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運ばれた病院は建物が2ヵ所。仮にA棟、B棟とすれば、運ばれたのはどうやらA棟のようで、入院した病室はA棟から車で数分。B棟の2階だ。
この病院のシステムがどうなっているのかわからないが、救急患者の受け入れは、A棟で行い、状況に応じてB棟に送るということなのか?
とにかく処置室のベットに寝かされ点滴治療と酸素吸引がはじまった。
パルスオキシメーターによる血中の酸素濃度は80%台。脈拍も80台。
血圧は160台を示し、体温は38度と正常値とはかなり違うが、胸の痛みや動悸などの自覚症状はない。 咳き込むとき痛さを感じる程度で、周りが心配するほど当人に実感はなく、症状が進行しているとの心配は更々ない。呼吸が少し楽になったかな?と思ったくらいだ。
もっともこれは酸素吸引(3リットル)のおかげなのだが、本人はそこまで気が回らない状態だったということだろう。
この時点のわたしヤンチャ爺の認識は「花粉症」であり「COPD」ではない。
従って、点滴を1,2本すれば午後には帰れる筈。というもの。
点滴により息苦しさは和らぐということもあり、入院という二文字が頭に浮かぶはずもなく、看護師の口から「入院」の言葉を聞き驚いた。青天の霹靂とはちと大袈裟な言いようだが、脳天をガーンとやられた感じがした。
驚いているわたしに追い打ちをかけたのが次の一言。
「大部屋は空きがありませんので、2万円の個室に入院していただきます」 なに!?2万円の個室??
マイブログに投稿するのが唯一の趣味。数千円程度の商品をネットで購入。
食事は一汁一菜。贅沢とは無縁。僅かな年金が頼りの老人に2万円とは無体なり。 点滴が終われば帰れると思っていたに、入院だって?それも2万円もする個室しか空いていないと言われ、「ハイ、分かりました」と言えるはずはなかろう。
臍曲がりで屁理屈好きのわたしヤンチャ爺の返事はこの一言だ。
「では帰ります。入院はしません」 この後入院について看護師とやりとりがあったが、診断した医師の判断として、かなり重症の患者をこのまま帰すことはできない。ということで大部屋の料金で個室にて治療を受けることになった。
この「入院」「いや帰る」といったバトルが収まり入院が決まった時、告げられた病名が「COPD症状増悪」だ。
花粉症が引き金になった可能性は否定できないものの「COPD症状増悪」というのが、正真正銘の病名と相成ったわけである。
ここで3月13日に入院し、19日の昼過ぎに退院するまでの間、入院治療について思い出してみることにしよう。 まぁ、特別の計らいで初日特別室で一夜を過ごしたことについては、多くは語るまい。
無茶を言い張る、偏屈な老人の扱いに困った担当者が考えた苦肉の策に、ここは一つ感謝せねばなるまい。
13日の夜から14日の朝にかけて、最高血圧190。脈拍180。体温39度。と異常な状態が続いたのだが、不思議なことに本人には自覚症状がまるでない状態。
このままでは心臓が破裂するかも?治療スタッフはかなり緊張した様子のように見えたが、本人はいたって冷静?尋常ならざる状況を体が感じていない不可思議な体験をしたことになる。
酸素吸引もあって息切れはさほどではなく、痰が絡んで出せない時の咳き込みはかなり辛いものがあるが、50年間タバコを吸い続けてきた報いと諦めるしかない。
さて、この病院のシステムがどうなっているのかはさておき、入院したB棟についての感想は以下の通り。 建物はできてから相当年数が経っていると思う。
その理由の一つは、酸素吸入用のバルブの設置数が少ないこと。 通常病室のベットには、酸素吸引用バルブが設置されているが、この病院の病室には、入り口に一番近いベットに2個。8人部屋の場合は左右合わせて4個しかない。
従って酸素吸引を必要とする急患を受け入れる時、バルブのあるベットの患者を移動させる必要があり、その時の看護師の動きは見事なほど素早く的確だ。
この移動、ベットだけではなく戸棚にある全てのものも移動させる必要があり、患者の持ち物、履き物などを熟知していないと咄嗟の行動は難しく、日頃の訓練が行き届いている何よりの証拠だろう。
褒めすぎはかえって逆効果という言い方もあるが、この病院の医師や看護師に、欠点を見つけるのは難しい。
医師、看護師ともに秀逸なのは、話し言葉がハッキリしていること。
患者にとって自分の病状がどうで、治療の結果はどうか?は医師の説明の一言一言が気になるもの。 この病院の医師は、病状を詳しく説明し、治療計画書をもとに丁寧に話をする。何よりも語尾がハッキリしているのは、患者に安心感を与えることになる。
看護師もまた同じだ。
若手、中堅、ベテランが一体となって患者をケアする様は見事である。 若手は若手らしく、中堅は中堅らしく、そしてベテランのこれぞベテランと言わしめる所作は素晴らしい。
この病院の医師、看護師をはじめとしてスタッフ全員の、入院患者への取組は、昨日や今日できたものではなく、病院開設以来地道に続けてきた成果の表れ。
あらためて入院中の諸事に感謝したい、わたしヤンチャ爺である。
なお退院後調べたところ、町の乗り合いバスの「高崎直行便」の終点が、入院した病院と判明。運賃は65歳以上は片道100円。1日4往復。今後はこれを利用するつもり。 |
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コメントが遅れてしまいました。
今は5月ですが、お身体の具合はいかがですか?
2013/5/22(水) 午前 0:11
退院後、体調は良くなりつつありますが万全というわけでは
ありません。気力の回復がいまいちといったところでしょうか。
ブログの更新をずるしていますが、お気に掛けていただき感謝。
2013/5/22(水) 午前 6:42 [ yanchaG3 ]