政治研究
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物理系学生と共同の研究成果
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保守陣営が改憲に向け、憲法改正発議の要件を緩和する国会法改正案と、 国民投票の手続を明確化する国民投票法案を提出しようとしている。 それに平行してか、憲法改正要件の改正も議論されている。 本来日本では、保革両陣営ともに理念的には現行憲法に満足していないはずである。 保守陣営は9条改正を訴え、革新陣営は1条の天皇制の規定に反対である。 広く宣伝されているのは、決して憲法全体に対して「保守=改憲、革新=護憲」 なのではなく、9条に対する立場である。 ではなぜ、憲法改正要件を定める96条では「保守=改憲、革新=護憲」なのか。 それは現実が「多数派=改憲、少数派=護憲」となることを強いるためである。 決して理念的に対立しているわけではない。 二党制では、政権党は改正要件を「過半数」まで引き下げるだろう。 野党は政権党が憲法を支配することを阻むために改正要件の引き下げや、 憲法改正手続の整備を妨害するだろう。 また、政権党が次期選挙で大敗→野党転落を予想すれば、改正要件を 引き上げてから政権を譲るだろう。 多党制であっても状況は変わらない。たとえば、A党、B党、C党がそれぞれ 3分の1ずつの議席または支持者を持っている場合を考える。 ABが連合すれば、連合政権が過半数を割って破綻するまで 改正要件は彼らの支配下にあり、憲法も連合政権の支配下に置かれる。 C党はそれに反対するが、しかし連合が破綻するまで何も出来ない。 つまり、どの政党も例外なく「多数派=改憲、少数派=護憲」と ならざるを得ない。そうでなければ何も出来なくなる。 したがって、改正要件は決して理念的に争われる条項ではなく、単純に 政党間の権力闘争上の争点にしかならない。 改正要件における国民投票の有無に関して言えば、 「保守=議会信頼、革新=議会不信」とするばあい、革新政党は支持基盤の 確保のため国民投票の創設、廃止反対、要件緩和反対を掲げる。 保守政党は逆に、国民投票の廃止、創設反対、要件緩和賛成を掲げる。 その意味で、政党が改正要件に関して、マニフェストとしての「理念」を 掲げることはあるかもしれない。 YAHOO!ニュースでの関連記事の抜粋(産経新聞) - 1月21日
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050121-00000004-san-pol 中曽根康弘自らが会長を務める世界平和研究所の憲法改正試案を発表した。 八四条 首相は両院の各総議員の三分の一以上が同意した場合、法案を 国民投票に付託することが可能 【改正】 一〇三条 改正は各院の総議員の過半数の賛成で国会が発議し、国民に提案。 国民投票または国会の定める選挙の際行われる投票の過半数の賛成が必要 |
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