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「サハリン2」資金計画 見直し (日本経済新聞 2007/01/13(土))
三井物産や三菱商事 金利負担想定より重く
欧州復興開発銀行(EBRD)がロシア・サハリン沖の資源開発事業「サハリン2」向けの融資計画を白紙に戻した。EBRDと連携する国際協力銀行や米国輸出入銀行も現行条件での融資撤回で追随する見通し。事業に参加する英蘭ロイヤル・ダッチ・シェル、三丼物産、三菱商事の3社は、日米欧の政府系金融機関からの借り入れを前提としてきた資金調達計画を見直す必要に迫られる。
EBRDの融資白紙化は、事業の主導権がロシアの天然ガス独占企業ガスプロムに移ることに伴う措置。シェルなど3社は国際協力銀やEBRDを中核とする銀行団に総額50億ドル(6000億円)規模の大型融資を要請。昨夏にはEBRD理事会が融資を承認する直前までいっていた。
サハリン2の事業費は当初計画の2倍の200億ドル(2兆4000億円)に膨らむ見通し。三井物産と三菱商事はそれぞれ3500億円と2700億円の自己資金をすでに投下した。融資が中断しても当面追加負担は発生しないが、低利融資が遠のけば投下資金の金利負担が想定より重くなる。
三井物産と三菱商事はEBRDの決定について「融資を求めていく姿勢は変わらない」とコメント。国際協力銀は「融資の前提が大きく変わったことをふまえて検討する必要がある」と説明。EBRDもガスプロムの事業参加後に改めて申請があった場合は再検討する用意を表明している。
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