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リュックのマチは私の半分以下、重量にすれば4分の1以下ぐらいでしょう。 それでも彼女の心意気は今までの旅行と違った成長と思えました。 常備薬も自分で小さなファスナーの中に入れているし、なかなかの準備万端ぶりでした。 最速と言ってもハノイまでの約1800Kmを29時間かけて走る列車なので、日本の新幹線とは比べないでくださいね。 サイゴンから約600kmで50万ドン(¥2500)、東京からだとほぼ青森までの距離ですから多少遅くても安いと思います。 出発は午後23時で車両番号は12番、座席番号は33と34で行き先はジューチ駅。 駅の名前はジューチでも都市の名前はビンディン省のクイニョン、ビンディン省の一番南部にある省都でもあります。 とりあえずはジューチ駅には9時10分、メドとだけにはしておきましょう。 これは20分前の光景、11号車の担当車掌さんは女性だったんですね。 進行方向に向いた座席と逆方向に向いた座席との真ん中。 キャビンには2個しかないテーブルがあって、ファミリー6人はその一角を占めることができました。 これで足を伸ばして眠れます、チケットが取れなくてお願いした某人(かなり昔の)実力者に感謝です。 『控え車掌』とは私が付けた名前、列車を利用した小荷物の取り扱いや保守要員の補佐的作業などなど、いろんなことにこき使われるようです。 単線事故のほとんどは互いに正面での衝突、後部だったら追突でしか重篤な事態にはならないでしょうからまずは安心。 と言っても、ベトナム統一鉄道では2004年以降はシビアアクシデントはないんですけど。 これがないと、寝台車だってシート席だって眠れないんです。 窓は開かないし冷房はギンギンに効かせているから。 特に南部で育った人間にはかなりのダメージ、日本人だってこの寒さには耐えられる人はきっと少ないでしょう。 こんな乗客が現れました。 この時間帯なら車内販売も通らないし、少しだけでも通路を空けていればトイレにも行けます。 これが『ハードシート』なら携帯のハンモックを吊るすところなんでしょうけど、このキャビンでは禁止になっているそうです。 この女性は矢印のシートに6歳未満の子供さん(運賃無料)と同席、奥の手を発揮されたものと思われます。 大きなゴミを連結部のビニール袋に入れた後、箒で(通路だけは)きれいにします。 なにせ、これでハノイまで行く列車ですから。 さすがの朝食販売や目覚めのコーヒー販売を旨とする社内販売のワゴンも…。 これがもっと前の車両なら何らかの注意をするんでしょうけど、ここは客のいる最終車両。 後ろの客は文句も言わずにワゴンまで、これがベトナムのおおらかさなのかな。 車内販売の価格は、心配することなし。 ビールは少々高めの1万5千ドン(¥75、コーヒーと同価格)ですが、カップラーメン(2万ドン=¥100)もあるし。 でも、8年ほど前まで寝台車やソフトシートの料金に含まれていた弁当がなくなってしまったのは悲しいことだし、不便でもあります。 美味しいとは思わなかったけど、それなりの思い出もあったものでした。 子供さんは目覚めている様子でも添い寝されている方は熟睡中のよう、それでもやさしい車掌さんは文句も言いません。 ただし、列車の責任車掌が来た際には怒鳴りつけられていたのがちょっとかわいそう。 ベトナムにはルールがあっても、ないようなものなんですけどね。 こうやって旅行は始まりました。
『ただいま』のサイゴン着は今朝の6時過ぎ、時刻表から1時間あまりの延着です。 遠戚様へのごあいさつ回り、子供たちへのサービス、それに、私個人のKCN(工業団地)や工場視察・遺跡観光などてんこ盛りの2週間でした。 他の記事は中断して、もっぱらこの旅行のご報告を優先してお伝えしたいと思います。 今日はこれで、お休みなさい。 |
ちょい旅
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