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契約では3ヶ所の見学だったのに、ドライバーのDさんはこんなアイデアを出してくれました。 「ちょっと遠回りになるけれど、フーカット空港へ寄って帰りましょうか」 これは国道19号線から空港への取り付け道路、どうやら最近完成したようでした。 「ここに大きなパラソルがあって、係員に入場料金を払うはずなんですが」 Dさんは、ここで車を停めてしまいました。 ベトナム人はよく知っています、フーカット空港は民間にも開放されてはいますが、本来は軍用空港であることを。 「見学です、入りましょう。誰かに見つかったら、入場料金を払えばいいでしょう」 お気楽日本人です。 家内やチビは車の中、何だか心配そうな顔をしているのも無視します。 ちょうどその時滑走路にSu-27とみられる機体が着陸、遠くからこの隙間に見えました。 何せベトナム空軍の基地ですからね。 「アウトサイド(外側からなら)、オーケー」 ここはランウェイに直接入れるゲート、手前にも同じような門があって、そこから撮らせてもらいました。 中には入っていません、念のため。 引き返して男性たちに訊ねてみると、今日はフライトがないそうです。 フーカット空港は1966年に米軍によって立案され、翌年1月に仮滑走路が完成したとされています。 アメリカがベトナム戦争に本格的な介入を始めた中、この空港は中部山岳地帯に位置するプレイク空軍基地(PLEIKU Air Base)やデュックフォー空軍基地(DUC PHO AB)とともに、対北最前線基地のダナン航空基地(DA NANG AB)を後方から支援することになりました。 今もベトナム人民空軍で9機しかないSu(スホイ)-27全機が第925連隊に所属し、民間空港というより軍事的要素の方が大きいと言えます。 確か今年の初めまではグーグルアースを見ると、航空写真に滑走路上のスホイが写っていたんです、保存しておけばよかった。 大国の石油掘削リグが領海内で作業をしていた時には、常に臨戦態勢にあったそうです。 この空港の成り立ちについては、別稿で詳しくお伝えすることにします。 ランウェイの南端だと思います。 ここに来ると、ずっと左側からジェットエンジンの音が聞こえてくるのです。 今日のフライトはないはずですし、その音も旅客機ではないように感じます。 塀の高さは約2m、思いっ切り腕を伸ばして内側を3枚撮影しました。 これだって『アウトサイド』ですから。 手前にはずらりと整備棟が並んでいて、ジェット機のエンジン音はどうやらここからのようでした。 ヤバイ所からは早々に引き揚げるのがスパイではない素人の小心さ、もう車に戻らないと家内たちも心配するだろうから。 ズームにしている時間はないほど早い、コメ粒程度の飛行体がなにか分かりますか? 車に戻って、Dさんにモニターを見せました。 「(画像が小さすぎて)分かりません」 「じゃ、あと20分ください」 ぎりぎり20分でセーフ、本当はアフターバーナーを使っているところが欲しかったんですけど。 今日はこの辺で勘弁してもらいましょう。 きっと空港の待合室からでしょう、少々古くて、まだ整備棟がありませんね。 塀は昔のまま、今はその手前に柵が設けられています。 ここからはおまけ、ネット検索で『PHU CAT の画像』からいただいたものばかりですけど。 |
乗り物百態
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