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「日本からメロンが来ています。明日から販売ですから、ぜひお越しください」 カタコトの日本語で、それでもちゃんと敬語はお使いでした。 二度買っただけ、それもベトナムで栽培されたマスクメロンが美味しかったので、また入荷したら知らせてくださいとお願いしていたのです。 別に『日本産のメロン』とは言ってなかったんだけど。 きっと高いだろうなと思いながら出かけました。 お店は秋祭りのモミジから、提灯がいっぱいの写真に変わっていました。 『錦天満宮』とありますから、京都に間違いないと思います。 これは日本旅行でお土産をいっぱい貰った第9義妹にと買ったもの、もちろん1個です。 普通は1.5kg前後が一級品、これは1,280gですから、二級品扱いでしょう。 1kg当たり215,00ドン(¥1,195)と、やっぱり日本国内よりずっと高くなっているのではないかな。 メロンはベトナム語で『DUA LUOI』と言います。 合計3個で総量3,755g、金額にして807,325ドン(¥4,485)。 「いくつ入荷したんですか?」 「50個ほどですから、今日か明日中に売り切れます」 「どうしてもっとたくさん輸入しないんですか?」 「収穫からの賞味期限は約1週間ですから…税関で引っ掛かれば廃棄になっちゃいますからね」 うんうん、経験あるぞ。 な、なんとマスクメロンの中でも最上級で、見たHPでは1000個に1個ほどしか収穫できない貴重なメロンだそうです。 価格も1.4〜1.5kgもので、1万円を優に超えるとありました。 そんなメロンがベトナムに、それも3個5000円を切る価格で…。 今はネット社会、調べる気があれば自動翻訳でも知ることができます。 もっとも日本語のシールなんて、ベトナム人のどれぐらい気をつけているか不明ですが。 それと日本人が絡めば、こんなシールぐらいこの国ではお手の物。 きっとベトナム産でしょうけど、おいしかったのは確か。 でも、急に後味の悪くなったのも確かでした。 何かお分かりでしょうか。 たくさん友人のいる奈良県だと、無人店舗で(ちょっとばかり品質は落ちるけれども)5個200〜300円ぐらいでで売られていたはず。 ベトナムのトロピカルフルーツも安くて美味しいけれど、どれも種が大きいのが難点。 もちろん北部で栽培されている柿や、中国産の柿もよく市場で見ます。 どれも小粒で、何より種が邪魔になるのが気になって仕方ありません。 「カットしたら写真を撮るからね」 出掛ける前にそう言っておいたのに、買った本人に残されていたのは四分の一個だけ。 種のない柿が珍しくて、来る人来る人は一口ずつ食べたとか。 チビによると、その(種のあるべき)辺りが一番おいしかったそうです。 これが売れるんだから、TPPだって怖くないかも。 そう思ってみたけれど、よく考えれば上にも書いた通り、ベトナムでは日用品や特に食料品は原産地国のシールを貼ることが義務付けられているはずなのです。 現にこちらでご紹介した時には、ちゃんと『原産地:日本・生産地:ベトナム』のベトナム語シールが貼られていました。 前回購入時は1kg当たり189,000ドン、ずいぶん『日本製』となると値上がりするものです。 いくらオーナーが日本人でも、もう二度とこの店に来ることはないでしょう。 柿は日本産だと信じているけど、出所のちゃんと分かる商品以外は。 店長の言葉は信じてあげたいけど、いろいろ疑問も残ります。
小売り側にも責任はあるでしょうが、輸出側も不正のないことを願った日でもありました。 |
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