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「おばちゃん、ほら」
雨のある日、一年生くらいの男の子が指先を見せながら寄ってきた。
「なあに?」「ほら、かたつむりの赤ちゃん」
差し出す彼の指先には…おっとこれは。小さいけど…。
「これから背中の丸い貝ができてくるんだよね」
そばにいた友だちが
「違うよ、それナ○クジだよー!」とひやかす。
「え〜!違うよ!かたつむりの赤ちゃんだよ!」
同意を求めるまなざしに怯みつつも、
「かたつむりはさー、こおんなちっちゃい赤ちゃんの時からちゃあんと背中の殻持ってるんだよ、だから…」
それ、ナ○クジです、坊や。
あきらめた彼は、そうっとそれをアジサイの葉に戻した。
「かたつむりいないかなー、おばちゃんも探したげる」
結局見つからなかったんだけど、なんだか楽しかった。
かたつむりを探して、坊やとアジサイのまわりをうろうろ。
鮮やかな赤のタチアオイが咲いていたのでおもわず携帯で撮影。
「あらカメラどうしたの?」と、商店街の「花の写真展示会」のライバル・ななこさん。
「壊したの〜」「あら。じゃ貸してあげるよ、娘に貰った一眼レフ」
娘に貰った一眼レフがあるのに、ななこさんは携帯撮影専門。のわりにいい写真を撮る。
「タチアオイはね、下から花が咲いていくでしょ。てっぺんまで咲いたら梅雨明け、って言われてるんだよ」
「へー、知らなかった」
「えへん。けっこう有名」
けっこう有名…でも知らないことはこの世にごまんとある。
かたつむりとナ○クジの違い。タチアオイの豆知識。一眼レフの使い方。
知らなくても困らないことは、知っておいたほうが人生が豊かになること。
知らないと困ることは学校で教わるけれど、虫の名前は…どうなんだろう。
主婦はやっぱり今年の梅雨入りの日を知りたいけれど、
今あなたが知りたいことはなんだろう…ふとすれ違った少女の背中に、小さく語りかけてみた。
眼鏡上げ塾へ急ぐ子立葵 千秋
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タチアオイは中国から、ゼニアオイはヨーロッパからやってきた帰化植物だそうでね、なんとなく逆のイメージがあるんだけど、そうなんだって。中国には長江流域には梅雨があって、そのあたりのタチアオイはそうなんだね。自然のいろんなこと、あまり役には立たないんだけど、でもね、心を豊かにしてくれるよね。役に立たないことを全部まとめると、何かしらが見えてくるってこともあるしね。その何かしらのためにいろんなことに興味をもっていたいです。
2009/6/7(日) 午後 9:13
梅雨の時期はアジサイを追いかけているので、タチアオイが咲いているのに気づくのはいつもてっぺんに咲いている頃。
で、背が高すぎて撮影できない私です…。
ポチ★
ナメクジ、変な病原菌があるから注意!!カタツムリもだけど。
2009/6/8(月) 午前 6:26
あじさい,、かたつむり、梅雨空が鬱陶しいときも間近、食中毒に気をつけましょう。
お句、特色ゆたかな名吟ですね、公文へでも急ぐのでしょうか、それと立葵との取り合わせが、自然と世相を見事に調和させて立体感をつくっています。
2009/6/8(月) 午後 10:59 [ ろっぺい ]
冬樹先生、そうなんですね。タチアオイの方がハイビスカスみたいで洋物っぽいのに。
我が家の、鉢ものが大きくなっちゃったハイビスカスの葉が、最近丸裸にされてしまって、たぶんイモムシなんでしょうけど、ドキドキしながらイモムシ捜索中です。何の幼虫なんだろう。
いろんな花や草や樹や鳥や虫のこと、たくさん知りたいです。森羅万象は限りなく、死ぬまでに知れることはほんの微々たるものなんでしょうけれど(*^_^*)
またいろいろ教えてくださいね。
2009/6/9(火) 午後 4:27
アメジストさん。そうなんですね。変な病原菌あるんですね。ナメさんはともかく、デンデンムシは手で触っちゃうクチなので今後気をつけます。
このところアジサイが綺麗で目を奪われます。それでタチアオイなんかは私もいつもは「あれ、咲いてたの?」っていう感じですが、この花は赤くて目についたんです。
カメラをなんとかしなければならないんですけど、どうしようかな…。
2009/6/9(火) 午後 4:31
ろっぺいさん。句をほめてくださってありがとう。
タチアオイの「いつの間にか伸びている」印象が、明日に伸びようとしている子どもと重なりました。
「葵」の語源は「仰日(あうひ)」なんだそうです。
子どもたちには、知識と知恵を、日を仰ぐように吸収して伸びて行ってほしいです。
2009/6/9(火) 午後 4:37
タチアオイ今が旬のお花なんですね〜!
知りませんでした!ハイビスカスに似ていますね^^
気を付けて周りを見てみます
カタツムリ=美味しそう♪
と想像してしまう私は、もっと子供心に戻って純粋にならないといけませんね。。
・・・いや、純粋に美味しそうなんです^^;結構好物だったり・・・
高いし手に入りにくいし、タコやサザエで代用しています
・・・あぁこんな素敵な記事に食べる話ばっかり(>_<)
2009/6/10(水) 午前 7:57
分類的には同じですが、殻があるとないでかなりイメージが違いますね。カタツムリに塩をかける気にはなりませんが、ナメクジには遠慮なく・・・
虫の名前は子供の頃の好奇心から大分憶えました。あの頃もっと色々なものに好奇心があったら・・・なんて事もしみじみ思います。
2009/6/10(水) 午後 0:53
あー、ナ○クジでしたか… bsさんも仰る通り、殻の有無でかなりイメージが変わっちゃいますね。カタツムリは本当に減っちゃって、ほとんど見つけられなくなりました。そのあたりが又、ナ○クジとイメージが違うんですよね。
花の名前や特徴等を知ったり、文章を楽しんだり出来ることは、いいことだなぁと本当に思います。楽しめる力があると、その分きっと豊になっているんだと思います。
2009/6/10(水) 午後 11:15 [ kin**uro_*aj*ro ]