査員を務めるメンバーが変わる映画祭だけに、受賞結果には、その年の審査員団、中でも、 審査委員長の好みが色濃く反映されていると言われています。そのため、マスコミや映画評論家の 予想で高い評価を得ていた作品以外の作品が、パルム・ドールを受賞することも結構あります。 実際、昨年60回のコンペ部門には、後に米アカデミー賞で作品賞、監督賞など主要4部門受賞となった 『ノーカントリー』が出品されていて、事前の各マスコミなどの予想では高評価を得ていたようですが、 カンヌでは一つの賞も受賞になりませんでした。 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 各受賞作品が決定されるまでの大まかなプロセスを米アカデミー賞と本映画祭の場合で比べてみると、 それぞれの選考方法の違いと内容が、一層分かりやすくなるかもしれませんね。 米アカデミー賞の場合は、前年、ロサンゼルス郡内の映画館で上映された全ての作品(外国語映画賞 対象を除く作品)の中から、ハリウッド映画関係者である映画芸術科学アカデミー(AMPAS)の会員 (現在5,000人以上)による無記名投票により、各賞ノミネート作が選出され、結果以外は公表されて いない最終投票によって各賞が決定されます。 一方、カンヌ国際映画祭の場合は、主として公開前の作品の中から、外国映画を選定する委員会と 国内映画を選定する委員会によってコンペ部門の出展作品が選出されます。その後、ごく少人数で 構成される審査員の審査結果によって各賞が決定されます。 主催者によって選ばれる審査員の顔ぶれは毎年変わり、例年、映画監督、俳優、作家など、9人程の 比較的少人数の映画関係者が審査員を務めています。 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 今回の審査委員長は、俳優であり、映画監督としても活動をしているショーン・ペン。 彼は、『ミステリック・リバー』で、アカデミー賞主演男優賞受賞実績がある他、カンヌ国際映画祭を 含めた三大国際映画賞全てで、男優賞の受賞実績がある俳優です。 今回の審査員を務める他8人のメンバーは、映画監督5人とナタリー・ポートマンを含め3人の女優です。 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 前回まで、ここ4回のパルム・ドール受賞作品は、『4ヶ月、3週と2日』(2007年)、『麦の穂をゆらす風』 (2006年)、『ある子ども』(2005年)、『華氏911』(2004年)となっています。 それぞれにイメージが違う作品ながら、エンターテイメント性が高いタイプの作品というよりもむしろ、 観ることで社会について考えさせられるようなドキュメンタリータッチの作品が目立っていますね。 本映画祭では、過去には、日本映画として、衣笠貞之助監督の『地獄門』(1954年)、黒澤明監督の 『影武者』(1980年)、今村昌平監督の『楢山節考』(1983年)、『うなぎ』(1997年)がパルム・ドールを 受賞しています。 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 今回、コンペティション部門出品作の中に、日本作品がないのは残念な気もしますが、きっと、世界 各国から、見ごたえのある様々なタイプの作品が出品されていることでしょうね。 さて、今回は、一体どういった作品が出品されていて、審査員は、どの作品を最高賞のパルム・ドール に選ぶのでしょうか。後に日本公開が予定される作品には、どういった作品があるのでしょうか。 インターネットなど通じて得られる作品に関する情報は、それ程多くはありませんが、色々と興味が 尽きないところです。 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 今年は特別招待作品として、『インディ・ジョーンズ』の最新作、スティーブン・スティルバーグ監督 作品『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』(2008年6月21日、日本公開予定)と、 ドリームワークス製作のアニメーション作品『カンフーパンダ』(2008年7月26日、日本公開予定)が 上映になります。 人気アドベンチャーシリーズ作品と豪華ボイスキャスト(ジャック・ブラック、ジャッキー・チェン、 ダスティン・ホフマン、アンジェリーナ・ジョリー等)のアニメ作品。すでに現在(2008年5月17日)、 日本の映画館で予告編が上映されています。『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』の 特別鑑賞券を、すでに購入していますが、どちらの作品とも日本でも関心が高まっている話題作です。 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 今回、ある視点部門には、東京に関連した作品が二本出品されています。 ミシェル・ゴンドリー、レオス・カラックス、ポン・ジュノ、三人の外国人監督による東京を舞台に したオムニバス作品『TOKYO!』と、黒沢清監督による『トウキョウソナタ』。 『TOKYO!』は、すでに5月15日に上映されたようですね。どちらの作品とも、チャンスがあったら、 いつか観てみたいです。 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ カンヌでは、映画祭とほぼ同じ時期に5月16日から27日までの期間で、カンヌ・フィルム・マーケット という国際見本市も開催されます。 この見本市は、アメリカン・フィルム・マーケット (AFM)、ミラノ国際映画見本市 (MIFED)とともに 世界三大フィルム・マーケットのひとつにもなっています。 今回は、約900本のバイヤー向け上映や、約500のブースの出展があるそうですね。 これだけ規模が大きい見本市が、ほぼ同時期に開催されるということも、カンヌ国際映画祭独自の 特徴といえるでしょう。見本市では、各国の映画製作者などにより、海外配給を目指す数多くの新作 映画のプロモーション活動が盛んに繰り広げられます。 今回の見本市には、日本から『隠し砦の三悪人/THE LAST PRINCESS』が出品されるというニュース も報道されていましたね。現在(2008年5月)日本で公開が始まったばかりの作品ですが、すでに公開 が決まっているというタイ、台湾以外での海外配給を目指し、プロモーション活動が行われるようです。 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ カンヌ国際映画祭については、回数は未定ですが、これからも記事にしていく予定です。
次の記事では、パルム・ドールを目指すコンペティション部門に出品された作品から、いくつかの作品 を取り上げて、簡単に触れてみたいと思います。 |

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『インディ・ジョーンズ』は、今いちばん楽しみにしている作品です♪
『カンフーパンダ』も面白そうですね〜(●´艸`)
なるほど、少人数による選考だと審査委員長の好みに左右されるでしょうねぇ。
その結果、一般受けしないような作品が選ばれるのかもしれません。
引き続きswingさんの“カンヌレポート”楽しみにしています(*^∀^)
2008/5/17(土) 午後 10:01
カンヌの場合は主に委員会と審査員の裁量によってどの作品が受賞するか決めるんですね。審査委員にナタリー・ポートマンが含まれているんですね〜まだ20代なのに本当に凄いです。。。ハーバード大学を卒業していますし、美貌と教養を兼ね備えていて羨ましい限りです。そういえば、オードリー・ヘプバーン出演の映画を観ているとナタリー・ポートマンと雰囲気が似ているなあ、とよく思います(ナタリーがオードリーに似ているというべきでしょうね 笑)。
2008/5/18(日) 午後 2:24
Angelさん☆コメントありがとう!『インディ・ジョーンズ』は、私も楽しみにしています♪
前作『最後の聖戦』が公開されてから、早いもので9年も経ってしまているのですよね。
『カンフーパンダ』は、予告編を観た限りでも、結構、面白そうでした♪
カンヌのパルム・ドール受賞作品は、割と観ている作品が多いですが、確かに、どちらかと
いえば、一般受けする内容ではない作品が目立ちます。今年も結果の予想が全くつきませんが
パルム・ドール受賞作となると観たくなってしまいます(^^)。
2008/5/18(日) 午後 9:07
dingdongさん☆コメントありがとう!確かに、ナタリー・ポートマンとヘプバーンとは、
キュートな面影がどことなく似ていますよね〜。彼女が20歳代で映画祭の審査員を
務めるというのは凄いなあという気がします。やはり主催者側としては、若い審査員
の感性で、優れた映画を選考してくれることに期待しているとも思えます。
もしかしたら、彼女は、将来的に女優だけでなく、監督を務めるようになったりする
可能性があるかもしれませんね…(^^)。
2008/5/18(日) 午後 9:09
数多くある映画祭の中でも、『カンヌ』という土地の人気もあり、かなりの注目を集める映画祭ですよね。ミスタービーン、ありましたね(笑)審査メンバーも個性があり、受賞作品が楽しみですね♪
2008/5/18(日) 午後 11:46 [ - ]
カンフーパンダ....どうしよう、すっごく観たいけど(^^;
私は出張時の飛行機の中でよく映画を見るのですが、
これも観られるかなぁ。
ミスタービーンはよく機内上映される映画の一つです。
飛行機事故ものは、当然ながら避けられるようです。
2008/5/27(火) 午後 8:25 [ ゼブラ ]