瓜子姫
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瓜子姫web絵本
ネットのお友だちに作っていただきました。 こちらです↓ http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=29619797 素敵な絵本ですのでぜひいちどご覧になってください。 こちらもよろしく 瓜子姫普及委員会 http://homepage2.nifty.com/rinmei-zensho/ |
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同人誌のお知らせ
先日、知人より同人誌への寄稿を依頼され、「瓜子姫」を題材にした小説を書きました。
その同人誌を通販で購入できます!
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瓜子姫とカラス
さて、『瓜子姫』は
「カラスが出てきて真相を告げる」 というタイプのものがかなり多いです。 しかし、 「なぜカラスが突然出てくるのか?」 「なぜカラスが人語を喋るのか?」 など疑問をつきません。 その謎を紐解くと 「日本人の死生観に『死後人間の魂は鳥になる』というものがあった」 から、と考えられます。 死んだ人間が鳥になったという昔話は非常に多いのですが、実は『瓜子姫』もその流れでカラスの正体はもともと「死んだ瓜子姫の魂の化身」としての意味合いが強かったのです。 つまり、このカラスのモティーフは瓜子姫が殺害される型で意味があるのであり、縛られるだけで最後に助かる話ではなんの意味もないのです。 これは少なくともカラスのモティーフは東日本(瓜子姫殺害型が一般的)から西日本(瓜子姫が助かる型が一般的)へ伝わった、と見るべきなのです。 またそのことから『瓜子姫』は東日本で発生し、西日本へ伝わるにつれ徐々に穏やかになった……と考えるのが自然に見えます。しかし昔話はそう単純ではなくさまざまな話が複合・分裂を繰り返すため一概には言えません。 今後もっと詳細な研究が必要でしょう。 |
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瓜子姫 姫受難型その二
ここで紹介するのは作者自身で編集を施したものです。 もし、きちんと伝わっているものを読んでみたいと思われる方は『日本昔話通観』がオススメです。 むかしむかし、あるところに爺様と婆様がいました。
爺様は山へしばかりに婆様は川へ洗濯にいきました。 婆様が川で洗濯をしていると、大きな瓜がドンブラコと流れてきました。 「まあ、大きな瓜だこと」 婆様はその瓜をもってかえりました。 爺様が帰ってきて、それを食べようすると、瓜が割れてその中かから可愛い女の子が生まれていました。 子供のいないふたりは大喜びで、その女の子を瓜子姫、と名づけて大切に育てました。 瓜子姫は大きくなると、とても美しく、また機織のうまい娘になりました。 ある日、ふたりは買い物をするため町へ行くことになりました。 「瓜子姫、ちゃんとお留守番をしるんだぞ。だれが来ても、家に入れてはだめだ」 「はい。わかりました」 瓜子姫はひとりになると、ひとりで機を織っていました。 さて、そのころ村に無理助(むりすけ)という乱暴な男がおりました。 その無理助が瓜子姫の家へやってきて、戸を叩きました。 「どなた?」 「瓜子姫、瓜子姫、お願いだ戸を開けておくれ」 「だめです。だれが来ても家にいれてはいけないと言われています」 「そんなことを言わないで、ほんの少しでいいから」 「でも、わたしがしかられます」 「いいから開けてくれ」 あまりにしつこいので瓜子姫は戸を開けてしまいました。 すると、無理助はそのまま家の中に押し入りました。 「瓜子姫、一緒に梨を取りにいこう」 「いやです。しかられます」 「いいじゃないか。行こう」 いやがる瓜子姫を梨の木まで連れて行くと、無理助はさっさと木に登りました。自分ばかりが食べて瓜子姫にはわけてくれません。 「お願い、私にもとって」 瓜子姫が頼むと無理助は種や皮ばかりを投げつけます。 「種や皮ばかりじゃなくて、ちゃんとしたのをとって」 すると無理助は 「うるさいやつだな。これでもくらいな!」 と青くて固い梨を瓜子姫に投げつけました。 それが瓜子姫の頭に当たりました。 「痛い!」 瓜子姫は倒れて気を失ってしまいました。 無理助はそれを見て 「ははは! いい気味だ。ざまあみろ」 と大喜び。 そのあとも平気で梨を食べ続け、腹がいっぱいになりさあ降りようか、というところで足を滑らせてて木から落ち、そのまま首を折って死んでしまいました。 さて、爺様と婆様は帰ってみると瓜子姫がいないので血眼になって探し回り、そして梨の木の下に倒れている瓜子姫を見つけました。 「瓜子姫、しっかりするんだ」 ふたりの手当てのおかげで、やがて瓜子姫は意識を戻しました。 それを聞いた村人達は瓜子姫が助かったのと、乱暴者の無理助が死んだことを心から喜んだということです。 |




