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コンサルジュなんて家内も初体験、「恥ずかしくて聞けない」と申しますので、いつも通りにタクシーに乗り込んでからのリクエストになりました。 『安くて種類が多くて、おいしいお店』 この条件ですぐに発車するドライバーは、まずありません。 ご本人は口には出さないけれど距離も稼ぎたいだろうし、といって、遠来の客に不愉快な目に合わせてもいけない。 たいていいくつかの質問をしてから、おもむろに車を出します。 乗車時間は約10分、到着したのはこんな食堂でした。 『QUE HUONG』、私の感じでは中華レストランです。 でも不満。 なぜかと言うと、クイニョンはクアンガイやトゥイホアと並んでクロマグロの水揚げ港で有名だからです。 「ここでタバコを吸ってもいいですか?」 「OK、OK。どこから来た?」 「サイゴンからです」 「そうじゃない、国だよ」 「日本です」 いつもながらの英会話を交わしながらふと思いました、このおじさんにマグロを食べさせてくれる店は近くにないかと。 食堂に来て、ほかの食べ物を出す店を教えろなんで何とも無粋でしょうが、ここは鉄面皮を承知で聞きます。 「この辺りでツナの刺身を食べさせる店なんか、ありますかね?」 「日本人はツナが好きだねぇ、サシミだったらここで安く食べられるよ」 半分笑いながら伝票の裏に住所をメモしてくれたのが、これでした。 一行目は店名で『Tau Quy Nhon』、二行目は住所の『Duong Truong Sa』と読むのです。 『Tau』とは舟のことですから、クイニョンの舟と言う意味。 もうこの時点で『船上レストラン』だとピンと来ていました。 桟橋を渡って店内に入ると、揺れは感じません。 台風などで流されないよう、ちゃんと杭が打ってあると後で聞きました。 「Que Huong さんに聞いたんですけど、マグロのサシミはありますか?」 家内が訊ねてくれると、中トロか赤身だったらあるそうです。 大トロはマグロを解体した際に切り取られ、急速冷凍されて日本に輸出されるので、ここでは手に入りません。 「それ、ください!」 もちろん日本語でした。 他にベトナムの香味野菜がいっぱい出てくるのも、5年前のトゥイホアと同じ。 両端にある赤身は『日本人へのサービス』だそうです、感謝。 もちろんサイゴンの日本料理店でも、マグロの刺身は食べられます。 でも、4〜5切れが大根のツマと大葉に乗せられて邦貨だと1000円は下りません。 ちょっと薄切り過ぎるけど、これがベトナムスタイルなんです。 以前はどこにでも醤油は持参したものですが、今はベトナムでも大豆から取れた『マム』がありますからこれでじゅうぶんです。 「ご飯を食べた後なのに、大丈夫?」 家内は言いますが、これは別腹でしょう。 他にイカを1杯、だったかな。 2007年のことですから、今からだと7年前のこと。 比較にはならないけれど、トゥイホアの街で食べたマグロの赤身が25000ドンでわさびが15000ドンでした。 この店でも赤身は5万ドン、7年で倍額ならベトナムでは間違いなく物価の優等生でしょう。 私が誘ったのだから、もちろん私が支払います。 明日は遠戚様周りで無理だけど、明後日もきっと来ますよ。 月も写すことができたらよかったけど。 おまけ。
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食べ物・飲み物
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