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遺跡に興味のない方、ごめんなさい。 2回にわたって書きますのでスルーして下さいませませ。 アンコールトムの少し東に、ガジュマルの大樹が石積みの遺跡を崩しかけていることで有名なタプロムとまったく同じ名前の遺跡が、プノンペンの南にもあります。 どちらのタプロムもジャヤヴァルマン7世によるもので、12世紀後半の建立とされています。 バチ川(Tonle Bati)沿いにあり、広さもどちらもほぼ同じで、ジャヤヴァルマン7世が母親の菩提寺として建てられた仏寺との言い伝えも同じです。 クメール王国の歴代皇帝では珍しく、7世は仏教を信奉したことでも知られています。 ここに入るまでに公園としてのゲートがあって、入場するのに3ドル。 プノンペン市街からと35kmの都市圏内とあって、物乞いや押し売りの子供や老人の多いのが困りものでした。 ひと昔前のベトナムにもたくさんいたので、この種の人たちの対応は心得ています。 ここは無関心を装ってサクサクと歩くこと、入り口付近にたむろしているので石壁から見学してみようと外周から歩くことにしました。 高いところで3メートルほど、城壁にすれば低すぎますから、神聖な菩提寺を守るだけの石壁のようです。 私の狙いは壁伝いに歩くと、きっとどこかに他の入口があるだろうとの思惑から。 ここで取り巻きは、蓮のつぼみを売りつける少女3人に減っていました。 「サー、どこから来たの?そっちに行っても何もないよ」 立派な英語で喋りかけてきます。 「チャイナ?」 「コリア?」 ジャパンがない、でも、ここで反応してしまっては意味がありません。 市価の数倍で売りつけられる蓮のつぼみ、「たった2ドルぐらいなら」と買ってしまうと次から次と売り込みが来るのは日本の悪質訪問販売と同じです。 それに、安易にお金を得ることを覚えてしまうと、この子供たちは決して学校には戻らないだろうと思うのです。 英語だけなら、きっとここはいい学習場所になるでしょうけど、学校で教わるのはそれだけではないはず。 やっぱりありました。 裏門ではないけれど、石塀の崩れ去ったあとに踏みつけられた道が境内に続いています。 ようやく付きまとっていた子供たちもいなくなりました。 私は私のやり方でカンボジアに貢献、地場産業を盛りたてるためにも輸入品はなるべく購入しないこと。 まずは『ANGKOR』ビールで、かな。 昔は塔だったそうです。 面影だけは、うかがえます。 『砂岩を積み上げたもの』とガイドブックにありますが、私には溶岩のように見えました。 確かにインドシナ半島には活火山は存在しないはずだし、欠片を探して持ってみようと思いかけました。 ここは李下に冠を正さず、どんな法律が待ちかまえているか分かりません。 ようやく現存する塔に近づいてきました。 立て札には『登ってはいけません』、いいアングルを狙って登る外国人観光客が絶えないそうです。 私は、決して、登ったりしません…。 塔の回廊。 ドームに組んだ石が、たった一ヶ所だけ残っていました。 視線のないことをじゅうぶん確認して、野球ボール大の欠片を手にしてみました。 やっぱり普通の石の重さではありません、砂岩ってこんな重さなのかな。 なんの装飾もない框、一部にはもうひび割れがあります。 この中に仏像があるはずなんですけど。 ちょっと尻込みをしてしまいます、さすがの私だって。 東側の正面から、遠く仏像を拝見。 お供えがあるから、きっと大丈夫なんでしょう。 新発見の洞窟探検より、スリルがありそうです。 それに、『キリングフィールド』に近いからでもないんでしょうが、立像の頭部がないんです。 もう少し先に進んだら放置されているレリーフもあるのに、得体の知れない恐怖感は足を止めてしまいます。 高いところも、密閉されたところでも大丈夫なはずなんですけれど。 わが目的はこの塔、当時のままに残されているテーヴァダー(女神)のレリーフたちにお会いしに来たのです。 これは、決して負け惜しみではありません。
なのに、また先ほどの少女が現れました、今度は花を持たずにです。 |
隣のCAMBY
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ひまわりさん、日本ならきっと『立入禁止地区』に指定されていると思います(笑)
今、カンボジア政府が全力で復旧に努めているのは世界遺産、まだまだこちらには人手やお金を廻す余裕はないでしょうね。
それに、地雷除去にも多額の費用が必要だし。
タプロム塔のレリーフ、次回にドーンとご紹介しますよ(笑)
2010/4/14(水) 午後 11:52
こんばんは、からすさん。
この石壁のイメージ、思い出されたらぜひ教えて下さい!検索させていただきます(笑)
向こう見ずの私なんですけど、建物の構造計算助手もしたことがありますから、これはちょっと気になりすぎました。
いちばん肝心なところにひび割れがあるのを見てしまいましたから…きっと平気で入って行く人は多いんでしょうけどね(汗)
普段なら自由な連想や雰囲気に浸れるのに、今までの遺跡群とは違って、ここではブラッキーな雰囲気を感じました。
不安でもなく、圧迫感でもなく、何と表現すればいいんでしょうか。
物乞いや物売りの多さのせいでもないと思うんですけど…。
私は自立への支援しかしないと決めているんです、決して噂の『優しくて金持ちの日本人』ではありませんから、私(笑)
ぽち、ありがとうございました。
2010/4/14(水) 午後 11:54
こんばんは、なかやマンさん。
そうですね、この無数の孔は長い年月のうちに柔らかいところが浸食されてしまったんでしょうかね。
千年近い昔のことですから(笑)
ごらんになれる以外にも、探傷検査をすればもっとたくさんのクラックが見つかると思います、アーチではない構造ではこれは怖いですよね(汗)
決して『君子』などではありません、でも命はまだ惜しいんです(爆)
ぽち、ありがとうございました。
2010/4/14(水) 午後 11:55
こんばんは、四十おやじさん。
私も遺跡巡りの楽しみは、自分の頭の中で当時の様子を勝手な編集をした想像で楽しむことです(笑)
だから観光客の多いところでは早朝に出かけたりして、自分の世界に入ります(爆)
たぶん、仏像の頭部はそんな形で海外流出しているのが大部分だと、私も思います。
でも、ベトナムのミーソン遺跡では、ガイドさんに言われたことがありました。
頭部のないシバ神を指して、「この頭部は、ルーブル美術館に収蔵されています」
こんな流出があるのも、残念ながら事実だと思います、通訳さんの言葉を確認したわけはないんですけど(汗)
2010/4/14(水) 午後 11:56
tokotokoさん、ここなら階段はありませんから、きっと大丈夫です!(笑)
ただね、近郊ツアーには加えられていないし、トゥクトゥクでも遠すぎて吹っかけられるし、車をチャーターするともっと高くつくし、バスは1時間に1本だし…どなたかとシェアするのがいちばんいいと思います。
観光客でいっぱいのアンコール遺跡より、私は好きです(笑)
ぜひお出掛けしてみて下さい!
2010/4/14(水) 午後 11:57
さくらさん、最後の塔は、---私の中の復元図とですけど---アンコールトムより、ずっとベトナムのチャム遺跡にシルエットが似ていると思うんです。
アンコールワットのような寺院風の尖ったドーム型ではなく、どちらかと言えば、この前にご紹介したプノム・チソールの流れの中にあるような気がします。
砂岩だけではないんですけど、石が風化すると割れ目が見えにくくなります。
ちょっとビビりました(笑)
2010/4/14(水) 午後 11:58
こんばんは、smokyさん。
カンボジアで地図を買えば、あるいはホテルで観光地図をもらえば書いてあるんですけど、足を確保するのが大変なんです。
バスは1時間に1本、ちょっとハワイとは訳が違ってきます、バス停の案内もありませんし…私も帰りのバスを逃して1時間待ちました(笑)
ここはGoogle Earthでもたくさんの写真投稿があります、特にフランス人には知られているみたいです。
ひどい思いをされたカンボジア、また行かれるとしたらきっと奥様の反対が…(笑)
2010/4/14(水) 午後 11:59
ワンワンさん、カンボジアの領事館でビザ申請をしながら読んだガイドブックで、プノム・チソールとここだけは欠かせないなと思ってしまったんです。
プノンペン周辺にはもっとたくさんの遺跡があるんです、外国にはほとんど知られていないだけなんです。
これは日本でも同じなんですけどね(笑)
このレリーフ、次回は特集します、ガッカリしないで下さい(汗)
遺跡を見終わったらビール、余韻を楽しみながら(笑)
ぽち、ありがとうございました。
2010/4/15(木) 午前 0:01
12世紀の遺跡ですかあぁ
こう見ると耳をあてたくなりますね
2010/4/15(木) 午後 1:19 [ よしこ ]
昔、香港に行った時、友人が根負けして、子供から「切手シート」を1枚買いました。
その後、周りに15人位の子供の行商に取り囲まれたのは言うまでもありませんwww
こういう遺跡を見ると、「インディ―ジョーンズ」や「トゥーム・レイダー」を思い出してしまいます。^^;
あぁ〜!ちょっとで良いから登ってみたいw
また先ほどの少女が現れました、今度は花を持たずにです。
↑今度はいったい???
2010/4/15(木) 午後 2:49
よしこさん、この前にご紹介した記事の『プノム・チソール』は、ここよりまだ1世紀以上古い遺跡です。
この間の約100年で、山頂で威容を誇ることから平地で勢力を張る変化が見られるのだと思います。
私も風に吹かれながら、瞑想に耽るのが好きです(笑)
2010/4/15(木) 午後 11:46
炎蔵さん、そうでしょう?(笑)
単なる物乞いよりはましだと思って行動してしまうと、たとえ善意であっても大混乱になります。
彼らには私たちと違った哲学があります、貧困が底流にあって、どんな論理でも覆すことはできません。
あ、ここは登ってはいけませんよ、警察などの監視がないから…自己責任です(笑)
『トゥーム・レイダー』はアンコール・トムの近くにあるタプロムで撮影されました、これで一気に有名になったそうです。
この少女ひとりのおかげで、この遺跡で瞑想に耽ることはできませんでした(涙)
実にねばり強いし、英語の発音や会話の組立は私よりずっと上でした…。
2010/4/15(木) 午後 11:48
雰囲気
ちょっと薄気味悪そうやから
物乞いおってもええかも知れんし(^^);
2010/4/16(金) 午後 6:57 [ gob*te*_*aisuki ]
独特の雰囲気がそうさせるんでしょうか。
goboさんなら奥様と一緒でなければ、途中までも来られないのでは?(笑)
物乞いを引き連れての観光ですか、私はちょっと遠慮しておきます(汗)
2010/4/17(土) 午前 0:11
写真を見ての判断ですが、色といいぼつぼつ開いた穴といい凝灰岩のように見えます。.(日本では大谷石が有名です)
我が家の周りの団地の石垣も大谷石です。結構柔らかいので簡単に加工でます。そのかわり耐久性も低い。
2010/4/17(土) 午前 11:36
鴉頭さん、ありがとうございます。
今は活火山のないインドシナ半島でも大昔には火山があって、凝灰岩が切り出されていたとしたって、不思議はありませんね。
実際ベトナム中部の海岸では、半島唯一と言われる柱状溶岩跡があります。
2億年以上前のものだそうですけど(笑)
2010/4/17(土) 午後 11:44
すまん
前言取り消します
やっぱり一緒に行ってなv(^^);v
2010/4/20(火) 午後 7:20 [ gob*te*_*aisuki ]
わははは!
奥様に見放されて、私に付いて来ようとの魂胆ですか?(笑)
たまにはおひとりで行動されてもいいお年では?
『旅行会話集』、本屋さんに行って買いましょう!
奥様もきっとgoboさんを見直される…はずです(笑)
2010/4/20(火) 午後 11:41
本当!溶岩みたいですね。軽石のようにも見えます見えます!
海底火山が盛り上がって・・・的な?
この遺跡ができるよりも、すごく昔、長い時間をかけてできた石と思うと、もっともっとロマンが深まりますねぇ〜!
あああああああ、旅行したくなってきました!
2010/4/22(木) 午後 11:05
軽石にも見えるでしょう?でも、決して持ち上がらない…(笑)
きっとアガスタさんも同じ行動をされると思いますよ、記念に持ち帰ったらお風呂にでも使えそうですもん(爆)
東南アジアには火山がないし地震もないのが定説、それが大昔の話となると覆るかも知れませんよね。
そんなことも考えながら、実力行使できるのも観光客が私以外にいなかったからです(笑)
旅、思い立ったが吉日ですよ。
2010/4/22(木) 午後 11:42