グレイハウンドバス&ヒッチハイク

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グレイハウンドバス&ヒッチハイク、

テリーは、レストランでウエイトレスの仕事を見つけました。

やはり食事が付き、チップが入るうえ彼女は経験があるので
かなり良い条件でサインしたそうです。

ジョンは印刷関係の仕事に就きました。
軍で印刷関係の技術を身に付けたそうです。

彼の会社は情報が早く手に入り、いろいろな情報を毎晩、いち早く聞く事ができました。

レストランの仕事は、食事が付くのはもちろん、
毎晩帰りに、残り物をもらってかえることができました。

フライドチキン、フライドポテト、ローストビーフ、サラダ、、、
それはもう、ごちそうでした。

テリーもよくデザートを持って、帰ってきました。
パイ、アイスクリーム、フルーツ、、、などです。

毎晩、ジョンの話を聞きながら、豪勢な夜食とデザートを食べ、
けっこう楽しく生活することが出来たのです。

しかし、楽しくてもこの生活には夢を持つことが出来ませんでした。

テリーも同じことを感じていたようです。

ジョンは仕事も気に入り、自分で仕事の範囲を広げていく事ができ、
その仕事に希望が持て、夢を語ってくれるようになっていきました。

ジョンは故郷にすぐには戻らず、しばらくここで生活することを考え始めていました。

お金も貯めることが出来たので、そろそろここを出ようかと考えるようになりました。

ある夜、そのことを話すと、テリーもここを出ることを考えていたようでした。

ジョンはここに残り夢を追う、テリーと私は夢と希望を求めてここを出ると言う事になり、
3人での話しがまとまりました。

つづく、
see you!

グレイハウンドバス&ヒッチハイク、

仕事を探す方法は、いくつかあるのですが
取り合えずバスターミナルへ行きました。

大きな掲示板があり、いろいろなメッセージが書かれています。
よく見るとたまに小さなメモ書きの紙が張ってあり、
HELP,WANTED,などと書かれていて ちょっとした内容とホーンナンバーが書いてあります。

そのいくつかを切り取って、電話ボックスに入り 電話をするのです。
この方法が一番確立が高いのです。

食事が付いている仕事が欲しいと考え、レストランの仕事を探しました。
2、3電話をしているとターミナルから歩いていけるレストランで
皿洗いの仕事を募集していました。

すぐに来い!と言われ、走って行きました。

マネージャーのアンディーは、白人で頭の良さそうな顔をしていて 
年は30歳位だと思いました。

簡単なフォームを書かせられ、時間、2.50ドルでサインしました。

皿洗いと言っても、まず朝一番に店内の掃除をします、
簡単な食事を取り(コーヒーとドーナツ、)キッチンでシェフの手伝い、
(オニオンの皮むき、)をして、それから皿洗いに入ります。


皿洗いは、口髭をはやし、メガネをかけた白人のピーターと、
ふとった、体のでかい白人のボブそれと私の3人です。

ピーターは老けて見えましたが、19歳とのこと、ボブは25歳でやはり 
旅の途中とのことでした。

そして音楽が好きで毎日テープデッキを持って来て、
ジム.クローチやオールマン.ブラザーズを仕事中かけっぱなしでした。

午後は、2時から4時まで休憩時間になり、
バックヤードに出てよく3人で話をしたり、昼寝をしたりしました。

ピーターは物静かで人の話を聞くのが好きです、
自分のことはあまり話しませんが、ベトナム戦争のことになると、
ひとが変わったようになり真剣に話します。

ボブは、彼の兄がベトナムで死んだのだと、教えてくれました。

そしてボブは、ガールフレンドとカリフォルニアへ行くのだと話してくれました。

なんとか仕事を見つける事ができ、あたらしい生活が始まりました。

つづく、
see you!

グレイハウンドバス&ヒッチハイク、

バスは、大自然の中を抜けると住宅が建ち並ぶ地域に入り、
しばらく走ると、突然ビルが建ち並ぶ大都会が目の前に開けました。

そこはソルトレークシティーです。

ダウンタウンのバスターミナルに到着したのは、日も沈み始めた頃でした。
疲れはてた乗客達は足早にバスを降り、迎えの人とパーキングの方へ消えて行きます。

ジョンとテリーと私には、迎えの人などいるはずもありません。

ベンチに座り、3人でただ顔を見合わせていました。、、、 
   
テリーはジョンと私から小銭を集め食べ物を買ってきて
今後の事について考えようと言い出しました。

3人ともこのまますぐに旅を続けようとは思っていない事はなんとなく分かっていました。

ジョンは相変わらず、帰るか、やめるか、悩んでいました。

テリーが取り合えず、安ホテルを探して今夜は足を伸ばしてベッドに寝ようと言い、
バスターミナルのすぐ裏手にあった安ホテルを探してきました。

一階は、ホテルのカウンターとロビーとは言いがたい、
長イスがおいてあるだけのスペースがあり、

ドアを開けて隣にはダイナーのようなコーヒーショップがありました。

二階には、センターに通路があり、左右に7室、部屋があります。
左側の真ん中は、共同のバスルームになっていました。

部屋は、広く、大きな窓があり、
ばかでかいベッドが一つと大きなソファー、テーブルとイスが二つありました。

3人なのでコインを投げてベッドに二人、ソファーに一人寝ることに決めました。
その夜は、疲れはてて、3人とも早くにぐっすりと眠ってしまいました。

翌朝、コーヒーショップでコーヒーを飲みながら話し合いました。

よさそうな街なのでしばらくここで過ごそうと話が決まり、
さっそくホテルは一週間契約に切り替え、
仕事を探しにそれぞれ街に飛び出して行きました。

つづく、
see you!

グレイハウンドバス&ヒッチハイク、

ネバダ州の小さな町のバスターミナルで、
一人で旅をしている日本人の青年と会いました。

彼は日本で自衛隊に入ってあらゆることを身につけ、
その後一人で北海道から当時のソ連、ナホトカに渡り
大陸横断鉄道に乗りヨーロッパへ行った、

ヨーロッパを回った後、アメリカに渡りニューヨークでしばらく暮らしたとのこと。
その後カリフォルニアを目指して旅を続けているそうです。

私も、彼も久しぶりに日本語で話しが出来たので嬉しくて話し続けました。

当時、日本をドロップ.アウトしてアメリカへ渡る人がたくさんいること、
コースト、トゥ、コーストを一人で成功させるのは、とても難しいということ、
100人のうち10人出来ればいいほうだということ、

ニューヨークまで行けたらマンハッタンにある
バン.コートランド.ホテル、へ行くこと、

そこには日本をドロップ.アウトした人達がいる、
20代から60代まで知識と経験を数多く持った男達が迎えてくれるはずだということ、
そしてまずデバラ.メモキチに会えということ、などを口早に話してくれました。

最後に、簡単な護身術を教えてくれました。
これが後でどれほど約にたったことか。

おたがいの住所と名前を交換して、無事を誓いあい、わかれました。
久しぶりの、素晴らしい日本人との忘れることの出来ない、
最高の時間を過ごすことができました。

つづく、
see you!

グレイハウンドバス&ヒッチハイク、

グレイハウンドバスは、コースト トゥ コースト、
ロサンジェルスからニューヨークまでをノンストップでは
7日から8日で行くことが出来ると聞きました。

ドライバーは、プロ意識が強く プライドを持って仕事をしています。
つねに安全を心がけタイムテーブルはあるのですが、
安全あってのタイムテーブルと考えてドライブしていました。

ある日、ネバダ州の小さな町でスイッチした新しいドライバーが乗り、
彼は孫息子を同乗させました。

運転席のすぐ隣の席に孫息子を座らせ、威厳に満ちた態度でバスを発車させました。

彼は マイクを使って今日、自分はハッピーリタイアを迎えるということ
この仕事に携われて本当にハッピーだったということ、
最後に孫息子に自分の姿をしっかりと見せておきたいということを話ました。

孫息子は、5歳か6歳ぐらいだと思いました。

話を終えるとごく自然に拍手が起きました。

ドライバーは自分の名前と孫の名前を紹介してくれました。

なにか すごく心休まる時間が流れました。
忘れられない素晴らしい時間でした。

3時間ほどドライブして ターミナルに着くと彼は孫を抱いて
乗客全員と握手をしバスを点検して最後の仕事を終え 
静かに去って行きました。

その後ろ姿は男そのものでした。

つづく、

see you!

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