75年に入り、ジョンに息子ショーンが産まれたのを境に、ジョンは主夫宣言をしてしまう。
これに伴い再生ビートルズは終わりを迎えることが決定的となったが、有終の美を飾るべく4年ぶりとなるコンサートを行う。
75年3月末にマディソンスクエアガーデンで5公演が行われる。「The Farewell Concert」と称されるこれらの公演は、動員数もさる事ながらバンドとしての技量の健在をアピールした。
またこのフィーバーを機に、新たなアルバムのプランが浮上。再結成からの5年間で溜まった未発表音源が二枚組で放出された。通称「ブラックアルバム」と呼ばれる本作も12週間全米一位を記録する大ヒットとなる。
The Beatles / The Beatles
A1. I'm The Greatest
A2. That Would Be Something
A3. Woman Is The Nigger Of The World
A4. Helen Wheels
A5. Run Of The Mill
A6. Bless You
B1. Going Down On Love
B2. The Lord Loves The One (That Loves The Lord)
B3. Teddy Boy
B4. What You Got
B5. Single Pigeon
B6. Hear Me Lord
C1. Big Barn Bed
C2. Six O'clock
C3. Awaiting On You All
C4. I Know (I Know)
C5. Little Woman Love
C6. Nobody Loves You (When You're Down And Out)
D1. Remember
D2. When The Night
D3. Don't Let Me Wait Too Long
D4. Medley : Hold Me Tight - Lazy Dynamite - Hands Of Love - Power Cut
D5. My Mummy's Dead
五月にシングル「Helen Wheels c/w Mamunia」「Woman Is The Nigger Of The World c/w Picasso's Last Words」が発売されいずれも全米一位を獲得。これを最後にビートルズは5年間沈黙してしまう。
ビートルズ空中分解後、ジョンを除く3人はソロ活動に移行する。
75年12月、ポールは新たなバンドであるウイングスを妻リンダ、元ムーディーブルースのデニーレインを中心に結成。
76年3月の「Venus And Mars」、78年8月の「Water Wings」の二枚のオリジナルアルバムはビートルズ時代と遜色のないセールスを記録する。
この間、「Silly Love Songs」「Listen To What The Man Said」「With A Little Luck」「Mull Of Kintyre」「Wonderful Christmas Time」の五曲が全米ナンバーワンヒットとなる。
また76年夏からは全米ツアーを行い、記録的な動員数を数える。ツアーの模様は77年2月に「Wings Over America」として発売される。三枚組にもかかわらず五週間首位をひた走った。
ジョージは、マイペースに活動していく。76年に「33 & 1/3」、79年に「George Harrison」の二枚の質の高いアルバムを発表。ともに全米一位を記録する。
この間、「You」「This Song」「Love Comes To Everyone」がスマッシュヒットする。
リンゴは既に70年にカバーアルバム「Sentimental Blues」を発表していたので、77年の「Ringo」は7年ぶりのソロアルバムとなった。ビートルズメンバーが全員クレジットされたこのアルバムは豪華なゲスト陣も話題となり全米一位を獲得。
79年は「Rotogravure」を発表。全米三位のヒットを記録。
このように、75年から79年にかけてビートルズが活動停止をしてもなお、メンバーの動向には大きな注目がされた。
そして勢い有り余る中、ジョンが復活し第3期ビートルズがスタートする。
ということで、次回は80年の活動を見ていきましょう。