ちょい旅

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戦争証跡博物館(1)

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ホーチミン市に来られた方は、きっとよくご存じだと思います。
私個人は、この博物館とクチトンネルに関してだけは、ご案内はしても同行はしません。

1980年の初めにホーチミン市へ仕事で来た時、通訳のド・ヴァン・ナム君と建設委員会副委員長のグエン・ヴァン・ナムさんに連れて来られたのです。
その時のショックが大きく、今も記憶の片隅に残っているから。
『オレンジ・エージェント(枯葉作戦)』で使われたダイオキシンの影響で生まれた二重胎児や水頭症・小頭症のホルマリン漬けが、ひと部屋いっぱいに並べられていました。
その晩はさすがの私もご飯が喉を通らず、無言でビールだけを飲んでいたことを思い出します。
今も日本から来られた方は出てこられると「悲惨です。むごいです」とおっしゃるので、当時のままだと思っていました。

「さわきょう(沢田教一)さんの写真が『レクイエム展』で見られるよ」
ホーチミン在住の方からそう言われても、やっぱりホルマリン漬けが瞼に浮かんできます。
もう30年以上も前のことなのに。
「やっぱり止めておく。あのホルマリン漬けを見たら、寝つきが悪くなる」
「ん?ホルマリン漬け?何のこと?」
「展示されてるでしょう、あれさえなければいいんだけど」
「あはは、もう10年以上前から撤去されてるよ」

ということで、一人で出掛けることにしました。



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まず、博物館の中庭に展示されている航空機群からご紹介しましょう。
いずれも戦利品、詳しくはプレートをお読みください。
ここでは簡単にスペックだけを書いておきます。

たぶんベトナム戦争で、一番多くの作戦に使われた、UH-1Hです。
最大航続距離 370Km。
実戦能力 1時間45分。
口径7.62mm 6砲身ガットリング式機銃砲 2基。
ロケットランチャー 2基。
小銃 3基。
地対空ミサイル防御システム 搭載。



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マクドネル・ダグラス社のA-1・スカイライダー。
RAIDERとは『急襲者』の意味。

20mmキャノン砲 4基。
ロケットランチャー 8基。
ナパーム弾、クラスター爆弾など、15基搭載可能。



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あまり聞いたことのないA-37戦闘爆撃機。
きっと作戦支援機として使われた方が多いと思います。

実戦能力 1時間40分。
最大航続距離 2,253Km。
口径7.62mm機銃砲 1基。
爆弾投下装置 4基。



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ノースロップ社のF-5A 軽ジェット戦闘機です。
操縦性の高さには定評があり、MIG-17やMIG-19の好敵手だったと言われています。

総重量 9,988kg。
実戦能力 1時間45分。
最大航続距離 2,000Km。
最高速度 1,269Km/h。
20mm M-39A3型機銃 2基。
爆弾投下装置 5基。
両翼端にミサイルランチャー装備。



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今も現役のボーイング社製CH-47 チヌーク、タンデムローター式ヘリです。
東日本大震災でも活躍している映像を見ました。

運行乗員 4名。
最高速度 298Km/h。
全長 15.5m。
回転翼直径 18.3m。



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いろいろ展示してありましたが、ベトナム人が一番恐れたのは一番最初にご紹介したUH-1Hでした。

これはベトナム中部にある『ソンミ村(虐殺)記念館』で撮った写真です。
戦争末期にはAH-1(通称:コブラ)が登場してヘリコプターとしては大きな戦闘能力を獲得しましたが、ベトナム戦争を通じて人民に恐怖をもたらしたのはもっぱらこのヘリ。
10機以上が編隊を組み、村落を襲ったのでした。

今回はここまで。

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