海外研修日記 2007

世界の自閉症支援を学ぶ旅

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3日目です。
午前は、電車に乗り、コペンハーゲンからおよそ30分。
LEV(知的障害の親の会)の本部を訪問です。
デンマーク中の72支部の会長さんシュタ・クリステンセンさんにお会いしました。

まずは、LEVの発足の経緯から、活動概要の解説。

1952年に、それまでの知的障害者の扱い、コロニー的な入所型への不満が集まり、
それがきっかけとなって発足、徐々に大きくなっていった。

現在では、独自に住宅を作ったり、国との折衝や、
他の国(主に途上国)に親の会の組織運営等のノウハウの教授、
メディアとのやり取り、PR活動、各支部(各自治体)でのサービスがちゃんと提供されているかどうかなどのチェックなどなどを行っている。
この辺りは、日本ともさほど大きな差は無いようだ。

質問タイムで聴いてみた。
Q.1 昨日、社会省に行ってきましたが、福祉サービスの制度はとてもよいものだと感じました。
で、現場のサービスを受ける側としては、国の施策に対し、
「こうして欲しい」とか「これはちょっと・・・」などの要望や不満はありますか?

A.1 制度には満足してます。が、課題だと思っているのは、サービス提供者の質の問題で、
(多くは無いが)虐待的なことや障害児者に関わるノウハウが無い人がいること。

とのことだ。
制度に不満は無い!?これは驚き。そりゃ確かに昨日の話では、僕も文句ないよ。
あらさがしをしたかった分けじゃないが、現場の声、見方、思いを知りたかった。
ダウン症の子を持つ、もと施設指導員経験のある親の会会長。
ウチのおかんと近いような人が、きっぱり言い切った。不満は無いと。
ちなみに、支援者の質の向上は、社会省で、大学に相当する養成機関をつくる動きが、
かなり具体的に進んでいるようで、サービス提供者の質という不満も、
近いうちに解消されそうだ。
行政と親、国と当事者との間に、思いのズレが無いように思えた。すごい。


Q.2 同じ知的障害の別の親の会はありますか?DSIに入ってない他の親の会は、ありますか?日本では、様々な親の会があります。
※このLEVは、DSI(障害者団体の連合会のようなもの)の傘下にあり、DSIには他にも様々な親の会が所属している。もちろん自閉症の親の会LUMAも入っている。

A.2 まず、知的障害の別の親の会は存在します。が、しかし!!全てDSIの傘下にあり、DSIの定款に基づいて活動しています。

とのこと、すげぇ。ここでもやはり、連帯感だった。あらゆる障害の親の会が数多存在するが、
すべて、一つにまとまって活動しているらしい。
国との折衝なんかは、一つの組織として活動していく必要があり、まとまった力は大きい。
これが、実現している。

ビヤキット・キヤケベックさんというオスロ大学の教授(だったかな)という人も同席していた。
コミュニケーションの共通項を見つけることが、
支援の第一歩で、切り口となるとの話。

話を聴いてて思ったこと。
我々支援者は、エスパーではない。なが〜い間付き合って、
本人が何を言わんとしているのかなんて、多少は見えてきてもそれは往々にして解釈、主観が入る。
さらに、そんな手掛かりは引き継げない。
パニックになりそうな気配を察することや、
その時に、さらっと別のことに気を持たせて流す術や、
また、パニックになってしまった時に、如何にすばやく立ち直らせるか、なんて技を
本人のツボを把握することにのみ躍起になってしまい、
さらにそれがたまたま上手い人が良き支援者とされるようなところが、
多くの支援者にありがちだと思う。全く無駄だとは思わないが。
パニックは、本人の思いを知る手掛かりではあるし、
コミュニケーションの一形態ではあるが、本人だってそんな手段、使いたくて使っているわけではない。
パニックは自閉症の特性ではない。二次障害である。
パニックへの事後の対応が如何にスムーズかなんてのは、そんなに重要じゃない。
やはり氷山モデルだな。あとは、如何に客観的に分析的に、アプローチするか。
その視点やノウハウがもっともっとスタンダードになる必要がある。

もう一つ、ボランティアについて。
社会省ではボランティアを奨励しているが少ないとの話が出た。
そしてLEVでは、ボランティアについて面白いコメントがあった。
それは、ボランティアは、気持ちはありがたいが、専門的なノウハウの無い人は使えないとの話。
なるほど。日本的な、ただ一緒に遊んでくれるお兄さんお姉さんとは、少し捉え方が違うのだろう。
さらに、ボランティアの使い方について、
本人さんと同世代であったり、性別やきっと趣味なんかも、本人と合う人をマッチングするという話があった。進んでるねぇ。高齢者にも高齢者のボランティアがあったって良い。
中には若い人が好きな人もいるだろうけど(笑)
あくまでも個々のニーズを尊重するという視点がそこにある。

自閉症支援の話が出た。
デンマークでは、ABAやTEACCHや様々な支援をしているが、基本は、インディヴィジュアリズムで、
個に基づいており、一律にTEACCHってことはない。と話していたが、
これが少し、気になった。
ここで言われているTEACCHは、あくまでもメソッドであろう。
個に応じて、いろんな手法や考え方の良いトコどりで、必要な支援をするというのは、
これこそがTEACCHのフィロソフィーと同じではないかと。
つまり、インディヴィジュアリズムだから、TEACCHをしていないとこもある、というのは、
正しいようで、正しくないようで、正しいようで、正しくない。
まぁ、あまり突っ込んでも仕方が無いので、あくまでも、ここで話になったのは、
構造化された支援についてと考えれば、分からなくも無い。
合同研修プログラムでは、自閉症支援施設の訪問もあるし、
個人研修でもいくつか見学するので、また、その際に確かめようと思う。


午後は、バスに乗って移動。障害者の休暇村を目指す。
休暇村自体は、福祉の世界のみのものではなく、リゾート地みたいなとこ。
週末や長期休暇の際は、ここへ来てのんびり過ごす。うらやましいこって。
その障害者用ということで、バリアフリーが随所に工夫されている。
もちろん障害の無い人も利用可だし、
バリアフリーされてるといっても、非常にお洒落で、
研修生も本日は、ここに一泊。

本来は1時間程度でいけるところなのに、
トラック横転、ガソリンばら撒き事故が発生し、大渋滞。5時間くらいかかってしまった。
とんだハプニングだ。

明日は、日欧文化交流学院の研修所に移動。ホテル暮らしもひとまず終わり。
午後は、病院を訪問。

それでは、また会いましょう。

写真(上)LEVの建物と看板。リスがいた。
写真(中)電車と駅、右手の黄色いのが、切符の販売機と言うかチェック機というか。
写真(下)休暇村外観、これで夜の8:00前頃。海辺のリゾート。
の3本です。

それでは、また。

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お元気ですか?毎日拝見させていただいてます。 毎日勉強することが多くて大変でしょうが 体に気をつけて頑張ってください!

2007/4/21(土) 午後 7:46 [ ひかる ]

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