食べ物・飲み物

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戦争は知らない

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ここがハムホー自然公園唯一のレストラン、私たちが案内されたのはオープンエアの二階席でした。
他に2グループだけ、これはやっぱり寂しい気がします。

「飲み物以外はここで収穫したものばかりです」
コンダクターは少々自慢げ、でも厳密にいえば『一部産地産消』でしょうね。
もちろんご飯もあったし、公園のエリアでは米作は見なかった気がしますから。



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料理は準備されているはずなのに、出てくるまでにはちょっと時間がかかりました。
私はこれさえあれば、文句は一切言いません。



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最初に出てきたのは小魚の唐揚げ、スパイスも効いていい感じなんですけど。
私たちが6人グループ、ツアーの同行者が3人の合計9人。
11匹の小魚をどうして分けるのでしょう。
これは小川で採れたのだろうとは分かりました、『新鮮』だそうですから。



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他にもいろいろあったんですけどね、予想しなかったのはこの料理でした。
私は毎年1月に伏見稲荷の参詣していましたから、あまり驚きはありませんけど、チビはびっくり。
頭以外と小骨を残して食べると、みんながもっとびっくり。
最初から手を付けないのは、家内だけではありませんでした。

特に美味しいとは思えないものの、中国で鍛えられたものですから食べられないことはありません。
お皿は私の前に押しやられたけれど、でもね…。
いくらビールのおつまみとしてだって、3羽でじゅうぶんです。



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これは鶏の一種でこの地方の特産、鶏舎では飼っていないのが自慢とか。
日本流にいえば『〇〇地鶏』なんでしょうね。
たいてい農家ではその辺りに走り回っているんですけど、鶏肉大好きのチビにはありがたい一品でした。
でも、やっぱり人数と数が合わない。



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意外と美味しかったのは、サツマイモの葉っぱを塩茹でしただけの物。
もちろんベトナム料理ですから生野菜だっていっぱい出ているのに、これはあっという間になくなりました。
種類が違うんでしょうか、ちょっと甘みがあって噛んでいるとぬめりが出てくる不思議さ。
日本でも食糧難時代に食されたと聞いていますが、戦後生まれの私にはまったく記憶はありません。
もっとも小学生になるまで、一生分のサツマイモは食べた気がするのです。

ここでふと考えました。
小魚や小鳥は『自然公園』で出す料理に相応しいものなんだろうかと。
あまり堅苦しくなると旅が楽しめませんから、口には出さずにおきました。



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集合までの自由時間に、レストランの周りを散歩します。
目立った木が二種類あって、これがその一つ。
家内も知らなかった、ジャスミンに似た花がいっぱい咲いています。



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落ちていた花を手に乗せてみました、大きさはこのぐらいです。
ジャスミンはたいてい下向きに咲いているし、大きさはこの半分以下でしょう。
それに、花芯のない珍しい花でした。



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もうひとつはこの木、花はないのに実がぶら下がっています。
もしかしたらこれが花なのか、咲く時期はまだ先なのかはわかりません。
写真を撮っていたら、同行の3人グループが教えてくれました。
「この花は、今食事をしたレストランの名前ですよ」



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HOA LOC VUNG、『HOA』とは花に付く前置詞ですから『ロック・ヴン』が正式なベトナム名です。
「これは蕾、赤系統の花が咲きます」
流ちょうな英語は、オーストラリアから里帰り中のグループということでした。



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子供たちがペダル式の白鳥ボートに乗っている間、ハイエースを運転しているドライバーに尋ねてみました。
「ビンディン省にはベトナム戦争時に、米軍や韓国軍が残虐な行為をした場所がありますよね」
ブックマークをしておいたベトナム版Wikipediaを見せて言いました。
旅行会社のドライバーですから、きっと知っているだろうと。

日本のみなさんはヤフーニュースのコメント欄を見ても『ライダイハン』『ゴダイの虐殺』をご存じの人が多いはず、ところが家内も『物知り自慢』の義弟たちでさえ『ライダイハン』は知っていても、各地の『虐殺』に関してだと米軍が一般市民504人を殺害したソンミ村事件しか知らないのです。
家内を通訳に挟んで、ここで3人のドライバーたちに聞いてみたら、やっぱり誰も知りませんでした。
サイゴンでは知らなくても当然でしょうが、現地とされるビンディン省に来てさえベトナム人が知らないことにとっても驚いたのです。

『帰ってきたヨッパライ』が大ヒットしたフォーク・クルセイダーズに、『戦争は知らない』という歌があったことを覚えている方は少ないでしょう。
来年でベトナム戦争終結から40年、時代は流れた、そんな気もしました。



おまけ。
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公園の土産物売り場で見つけた、懐かしい飛行機。
PAN AMと言えば兼高かおるさん、私のあこがれた人でした。
私の海外志向は、この方のTV番組とミッキー・安川さんの『風来坊留学記』から受けた感動に始まったとしても、過言ではないのです。

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