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「ヌイ・ヴァン(ベトナム語でゴールドマウンテン)に行くよ」 そう言ったら、タンさんがバイクを準備してくれました。 覚えておられるでしょうか、5年前のこと。 近道をしようと、ほとんど誰も通らない『けもの道』に踏み込んで、村内(当時は、まだ村)放送されて大騒ぎになったことがありました。 この付近は米軍と南ベトナム解放民族戦線(ベトコン)とが激しく戦った地、いまだに地雷が発見される土地でもあることを知らずに踏み込んだ外国人を心配してのことです。 言葉にはしなかったけれど、心配したタンさんが登り口まで乗せて来てくれました。 体力は年々衰えるもの、そう覚悟はして登ったはずなのに、意外に早く休憩を取らないといけなかったことに愕然としました。 年は取りたくないものですね。 君原健二さんが言った「次の電信柱まで頑張ろう」を、「次に視界が広がるところまで頑張ろう」に置き換えます。 それは、もうすぐそこ。 これがほぼ中腹地点、ここで諦めたらもったいないし、戻ったらみんなの笑いものになる。 体力がなくなった分、闘争心をそうやって自分で煽ります。 いい風が吹いて、ちょっと汗も引きました。 さて、こんな低い山で音を上げられるかと、再挑戦開始。 初めて挑戦したのが2006年、家内と一緒だったので20分かけて登りました。 5年前には毎朝の散歩コースとして麓から頂上まで15分、それが今年は35分。 衰えは、隠せません。 ほとんどの建築物は取り壊されても、弾薬倉庫だったこれだけが今も残されています。 『マクナマラの電子網』を支えた矩形の残滓、まだアンカーボルトの一部だけが見えます。 誰も知らないうちに、二ヶ所の出入り口にはモルタルが塗り込められていました。 中央辺りから左、滑走路が想像できませんか。 左手の端一杯には工事船のようなものが見えますね。 台風や高潮にも強い漁港として有名なんですけど、橋でも架かるのでしょうか。 こんな景色が楽しめるから、少々無理してでも登りたくなるのですよね。 ただし今の私にとって問題点は下り、『足膝カックン』に気を付けないといけません。 途中の路面崩壊箇所もクリアしてのオフロードドライブ、もちろん感謝して後部座席に乗せていただいたのです。 「どうでした?」 「水、飲みたい」 情けないけど、これが本音でした。 おまけ。
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ちょい旅
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