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猿神退治 前編
むかしむかし
旅の坊さんがいて諸国を渡り歩いていました。
ある村につくと、みんな暗い顔をしていました。
わけを聞いてみると、
「毎年、この季節になると神様がささげものを要求するのです。そのため、村の娘をひとり生贄に差し出さなくてはならないのです」
ということでした。
坊さんは
(神様が生贄をとるなどおかしい)
と思い、その夜こっそりと生贄の入れられた箱を見守っていました。
すると、やがて大きな猿が二ひきあらわれ、木の箱を壊すと中の娘を引きずり出し、あっというまに食ってしまいました。
坊さんはあまりの恐ろしさにどうすることもできませんでした。
やがて、猿は
「信州信濃、しっぺい太郎にゃ知らせるな」
と唄いながら去っていきました。
「そうか、そのいっぺい太郎という者なら猿を倒せるのだな」
坊さんはこうしてしっぺい太郎を探しに信濃へと旅立ちました。
さあ、果たしてしっぺい太郎は見つかるのでしょうか?
つづく
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