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イギリス滞在5日目、イギリス研修3日目でございます。
本日は、ロンドン中心部から、車で約1時間
LINDEN BRIDGE SCHOOL に行ってきました!!
ここは、TEACCH部のコンサルテーションを受けていて、
TEACCHのトレーナーの人が何人かいて、というすごい学校だとか。楽しみです。
案内をしてくれたのは、校長の Mrs ロンウェン・スミスさん。
学校概要を説明してくれました。
校長先生ですから、それなりの御年ですが、
ウチの学校では、TEACCHの方法を取り入れ、他ではPECS、ソーシャルストーリーズを導入し、
国の教育課程にのっとってやってます。と。
そして、ストラクチャーで、予測可能な環境を作り、落ち着いて学習に取り組めるようにし、
上級生は、例えば料理を作ったり、配膳やウェイターのスキルの練習をして、
自分たちでカフェをつくり、そしてそこに下級生がやってきて、買い物をする練習をしたりします。
というような教育方針というか、概要をズバッと説明してくれた。
生徒数は、114人。内、アスペルガー症候群は数人。
年齢は、4歳から19歳で、これはイギリスのメインストリーム学校の学年制と同じ。
4〜11が小学部、11〜14が中学部、14〜19が高等部って感じで、
建物も分かれている。
まずは、小学部を見に行った。
クラスルームは、プレイやグループ活動、スナック、個別学習、1to1等で、エリアが作られている。
一つ目のクラスは、朝の会?みたいなことをやっていた。
きちんと座れているか、静かに出来ているか、みたいな様子を、先生が褒めて、
スマイルマークを貼っていく。なんでこんなに落ち着いて座ってるの!?って思いました。
次のクラスは、スナックタイムと買い物学習のセットみたいな活動。
スヌーピーのコミックでよくあるような、一人用の屋台と言うか窓口のセットみたいなお店を
教室内につくり、子ども一人が店員で、あとの子が順番に皿を持って、「リンゴ二つくださ〜い」って
やってる。呼ばれるまではきちんと座ってる。
言える子は、口頭で言うし、中には、自席でPECSのI want 〜 のカードを作ってから、
それを持って行く子もいる。そのPECSの文章カードを子どもから、店員の子どもへ渡す際、
両方の子どもの背後に、すばやく先生が一人ずつつき、プロンプターをしてる。
すごいチームワークだ。きちんと個々の目標が決められ、
達成までの方法と手立てが決められ、確認され、その共通理解がちゃんと図られているのだろう。
プロだなぁ。いいものを見た。写真に撮りたかったけど、お子さんは撮れないので残念。
各教室には個々のIEPシートが掲示されてあり、いつでも確認できる。すごい。
さらに次のクラスはこちらもスナックタイムだったが、
今度は、グルッと丸いテーブルで中心に先生。そうです。コミュニケーションの練習場面。
PECSを使ってる子もいればそうでない子もいる。
そのうちの一人が、なかなかスナックに反応しない状況に、
すばやく校長先生が、その子の背後に回り、プロンプターをやってた。校長すげぇ〜。
校長先生がですよ。それなりの御年ですよ(失礼?)。すごいす。
これもまた、写真に取れないのが残念。
時間割は、30分程度で、次の活動へ移る。先ほどまでスナックタイムのお子さんが、
今度は砂遊び、キックボードなどなど。大騒ぎ。
次は、中学部相当の年齢のお子さん。
移動の際は、グランドというか庭と言うか遊びタイムでした。
一人の子がベンチに座り、表情良く、太ももをペチペチ叩きながら声を上げ、盛り上がってた。
それを見た校長先生が、今は外でプレイタイムだから、いいんです。自閉症全開で。
ただし、中に入って活動が始まったらダメです。というようなことを言ってました。
衝撃といえば大袈裟かもしれないが、すごいね〜と思いました。
いいんです。自閉症全開で、解放タイムで発散タイムで。いいんです。
後半、同じ子が、きちんと座って、作業してたところに遭遇し、
同じ子だとすぐには気付かず、ここでまた二度目の驚きと感動でした。
きちんと切り替えることができている。この子がいたのは、サイエンスの教室で、紙すきやってました。
イギリスでも紙すきやるんだ〜って思いました(笑)。
サイエンスですから、紙も作るけど、ドロドロの感触もはまるのかも知れません。
少し話がズレますが、個人的に紙すき作業が、どうも好きになれません。
よく障害児者関係機関でやってるところがあります。すいません身近にもあります。
ハガキや栞とか作ってますが、いつも、そんなん誰も買わね〜よ、結局、親とか身内が買うか、
お情けというか、障害を持った人が頑張って作ってるんです!みたいにお涙頂戴で買ってもらうような
雰囲気が、好きになれないのです。なんか逆に差別的な感じがするんです。ごめんなさい。
偏ってるかもしれません。そんなことをふと思い出しました。
話を戻します。
中学部は、小に比べると、普通学級のようなクラス作りになっていますが、
授業ごとに教室があり、つまりエリアはきちんと別れていて、範囲が広がるわけですね。
スケジュールは、絵カードの子もいれば文字リスト、それらがバインダーについていて、
持ち歩く子もいるのでしょう。で、持ち歩かない時は、きちんと壁というか衝立に、
置いておく場所が決まっていて、衝立の表面が布でマジックテープで貼りつけることができる。
中には、ファイルになっている子もいて、見せてもらったら、
中身は、本日のスケジュールと週間スケジュールがあって、
それぞれに様々なタイプのものがありました。
昨日の訪問先と比較すると、構造化の個々のレベルに合わせての調整が、オーダーメイドが
より厳密に丁寧に行われているように感じました。
それにしても皆さん落ち着いてますね〜。でもきちんと自閉症です。
決してマイルドな人が揃ってるわけでもないし、先生が異常に多いわけでもないし、
やっぱり教育の力なんだろうなって思います。
そして高等部。こちらは別棟。
中に入ると、いきなりオフィスの受付みたいなカウンターがありますが、
そこも受付というかフロントというか職業スキルの練習をするためなようです。
その奥は調理室で、いいにおいが、nice smell が。
クッキーやケーキを作ってて、もちろんきちんと手順書があって、
小や中の生徒が買いに来るらしい。
小学部の買い物練習タイムについて、よく日本での模擬買い物学習と一見すると同じに見える。
日本にいた頃(←遠い目で、笑)、そんなウソ学習なんの役に立つのかって思ってたけど、
この学校では、それが中、高へときちんと繋がって、継続して取り組まれ、
きちんと計画的にステップアップしてという様を見ることができ、納得。
店員とのやり取りや金銭の取り扱いなどのスキル学習が、きちんと個々に目標立てられ、
確実に積み上げられていく、その線というか流れというか、道がハッキリと見えた。
高等部のクラスルームは、いかにも西洋風のイスの片方から天板が、上がって下がってするヤツが並び
カレッジのような教室作りをしてると校長先生。
他には庭仕事やコンピューターなど職業スキルの活動が多く、学校の厨房でも生徒が働いてるし、
ミニ図書館みたいなエリアもあって、きっとそこでも図書館仕事の練習をするんだろう。
(すいません、図書館の件は推測です)
菜園では、ポテトやグリーンピースなどを作っていたが、収穫は生徒の食事になるって言ってました。
高等部の生徒は、テキパキ動いてて、ちゃんと大人に近づいているように見えました。
ちゃんと大人。
一通り、見学を終えて、質問タイム。
昨日と同じようなことを聞いてみました。
この学校でも、他の普通学校からの相談を受け、アドバイスをしたりしているとのこと。
そして、TEACCHメソッドはイギリスではスタンダードですか?
校長先生は、迷わずイエス。自閉症学校では、確実にそうだし、
メインストリーム学校でも、少しずつ取り入れられてきているとのこと。
つまり、程度の差はあるが、大きな方向性は揃っていると。
いやぁ勉強になりました。
すげ〜って日本語で連発しちゃいました。一応、「なんか言った?」みたいな、
校長先生の反応に考慮し、good! very nice! とも言っておきました。
並んで写真を撮らせてもらいました(笑)
今日の3枚
写真(上)小学部の内の一つのクラスルーム
写真(中)お店学習セット。MマークはMorrisons 実際のスーパー
写真(下)スケジュールボードのボード。ここに固定の子もいれば、
ここにファイルを貼っておいて、移動の時にここから持って行く子も。
明日の予定は、普通学校の中の特殊学級へ訪問。
それいゆ英国支部のOさんのご主人がいらっしゃいます。
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はじめまして。2枚目の写真の真ん中あたりにある黒のMに黄色で囲まれたモリソンの文字が目について懐かしくなったのでおもわずコメントしました!
2007/5/4(金) 午前 10:25