ちょい旅

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コウモリ寺

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ここがコウモリ寺への参道、2005年に来た時はここからセロイ(バイクの後ろに四人掛けシートに幌の付いた二輪車を取り付けた乗り物)に6人乗りをしてお寺まで行ったものでした。
今はお寺まで観光バスだって入れるようになっていて、大きな駐車場までできています。

歓迎門の文字を拡大して、下に貼り付けておきました。
『KHU DU LICH』は『観光区』と言う意味、その後ろに続く『CHUA』は『お寺』です。
このお寺の正式名はマハトゥップ寺、カッコ付で通称名も書かれています。
『CHUA』は前述した通りお寺、『DOI』は『コウモリ』の意味ですからタイトルのコウモリ寺。

通称の由来は次の記事に譲るとして、この地方に多いクメール寺なのです。
メコンデルタ一帯は昔からクメール国(現在のカンボジア)との戦いが頻繁に起こっていた土地柄、今も数十万人のクメール族が暮らしているとされています。
もっともメコン川を遡ってカンボジアで暮らすベトナム人だって多くいて、異民族・多民族の交差点ともいえるでしょう。
本来はクメール族の参拝するお寺が、今は観光地となって賑わうようになりました。



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山門の前におおきな駐車場ができていて、ずいぶん楽になりました。
この文字はタイ語ではありません、カンボジアで悩まされたクメール文字。
お札でも洋数字がなければ判別不能で、ほとんど米ドルで3週間の旅を過ごしたことを思い出します。



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約500メートルの構内を歩いて、こちらは右にある大講堂。
本堂は左ですから、ほとんどの観光客は左に行ってしまいます。
私は人の少ない方から回ります、こちらにも見るべきものはたくさんあるのにね。



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まず歓迎してくれたのはヒンズー教で天界と下界をつなぐと言われている蛇神(龍神)のナーガです。
一つ頭ですから、寺格としては高くないという事でしょうか。
アンコールワットには七つ頭のナーガがありました。



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屋根を支えるのは力持ちのガルーダ(鳥神)、半鳥半人でインドネシアやマレーシアでは人気の神様。
口の悪い日本人からは「からす天狗」と呼ばれているようです。
わが家の近くにあるチャンタランシ寺もクメール族の建立、ここでは建物の土台を支えるお仕事をしていました。
ちょっとひょうきんな顔立ちが、私は好きです。



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内部の壁画はお釈迦様の誕生から涅槃までがずらりと色鮮やかに描かれていて、これを見るだけでもお値打ちかと思います。



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ほら、左側の本堂は観光客で一杯でしょう。
実はこの本堂、私たちが訪れた3年後に焼失してしまったんです。
400年以上の伝統を誇っていたコウモリ寺が、ろうそくの火が原因とか漏電だとかいろいろ言われていましたが、一晩でなくなってしまう悲劇は新聞でも大きく伝えられていました。
ハノイは2010年に建都1000年でしたが、サイゴンはたかだか300年ですから歴史はサイゴン・ホーチミン市時代よりも長かったのです。

募金活動も活発に行われ、ようやく再建できたと、これも新聞で知りました。
同時に周辺の再開発も行われて、ソクチャン省では指折りの観光地にまでなりました。
焼失した以前の本堂は漆喰の目立つ建物で、確か外壁にこんな仏絵もなかったはず。
雰囲気的には以前の方がよかったように思うんです、でも遺跡や旧跡を元通りにするのは苦手なベトナムですから、仕方ありませんかね。



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数えましたよ。
本堂内8か所に、こうして消火器が置かれていました。
同じ過ちは繰り返さない、そんな意気込みは感じられます。
しかし…使い方を知ってるのかな、防火訓練はしているのかな。
杞憂でないことを祈ります。



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本堂の屋根と柱を、きっと防火用に作られたらしい池から見てみました。
屋根にはナーガ、これは当然でしょう。
柱から屋根を支えているガルーダにしては、鳥の顔に似ても似つかぬ人面像。

「あれは、天使よ」
ヒンズー教にはまったく知識のない家内が、そう言います。
確かに『天女』はたくさん見かけたことがあります。
カンボジアでもベトナムでも、でも羽根なんかなかったはずなのに。
ご存知の方、ぜひお知らせください。



おまけ。
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これが天使、途中でトイレ休憩した大きな教会で会いました。
天使の羽根は、こんな生え方をしているんですね。
じっくりご覧になられた人は、そう多くないと思います。

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